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159 その事情とは?
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これで帰れる!と考えてたが、実はまだしなきゃいけない事が残っていた。
それは、司会者選び!
俺がプロデューサー、勇者がディレクター、演者が彼女らとすれば、MCが必要だ。
だからMCを選ばなきゃいけないんだけど……俺には人脈が無い。
当初は支配人にやってもらおうと思ってたけど、無理っぽいし。
だって、メチャクチャ忙しそうなんだもん。
俺が言った適当な事にすぐに対応しようとしてるし、その準備も全部支配人がしている。
なので勇者のように部外者を入れるのが一番なんだけどね。
俺の人脈なんて、王様・王太子・姫様・アイザックさん。以上!
後はどっかの国の枢機卿くらいか。頼る気はないけど。
って事で、人脈が凄そうな王太子に頼もう。そうしよう。
「この舞台を仕切れるような人物が欲しいんだけど」
「どういう人物が良いんだ?」
「えっとね、容姿は関係無い。
機転が利いて、ユーモアが判る人で、ある程度の学があって、なんか憎めない人で。
それから、物怖じしない人で、それでいて細かい所まで気が利く人で……」
「待て待て!」
「えっ? 何?」
「そんな人物なら国の重鎮になってるぞ!」
「そうなの?」
自分の言った事を反芻してみる。
……確かに、すげー優秀な人物像が出来上がるわ。
俺はただ単に、テレビで見る名司会者と言われる人達の特徴を言っただけなんだが。
「……そういう人物で、ここの仕切りをしてくれそうな心当たりは?」
「無い! 居たら国に務めないかと推薦してるぞ!」
居ないのか~、そうか~。
チラリと姫様とアイザックさんを見ると首を振っている。
知らないらしい。
困ったなぁ。
他にそういう人物を知ってそうな人と言えば……やっぱ王様かな。
と言うか、俺の人脈の最後の一人なだけなんだけど。
城に戻って聞いてみよう。
「居るぞ」
「へ? 俺が聞いておいてアレですけど、本当に居るんですか?」
「ああ、居る」
すげーな、さすが王様!
これからは“さすおう”と呼ぼうかな。
「その者は、どんな問題を起こしたのですか?」
王太子が変な事を聞いている。
問題を起こした? そんな人を王様が推挙する訳無いでしょうに。
「起こした問題は、詐欺だ」
「詐欺師?! 何でそれを紹介しようとしてるんですか?!」
犯罪者じゃないか!
問題ありまくりでしょ!!
「落ち着け。今からその者の事情を話してやる。
それを聞いてからどうするか決めれば良い」
まぁ、聞きますけどね。
犯罪者はマズいでしょ~。
「そいつは、商家に生まれた。
自分も大きくなったら商人になる!と、家の手伝いをしながら勉学に励んでいた。
しかしある日、親が他の商人に騙され、多額の借金を背負ってしまった。
借金を返す為に、父親は傭兵になった。母親も働きに出た。本人は孤児院に預けられた。
家族がバラバラになってしまったのだ。
そこでそいつは復讐を誓った。
勘違いするなよ? 殺人を考えたのでは無いぞ?
騙された同等の金額をその商人からだまし取ってやろうと考えたのだ。
そこからはあらゆる事を勉強し、知識と行動力を手に入れた。
そして、復讐は成功する直前まで行ったのだ。
だが、運が良いのか悪いのか、そこで邪魔が入ってしまったのだ。
それは……その商人の逮捕というバカバカしい終わりだった。
当然商人の財産は全て没収。回収する事も出来なくなった。
なのでそいつは、自首してきたのだ。
『私はその商人を騙して、かつて盗られたお金を取り戻そうと実行していました』とな。
調べてみると、確かに言う通り活動した実態が明らかになった。
しかし相手は悪徳商人。だが、詐欺は詐欺。
という事で、現在は留置場に入れているが、取り扱いに困っているのだ」
……ええ話やんけ。グスン。
それは、司会者選び!
俺がプロデューサー、勇者がディレクター、演者が彼女らとすれば、MCが必要だ。
だからMCを選ばなきゃいけないんだけど……俺には人脈が無い。
当初は支配人にやってもらおうと思ってたけど、無理っぽいし。
だって、メチャクチャ忙しそうなんだもん。
俺が言った適当な事にすぐに対応しようとしてるし、その準備も全部支配人がしている。
なので勇者のように部外者を入れるのが一番なんだけどね。
俺の人脈なんて、王様・王太子・姫様・アイザックさん。以上!
後はどっかの国の枢機卿くらいか。頼る気はないけど。
って事で、人脈が凄そうな王太子に頼もう。そうしよう。
「この舞台を仕切れるような人物が欲しいんだけど」
「どういう人物が良いんだ?」
「えっとね、容姿は関係無い。
機転が利いて、ユーモアが判る人で、ある程度の学があって、なんか憎めない人で。
それから、物怖じしない人で、それでいて細かい所まで気が利く人で……」
「待て待て!」
「えっ? 何?」
「そんな人物なら国の重鎮になってるぞ!」
「そうなの?」
自分の言った事を反芻してみる。
……確かに、すげー優秀な人物像が出来上がるわ。
俺はただ単に、テレビで見る名司会者と言われる人達の特徴を言っただけなんだが。
「……そういう人物で、ここの仕切りをしてくれそうな心当たりは?」
「無い! 居たら国に務めないかと推薦してるぞ!」
居ないのか~、そうか~。
チラリと姫様とアイザックさんを見ると首を振っている。
知らないらしい。
困ったなぁ。
他にそういう人物を知ってそうな人と言えば……やっぱ王様かな。
と言うか、俺の人脈の最後の一人なだけなんだけど。
城に戻って聞いてみよう。
「居るぞ」
「へ? 俺が聞いておいてアレですけど、本当に居るんですか?」
「ああ、居る」
すげーな、さすが王様!
これからは“さすおう”と呼ぼうかな。
「その者は、どんな問題を起こしたのですか?」
王太子が変な事を聞いている。
問題を起こした? そんな人を王様が推挙する訳無いでしょうに。
「起こした問題は、詐欺だ」
「詐欺師?! 何でそれを紹介しようとしてるんですか?!」
犯罪者じゃないか!
問題ありまくりでしょ!!
「落ち着け。今からその者の事情を話してやる。
それを聞いてからどうするか決めれば良い」
まぁ、聞きますけどね。
犯罪者はマズいでしょ~。
「そいつは、商家に生まれた。
自分も大きくなったら商人になる!と、家の手伝いをしながら勉学に励んでいた。
しかしある日、親が他の商人に騙され、多額の借金を背負ってしまった。
借金を返す為に、父親は傭兵になった。母親も働きに出た。本人は孤児院に預けられた。
家族がバラバラになってしまったのだ。
そこでそいつは復讐を誓った。
勘違いするなよ? 殺人を考えたのでは無いぞ?
騙された同等の金額をその商人からだまし取ってやろうと考えたのだ。
そこからはあらゆる事を勉強し、知識と行動力を手に入れた。
そして、復讐は成功する直前まで行ったのだ。
だが、運が良いのか悪いのか、そこで邪魔が入ってしまったのだ。
それは……その商人の逮捕というバカバカしい終わりだった。
当然商人の財産は全て没収。回収する事も出来なくなった。
なのでそいつは、自首してきたのだ。
『私はその商人を騙して、かつて盗られたお金を取り戻そうと実行していました』とな。
調べてみると、確かに言う通り活動した実態が明らかになった。
しかし相手は悪徳商人。だが、詐欺は詐欺。
という事で、現在は留置場に入れているが、取り扱いに困っているのだ」
……ええ話やんけ。グスン。
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