異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第5章 ダンジョンに行こう

155 門が開いていませんでしたー

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朝に来いと言われていたが時間の指定は無かったので、夜明けと共に向かってみた。
はい、門が開いていませんでしたー。

開門を待ってそのままギルドへ向かう。
国というか領主?が決めた開門の時間だ。朝と言っても問題無いだろう。
文句を言われたらそう言ってやろうと思ってる。

だが、それは杞憂で、まだ誰も来てなかった。
俺が一番乗りなようだ。

「早いですね」
「開門と同時に来たので」
「えっ? 門で待ってたのですか?!」
「だって外で寝泊まりしてるから……」
「はぁ?! …………あっ、噂になってたのって、キョウヤさんだったんですね」

どんな噂だよ。聞きたいけど聞きたくないな。

こんな感じで受付と話していると、時間が近づいてきたようだ。
会議室のような場所に連れて行かれた。
どうやらここでお見合いパーティーをするらしい。違うか。

大人しく座って待っててくださいと言われたので、一番奥の席に座って待つ事にする。
テーブルは無しで木で作られた丸椅子しかない。
もうちょっとマシな椅子は無かったんですかね?
冒険者は帯剣とかしてるので、こういう椅子の方が便利? そうなんだ、初めて知った。


大人しく待てとの事だったので、ホムラをイジりつつ待っていると1人、また1人と増えていく。
入ってきた人は俺を見るとギョっとするが、皆喋らずに大人しく椅子に座っていく。

7人目が入ってきた所で、受付の男性も一緒に入ってきた。
どうやら俺を含め、7人がお見合いをするようだ。
勿論全員男。ラノベのように男装している女性はいないな。
だって、3人はおっさん、2人は俺と同い年くらい。こうなると年齢は大体分かる。
残り2人は若いが、1人はヒゲをはやしている。
もう1人は見た目は日本の高校生って感じだ。イキってるタイプの方ね。

「全員揃いました。では始めたいと思います。
 判っている人も居るとは思いますが、初めての方もいらっしゃるので説明します」

あ、助かります。

「ここにはギルドが精査した7人の冒険者が集まっています。
 しかし必ず全員でパーティーを組まなければならないという事はありません。
 4人と3人になっても良いし、2・2・3人になっても良いです」

あっ、そうなんだ。
全員で組むのだと思ってたわ。

「一応実績や実力を元にして集めていますので、誰と組んでも問題は無いでしょう。
 ただしその人の資質や性格までは分かりませんので、そこは十分に話し合って人となりを知ってください」

確かにそうだね。
ダンジョン内で喧嘩とかしたくないもん。
……なんかお笑い芸人のコンビを決めるみたいだな。

「まずは軽い自己紹介から始めましょう。
 そうですね……貴方から右回りに進めましょう」

入り口に近い所に座ってたヒゲの子が指名された。
右回りって事は、俺は4番目になりそうだな。
最後はイキってるっぽい子になるか。

「私はリチュード。サラス男爵家の4男だ。
 得意とするのは長剣。以上だ」

なんと貴族の子でした!
冒険者とかやるんだ。ラノベでは定番だけど、言っちゃあ悪いけど底辺職だと思うよ?

「自分はグラズです。得意とするのは……索敵かな?
 あっ、後、料理も得意です」
「俺はサイド。使うのは長剣。だが魔法も1つだが使える」

グラズさん、料理人をした方が良いと思いますよ?
サイドさんは、悪く言えばどこにでも居そうな感じ。

おっと、俺の番じゃないか。
なんて言おうか。

「お、俺はキョウヤです。武器は短剣です。
 動物を使役出来ます。後、顔や体を見せないのは酷い傷があるからです」

こんな感じで大丈夫だろうか?
格好については納得してもらえたっぽいけど……。
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