異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第4章 色々解決したい

140 それって麻薬じゃね?

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オススメされた魔法の中から、俺が選んだ魔法は『ナーデル』。
これは、髪の毛程の太さで長さが15cmくらいの鉄の棒を飛ばすモノらしい。鬼○郎かな?
彼とは違って1本しか出せないし、硬度もそこそこらしいので、そこまで便利じゃない。

だけどこの魔法は応用が利くらしい。
例えば火の魔法を覚えれば、針に火を纏わせる事が可能となるそうだ。ファイヤーアロー?
色々な魔法と組み合わせる事が出来るそうなので、何か他に覚えたら使い方を教えてくれるってさ。

ところで、1つ期待している事がある。
それは、魔法と俺の能力『具現化』を組み合わせられないのか?という事。
ほら、ラノベの主人公ってやるじゃん、こういうの。
初級魔法とか低位魔法とか使えないと言われている魔法を、チートで強くするみたいな。
本当に名前の通りチート(ズル)だよね。

で、まぁ、それにあやかろうと思ったわけですよ。
今は何も思いつかないけど、研究したら閃く事もあるだろう。

「魔法と能力は組み合わせられないのですか?」
「能力と魔法は組み合わせられないと言われています。今まで色々な研究者が調べましたが1度も成功例がありません。
 唯一可能なのは『魔力操作』です。しかしこれは魔法を覚えるとつく能力です。
 この能力を持っていないと、魔法が使えないと言われています」
「実験された能力はどのようなものがあったんですか?」
「能力のランクS~Gまで、確認されている能力はほぼ検証されたようですね」

Sランクも検証されてるのか。
ま、俺のは異世界転移時に付与された特殊なヤツだし(推測)、きっと組み合わせられるだろう(機能的観測)。
やれやれ、俺、何かやっちゃいました? やれやれ、みたいな事になるのではないか?

「知られていないと思われる能力では、組み合わせ可能だと思いますか?」
「どうでしょうね? もしお持ちでしたら研究所に行かれる事を推奨します。
 と言うか、誰かに知られれば、国から研究所に行けと命令されると思いますが」
「命令されるのですか?!」
「ええ。研究所も半分は国の機関ですので」
「研究所“も”?」
「はい。ここのような魔法を売っている店もですし、冒険者ギルドなどもそうですね」

ギルドって民間企業じゃなかったのか!
冒険者ギルドって国をまたいだ巨大企業ってイメージだったわ。

戦争時には冒険者は参加しないとか言ってるイメージ。徴兵されないっていう。
でもよく考えたら、その国で暮らしているのに、攻められてるのに参加しないなんて変な話だよな。
戦争になったら、結婚して子供が居て実家があっても逃げるのかね?
それとも自宅待機?
もしそうなら、国民が全員冒険者になると思う。


ん? って事は、俺が国に呼ばれても不思議じゃないって事か?
でも、呼ばれてませんけど?
……宰相さんが止めてくれているんだろうなぁ。助かります。


さて、喫煙室?のような場所で魔法紙を吸った。
昔に吸った事がある、メンソールのような味だった。
ただしフィルターが無いのでキツイ! ちゃんと肺に入れないといけないらしいし!
一応苦しさを中和する成分を含んでいる葉も入ってるらしいが、それって麻薬じゃね?と思ってしまう。
もしそうなら、そりゃ中毒者も出るわ。

その後、自分のステータスを確認すると、ちゃんと記載があった。

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名前:林響也(はやしきょうや)

年齢:32歳

職種:イラストレーター

レベル:399

体力:C

魔力:S

耐性:C

運:E

能力:絵(S)、虐殺、ドラゴンスレイヤー、料理、魔力操作

魔法:ナーデル(1)

冒険者ギルドランク:D

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レベルが上ってるな。マグロを倒したからだろう。
しかしそれ以外が上がっていない。400に達すれば上がると期待しよう。
後1つだけか……狩りに行くかな?
でもアレかな? RPGのように高レベルになるほど、必要経験値が多くなってるかな?
そうなると狩るならドラゴンクラス……? 無理だ。地道に行こう。

で、ちゃんと能力に『魔力操作』、そして新たに項目が出来てて、そこに『ナーデル』とあるね。
しかし(1)とは……なんじゃらほい?
バージョン?
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