138 / 200
第4章 色々解決したい
138 異世界転移転生と言えば、この魔法じゃないか!
しおりを挟む
「えっと、そうですね……興味がある物を複数購入しようと思ってるんですけど。
問題は価格ですかね?」
「価格もですけど、すみませんが1週間に1つしかお売りできません」
「えっ?! 何でですか?!」
「煙にして吸引すると説明しましたよね?
これが結構キツイ物でして、煙草の葉やスッとする葉等を混ぜて吸引する事になります。
それらに中毒性があるので、最低1週間は間隔を開けるようにという国からの指示が出ています」
あ~、タバコと同じなのね。
しかも国から命令が出てるって事は、毒性が高いか、麻薬成分が含まれている可能性も。
「それらは治癒魔法では消えないんですか?」
「体内に魔法紙の成分が浸透するまで、他の魔法は受け付けないようです」
「そうなんですね。
あれっ? ではその間に魔法での攻撃を受けたら無傷って事ですか?」
「皆さん、そう考えますね。
でも実際は違います。魔法によって自然の物を動かしているので、攻撃を受ければ怪我します」
あっ、そうなんだ。
例えばエアカッターという、魔法で真空を作り「かまいたち」を起こすような攻撃魔法があるとしよう。
その場合、魔法で切って来るのではなく、空気を操作しているだけなので、物理攻撃扱いになるって事だ。
だから受ければ怪我するし、盾でも防御出来るって事になる。
「そうですか。
しかし、1つですか……。どうしようかなぁ? では、今販売してる魔法を教えてもらえますか?」
「現在は、約200種類くらい在庫しております」
「に、200種類?!」
1つ1つ説明してもらって選ぼうと思ったけど、多すぎるわ。
「決められないのでしたら、方向性を考えてはどうでしょうか?」
「方向性ですか?」
「そうです。例えば、攻撃したいとか、防御したいとか、生活に便利な物とか。
後は価格ですね。ご自身が出せる最大限の金額を提示して頂ければ、その範囲内で見繕いますけど」
方向性と金額か。
金額は……わからん。
売られている物の一番安い物でいくらするのかもわからないから、提示のしようがない。
出せる最大の金額を言っても「そえで買える物はありません」と言われる事もありうる。
なので、ここは方向性を考えよう。
防御は永続化でなんとかなってる。
なので必要なのは攻撃魔法か?
いや、俺ってそこまで攻撃に参加してないよね。
だいたいを具現化した動物に任せてるからな。
人間相手に魔法を使いたくもないし。非力な俺のパンチやキックで十分か?
ま、これは必要になりそうなら買いに来ればいいか。
って事は……生活魔法?
あっ! 思い出した! 異世界転移転生と言えば、この魔法じゃないか!
「鑑定魔法ってありますか?」
「すみませんが在庫切れとなっております」
「あ~、そうですか」
「鑑定魔法は超人気商品でして。入荷と同時に即完売となりますね」
「そんなに人気なんですね!」
「勿論です! 価値を知る為に商人や貴族は絶対に欲しい魔法ですよ!」
誰だって偽物を掴まされないように鑑定したいよね。
それが商売に直結する商人なら尚更か。
「生活魔法は何がありますか?」
「現在、在庫があるのは…………種火が出る魔法、2桁の足し算が出来る魔法、の2種類ですね」
「た、足し算ですか?」
「はい。例えば、92+35+19+3+84=、みたいな問題があるとします」
「答えは233ですよね?」
「えっ?! もしやその魔法を習得されているんですか?!」
「いえいえ暗算ですよ」
「凄いですね!!」
これくらいなら暗算出来る。
昔に習ったそろばんのお陰だけど。
3桁になったらダメだけどね。
「その答えが頭に浮かぶ魔法なんですけど……必要無いですね」
「そうですね。種火が出る魔法というのは、どういうのですか?」
「指先から少し離れた場所に種火が出る魔法です。
そこに着火する為の物が無ければ火は点きませんけど」
焚き木とかあってもダメなんだろうな。
そこに枯れ草とか新聞紙とかあれば火が起きるのだろう。
便利なような不便のような……。
あっ! でも、これこそイメージでファイヤーボールとかに出来るんじゃない?!
問題は価格ですかね?」
「価格もですけど、すみませんが1週間に1つしかお売りできません」
「えっ?! 何でですか?!」
「煙にして吸引すると説明しましたよね?
これが結構キツイ物でして、煙草の葉やスッとする葉等を混ぜて吸引する事になります。
それらに中毒性があるので、最低1週間は間隔を開けるようにという国からの指示が出ています」
あ~、タバコと同じなのね。
しかも国から命令が出てるって事は、毒性が高いか、麻薬成分が含まれている可能性も。
「それらは治癒魔法では消えないんですか?」
「体内に魔法紙の成分が浸透するまで、他の魔法は受け付けないようです」
「そうなんですね。
あれっ? ではその間に魔法での攻撃を受けたら無傷って事ですか?」
「皆さん、そう考えますね。
でも実際は違います。魔法によって自然の物を動かしているので、攻撃を受ければ怪我します」
あっ、そうなんだ。
例えばエアカッターという、魔法で真空を作り「かまいたち」を起こすような攻撃魔法があるとしよう。
その場合、魔法で切って来るのではなく、空気を操作しているだけなので、物理攻撃扱いになるって事だ。
だから受ければ怪我するし、盾でも防御出来るって事になる。
「そうですか。
しかし、1つですか……。どうしようかなぁ? では、今販売してる魔法を教えてもらえますか?」
「現在は、約200種類くらい在庫しております」
「に、200種類?!」
1つ1つ説明してもらって選ぼうと思ったけど、多すぎるわ。
「決められないのでしたら、方向性を考えてはどうでしょうか?」
「方向性ですか?」
「そうです。例えば、攻撃したいとか、防御したいとか、生活に便利な物とか。
後は価格ですね。ご自身が出せる最大限の金額を提示して頂ければ、その範囲内で見繕いますけど」
方向性と金額か。
金額は……わからん。
売られている物の一番安い物でいくらするのかもわからないから、提示のしようがない。
出せる最大の金額を言っても「そえで買える物はありません」と言われる事もありうる。
なので、ここは方向性を考えよう。
防御は永続化でなんとかなってる。
なので必要なのは攻撃魔法か?
いや、俺ってそこまで攻撃に参加してないよね。
だいたいを具現化した動物に任せてるからな。
人間相手に魔法を使いたくもないし。非力な俺のパンチやキックで十分か?
ま、これは必要になりそうなら買いに来ればいいか。
って事は……生活魔法?
あっ! 思い出した! 異世界転移転生と言えば、この魔法じゃないか!
「鑑定魔法ってありますか?」
「すみませんが在庫切れとなっております」
「あ~、そうですか」
「鑑定魔法は超人気商品でして。入荷と同時に即完売となりますね」
「そんなに人気なんですね!」
「勿論です! 価値を知る為に商人や貴族は絶対に欲しい魔法ですよ!」
誰だって偽物を掴まされないように鑑定したいよね。
それが商売に直結する商人なら尚更か。
「生活魔法は何がありますか?」
「現在、在庫があるのは…………種火が出る魔法、2桁の足し算が出来る魔法、の2種類ですね」
「た、足し算ですか?」
「はい。例えば、92+35+19+3+84=、みたいな問題があるとします」
「答えは233ですよね?」
「えっ?! もしやその魔法を習得されているんですか?!」
「いえいえ暗算ですよ」
「凄いですね!!」
これくらいなら暗算出来る。
昔に習ったそろばんのお陰だけど。
3桁になったらダメだけどね。
「その答えが頭に浮かぶ魔法なんですけど……必要無いですね」
「そうですね。種火が出る魔法というのは、どういうのですか?」
「指先から少し離れた場所に種火が出る魔法です。
そこに着火する為の物が無ければ火は点きませんけど」
焚き木とかあってもダメなんだろうな。
そこに枯れ草とか新聞紙とかあれば火が起きるのだろう。
便利なような不便のような……。
あっ! でも、これこそイメージでファイヤーボールとかに出来るんじゃない?!
27
お気に入りに追加
339
あなたにおすすめの小説

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる