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第4章 色々解決したい
134 ラッキーなんて誰が言ったのかな?
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マグロは袋に入りませんでした。
中に入っている物を全部出せば入るかもしれないけど、それは賭けになる。
全部出して入らなければ無駄な労力だし、入ったとしても今度は入れてた物をどうするかという問題にぶち当たる。
結果。
諦めて使いましたよ、永続化。
くっ、レベルアップを期待するしかないな。
枠を増やしてくれればプラマイゼロだ!
「ドラゴン袋」…ドラゴンと名の付くモンスター専用の袋。それらは際限無く入るが他の物は入らない。
時間の流れは1/10になる。普段は10kgで1頭入れる毎に20kg増える。
便利なようで不便なような袋になった。
時間の流れを止める事はやはり出来なかったし、専用の袋にしても作れなかった。
結局重さという枷を付けて、やっと永続化が可能に。
でもはっきり言って、1頭入れただけで持ち歩くのが無理になる。
どうせクマとかに持たせるんでしょ?と思ったでしょ。
その通りなんだけど、街中では動物を使うなと言われているので、ギルドまで運ぶのは自力となる。
あっ、そうか。街の外までは運んでもらい待機しておいてもらって、荷台でも借りてくれば良いのか。
そう考えると大した制限じゃないな。ラッキー。
はははは。
ラッキーなんて誰が言ったのかな?
この袋、融通がきかない。
大きさは30cmくらいの買い物袋を想像してもらえると判りやすいと思う。
今、レジで有料のやつ。
それにマグロを入れるとするよね。
はい、今、どんな光景を想像しましたか?
そうですね、なんかパァ~って光って吸収されるのを想像しましたよね? ハズレ!
正解は、グリグリと押し入れる、です。
口がピッタリと広がるんですよ。それは良いんです。
でも入れるにはその袋を動かさないといけない訳で。
現在マグロは地面の上。そうです、誰かが浮かさないといけないんです!
ついでに言えば、口から入れ始めたんですけどね。
内蔵破壊したので、口からは血が滴ってます。
それがね、袋に染み出てくるんですよ! さすが麻袋!
時間停止じゃないからなのか?! というか、異空間とか異次元に収納してんじゃないの? 血だけ戻ってくんな!
くそっ! ビニール袋をくれ!!
という事で、動物も村人も冒険者も、総出でまずドラゴンを布でぐるぐる巻きに。
それから皆で袋を引っ張り、なんとか収納しました。
終わった時には夜が明けてたよ……。
そして問題はこれで終わりではなかった。
冒険者パーティーが俺を帰らせてくれない件。
「何で帰ったらいけないんですか?! 解決したでしょ!」
「退治したから解決!って訳無いでしょ!」
「なんでですか?!」
「もう忘れてるんですか?! 国に要請してる事を!」
「あ……」
そうだった。
ドラゴンが出たぞーって、国に軍を出してもらうように要請してたわ。
「そ、それはそちらのパーティーが言い出した事ですよね?
お、俺達は、最初から討伐の予定でしたよ? なので、そちらが言いくるめて、いや、話し合いをしてください」
「何言ってるんですか?! 貴方も同意してたでしょ!
それに討伐したなら証拠を提出しなきゃいけないに決まってるじゃないですか!」
「それは村長が証人になってくれますよ」
「冒険者の言葉と村長の言葉だけで信じてもらえる訳無いでしょ!
証拠品が必要です!」
「じゃ、じゃあ、ヒレとか目玉とか一部を切り取って……」
「元々持ってたとか、拾ったとか、発見した死骸から取ったとか、言われたらそれで終わりでしょ!」
「いや、そんなの都合良く、ドラゴンとか手に入らないでしょ」
「都合良くとか悪くとかじゃないです。そういう次元の話じゃないです。
とにかく、倒した人間とドラゴンが必要です。報告しに行きますよ!」
「ええ~、マジですか?」
「マジです! 本気です!」
おかしいなぁ。
普通は「ありがとう!」「助かったよ!」「報告はこっちでやっとくよ!」ってパターンでしょ。
今まで書いた作品はそんな感じだったよ?
俺もヨイショしてくれ。そして楽をさせてくれ。
ゴネてもどうにもならないようなので、諦めて冒険者パーティーと共に村長の手紙を持ち、村人Bの向かった先へ行く。
移動? 勿論動物具現化ですよ。
冒険者は馬には乗れるという事なので馬を。俺はいつものようにサイを出して騎乗。
あれ? 今思えば、ベルドさんの時も馬を出せば良かった気が……気の所為としておこう。
中に入っている物を全部出せば入るかもしれないけど、それは賭けになる。
全部出して入らなければ無駄な労力だし、入ったとしても今度は入れてた物をどうするかという問題にぶち当たる。
結果。
諦めて使いましたよ、永続化。
くっ、レベルアップを期待するしかないな。
枠を増やしてくれればプラマイゼロだ!
「ドラゴン袋」…ドラゴンと名の付くモンスター専用の袋。それらは際限無く入るが他の物は入らない。
時間の流れは1/10になる。普段は10kgで1頭入れる毎に20kg増える。
便利なようで不便なような袋になった。
時間の流れを止める事はやはり出来なかったし、専用の袋にしても作れなかった。
結局重さという枷を付けて、やっと永続化が可能に。
でもはっきり言って、1頭入れただけで持ち歩くのが無理になる。
どうせクマとかに持たせるんでしょ?と思ったでしょ。
その通りなんだけど、街中では動物を使うなと言われているので、ギルドまで運ぶのは自力となる。
あっ、そうか。街の外までは運んでもらい待機しておいてもらって、荷台でも借りてくれば良いのか。
そう考えると大した制限じゃないな。ラッキー。
はははは。
ラッキーなんて誰が言ったのかな?
この袋、融通がきかない。
大きさは30cmくらいの買い物袋を想像してもらえると判りやすいと思う。
今、レジで有料のやつ。
それにマグロを入れるとするよね。
はい、今、どんな光景を想像しましたか?
そうですね、なんかパァ~って光って吸収されるのを想像しましたよね? ハズレ!
正解は、グリグリと押し入れる、です。
口がピッタリと広がるんですよ。それは良いんです。
でも入れるにはその袋を動かさないといけない訳で。
現在マグロは地面の上。そうです、誰かが浮かさないといけないんです!
ついでに言えば、口から入れ始めたんですけどね。
内蔵破壊したので、口からは血が滴ってます。
それがね、袋に染み出てくるんですよ! さすが麻袋!
時間停止じゃないからなのか?! というか、異空間とか異次元に収納してんじゃないの? 血だけ戻ってくんな!
くそっ! ビニール袋をくれ!!
という事で、動物も村人も冒険者も、総出でまずドラゴンを布でぐるぐる巻きに。
それから皆で袋を引っ張り、なんとか収納しました。
終わった時には夜が明けてたよ……。
そして問題はこれで終わりではなかった。
冒険者パーティーが俺を帰らせてくれない件。
「何で帰ったらいけないんですか?! 解決したでしょ!」
「退治したから解決!って訳無いでしょ!」
「なんでですか?!」
「もう忘れてるんですか?! 国に要請してる事を!」
「あ……」
そうだった。
ドラゴンが出たぞーって、国に軍を出してもらうように要請してたわ。
「そ、それはそちらのパーティーが言い出した事ですよね?
お、俺達は、最初から討伐の予定でしたよ? なので、そちらが言いくるめて、いや、話し合いをしてください」
「何言ってるんですか?! 貴方も同意してたでしょ!
それに討伐したなら証拠を提出しなきゃいけないに決まってるじゃないですか!」
「それは村長が証人になってくれますよ」
「冒険者の言葉と村長の言葉だけで信じてもらえる訳無いでしょ!
証拠品が必要です!」
「じゃ、じゃあ、ヒレとか目玉とか一部を切り取って……」
「元々持ってたとか、拾ったとか、発見した死骸から取ったとか、言われたらそれで終わりでしょ!」
「いや、そんなの都合良く、ドラゴンとか手に入らないでしょ」
「都合良くとか悪くとかじゃないです。そういう次元の話じゃないです。
とにかく、倒した人間とドラゴンが必要です。報告しに行きますよ!」
「ええ~、マジですか?」
「マジです! 本気です!」
おかしいなぁ。
普通は「ありがとう!」「助かったよ!」「報告はこっちでやっとくよ!」ってパターンでしょ。
今まで書いた作品はそんな感じだったよ?
俺もヨイショしてくれ。そして楽をさせてくれ。
ゴネてもどうにもならないようなので、諦めて冒険者パーティーと共に村長の手紙を持ち、村人Bの向かった先へ行く。
移動? 勿論動物具現化ですよ。
冒険者は馬には乗れるという事なので馬を。俺はいつものようにサイを出して騎乗。
あれ? 今思えば、ベルドさんの時も馬を出せば良かった気が……気の所為としておこう。
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