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第4章 色々解決したい
128 冒険者あるある?!
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「よし、まずは釣りましょうか」
「つ、釣る?! 魚か何かと勘違いされてませんか?!」
「たかだか空を飛んでる魚ですよ」
「違います。絶対に違います。そもそも、釣り糸が燃えるので無理です」
「『クラップ』の糸でもダメですか?」
「持ってるんですか? でも無理でしょうね。だって、クラップもスカイドラゴンからすれば食料ですし」
なんてこった!
あのザリガニもエサなのか。
そういえば、マグロはイカとかも食うと聞いた事がある気がする。カニも食うだろう。
ならばザリガニだって食うよな。
「ではしょうがないですね。突きましょう」
「つ、突く?」
「ええ。銛で」
「だから皮膚が固くて無理ですって!」
大丈夫。
具現化がある。
ほら、テンプレであるじゃん。
むちゃくちゃ切れ味の良い剣とか。
あっ、リーダーの嫁さんって弓使いっぽい。背負ってるし。
貫通力のある矢で良いんじゃね?
「先がすごく鋭利な弓矢を渡しますから、貫いてくれません?」
「……ねぇナバル。この人、何言ってんの?」
奥さんから変態を見るような目で見られた。
おかしいな。ラノベでは切れ味の良い武器なら戦えるはずなんだが。
「むちゃくちゃ鋭利ですよ? 切れますよ? 同じ材質の剣も貸しますよ?」
「あ~、新人冒険者によくある話ですね。あれ? 新人でしたっけ?」
「あっ、新人ですよ。それってどういう意味ですか?」
「武器の性能が上がれば強くなれるって勘違いするって事です。冒険者あるあるですね」
冒険者あるある?!
ナニソレ、気になる!
「例えばですけどね。
素人が作った剣とプロが作った剣があるとします。
それでモンスターを倒すとしましょうか。どちらが簡単に倒せると思います?」
「そりゃプロが作った剣でしょうね」
「実は同じなんですよ」
「えっ?! 何でです?!」
「切れ味は研ぎ方で変わるのでアレですけど、まぁプロの方が切れるとしましょう。
でも切って倒すのと切れない剣で殴って倒すのとでは、ほとんど変わりがありません」
切れない剣は撲殺に使うのね。
って事は、異世界でよく使われているミスリルやアダマンタイトってのは、切れ味ではなく硬さ重視か。
「アダマンタイト製だからよく切れる!」というセリフはありえないと。
あっ、でも魔法(魔力?)を通して~~みたいなのがあるから、一概にありえないとは言えないかも。
でも魔法(魔力?)が通ったら何故よく切れるのだろう?
刃の部分から瞬時に溶解させる酸みたいなものが滲み出てるとか? 剣が溶けるね、それだと。
炎とかを纏わせる? 切れ味一緒で触れた所が火傷するだけか。
めっちゃ高温なら燃えるというより蒸発させられるな。剣持ってる手もだけど。いや近くの体ごと燃える。
「よく新人が『首を切り飛ばせば倒せる』とか言いますけど、実際の戦闘中に首だけ狙って切れませんよ。
どこでも良いからとにかく当てて、モンスターの動きを鈍らせて倒すのが普通です。
その為に弓で撃ったり、魔法を当てたりするんです。
モンスターだってバカじゃないですから、致命傷を受ける部分は守りますしね」
「で、でも、凄く切れ味が良ければ、どこを切ってもよくないですか?
腕を切ったら切り落とせたとか、そうなれば有利になりません?」
「どんなに切れ味が良くてもですね、結局は使う人間の腕次第です」
あっ、それ言われたら納得。
俺が使ったからって、切り飛ばせるとは思えない。
達人でもせいぜい鉄の棒が切れるレベルかな?
ほら、鉄を切断出来る道具だってあるしさ。ん? あれって刃の部分は鋭利じゃなかったような?
「待ってください。でもそれなら、やっぱり良い武器を貴方達に貸したら良いはずでは?」
「慣れない武器は危険です。それにどんなに切れると言っても限度があります。通用するかも不明です。
矢もそうですね。威力が出せる弓を使わないと意味が無いです」
確かに。威力関係無く貫通する矢ってものがあったら、矢筒すら貫通するわ。
そして落ちた矢が地面に刺さりズブズブと埋まっていくだろう。
「威力の出せる弓を渡しても……ダメですよね?」
「そうですね。威力が出せる弓は当然ですけど強度も段違いです。
エリアには引く事すら出来ないでしょうね」
コンポジットボウとかではどうだろう?
あっ、これも使った事が無いからダメか。
「つまり、結局の所、ボコボコにするしか手が無いって事ですか」
「空を飛ぶので、それも難しいですけどね」
「それは却下だ」
最終的な倒し方を話していると、ホムラからダメ出しを食らった。
「何でダメなんだ?」
「身が痛むだろ?」
「つまり一撃で倒せと?」
「当然だ。美味しく食べられないだろ?」
自分は戦わない(戦えない)のに、倒し方には注文を付けてくるのか。
偉そうだな、子猫のくせに。
「つ、釣る?! 魚か何かと勘違いされてませんか?!」
「たかだか空を飛んでる魚ですよ」
「違います。絶対に違います。そもそも、釣り糸が燃えるので無理です」
「『クラップ』の糸でもダメですか?」
「持ってるんですか? でも無理でしょうね。だって、クラップもスカイドラゴンからすれば食料ですし」
なんてこった!
あのザリガニもエサなのか。
そういえば、マグロはイカとかも食うと聞いた事がある気がする。カニも食うだろう。
ならばザリガニだって食うよな。
「ではしょうがないですね。突きましょう」
「つ、突く?」
「ええ。銛で」
「だから皮膚が固くて無理ですって!」
大丈夫。
具現化がある。
ほら、テンプレであるじゃん。
むちゃくちゃ切れ味の良い剣とか。
あっ、リーダーの嫁さんって弓使いっぽい。背負ってるし。
貫通力のある矢で良いんじゃね?
「先がすごく鋭利な弓矢を渡しますから、貫いてくれません?」
「……ねぇナバル。この人、何言ってんの?」
奥さんから変態を見るような目で見られた。
おかしいな。ラノベでは切れ味の良い武器なら戦えるはずなんだが。
「むちゃくちゃ鋭利ですよ? 切れますよ? 同じ材質の剣も貸しますよ?」
「あ~、新人冒険者によくある話ですね。あれ? 新人でしたっけ?」
「あっ、新人ですよ。それってどういう意味ですか?」
「武器の性能が上がれば強くなれるって勘違いするって事です。冒険者あるあるですね」
冒険者あるある?!
ナニソレ、気になる!
「例えばですけどね。
素人が作った剣とプロが作った剣があるとします。
それでモンスターを倒すとしましょうか。どちらが簡単に倒せると思います?」
「そりゃプロが作った剣でしょうね」
「実は同じなんですよ」
「えっ?! 何でです?!」
「切れ味は研ぎ方で変わるのでアレですけど、まぁプロの方が切れるとしましょう。
でも切って倒すのと切れない剣で殴って倒すのとでは、ほとんど変わりがありません」
切れない剣は撲殺に使うのね。
って事は、異世界でよく使われているミスリルやアダマンタイトってのは、切れ味ではなく硬さ重視か。
「アダマンタイト製だからよく切れる!」というセリフはありえないと。
あっ、でも魔法(魔力?)を通して~~みたいなのがあるから、一概にありえないとは言えないかも。
でも魔法(魔力?)が通ったら何故よく切れるのだろう?
刃の部分から瞬時に溶解させる酸みたいなものが滲み出てるとか? 剣が溶けるね、それだと。
炎とかを纏わせる? 切れ味一緒で触れた所が火傷するだけか。
めっちゃ高温なら燃えるというより蒸発させられるな。剣持ってる手もだけど。いや近くの体ごと燃える。
「よく新人が『首を切り飛ばせば倒せる』とか言いますけど、実際の戦闘中に首だけ狙って切れませんよ。
どこでも良いからとにかく当てて、モンスターの動きを鈍らせて倒すのが普通です。
その為に弓で撃ったり、魔法を当てたりするんです。
モンスターだってバカじゃないですから、致命傷を受ける部分は守りますしね」
「で、でも、凄く切れ味が良ければ、どこを切ってもよくないですか?
腕を切ったら切り落とせたとか、そうなれば有利になりません?」
「どんなに切れ味が良くてもですね、結局は使う人間の腕次第です」
あっ、それ言われたら納得。
俺が使ったからって、切り飛ばせるとは思えない。
達人でもせいぜい鉄の棒が切れるレベルかな?
ほら、鉄を切断出来る道具だってあるしさ。ん? あれって刃の部分は鋭利じゃなかったような?
「待ってください。でもそれなら、やっぱり良い武器を貴方達に貸したら良いはずでは?」
「慣れない武器は危険です。それにどんなに切れると言っても限度があります。通用するかも不明です。
矢もそうですね。威力が出せる弓を使わないと意味が無いです」
確かに。威力関係無く貫通する矢ってものがあったら、矢筒すら貫通するわ。
そして落ちた矢が地面に刺さりズブズブと埋まっていくだろう。
「威力の出せる弓を渡しても……ダメですよね?」
「そうですね。威力が出せる弓は当然ですけど強度も段違いです。
エリアには引く事すら出来ないでしょうね」
コンポジットボウとかではどうだろう?
あっ、これも使った事が無いからダメか。
「つまり、結局の所、ボコボコにするしか手が無いって事ですか」
「空を飛ぶので、それも難しいですけどね」
「それは却下だ」
最終的な倒し方を話していると、ホムラからダメ出しを食らった。
「何でダメなんだ?」
「身が痛むだろ?」
「つまり一撃で倒せと?」
「当然だ。美味しく食べられないだろ?」
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