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第4章 色々解決したい
121 え? イヤだけど?
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ロリット男爵が我が意を得たりと言わんばかりに口を開く。
「キョウヤさん、それで良いですか?」
「え? イヤだけど?」
「ですよね」
そう言いながら何かの本を取り出す男爵。
ペラペラとめくった後、指で文を抑えながら言い始めた。
「それは『つきまとい行為』ですね。犯罪です。
冒険者ギルドの条項にも載っています。第46項です。
こちらは『冒険者は人間につきまとってはいけない。ギルドが許可出来る理由でない限り、冒険者の資格を失う』とあります。更に『犯罪者として捕縛し、国に引き渡す』とも書かれています。
ベルドさん、許可出来る理由があると思いますか?」
「……いや、無いな」
「そんな無茶な!!」
「これらを納得した上で冒険者になったのでしょう? 知らなかった、では通用しませんよ?」
知りませんでしたー。
軽い気持ちで冒険者やってましたー。
そんな決まりがあるのか。
「ではベルドさん、規定通り捕縛してください。国には私の方から話を通しておきます」
「な、なんでた! 何故だ!!」
ベルドさんの合図でなだれ込んできた職員?によって捕まるハーレム軍団。
そして武器や防具を剥ぎ取られ、縛られて連れられていく。
俺はそれをぼーっと見てるだけだった。
「いや~、これで一件落着ですね」
「後味が悪いがな……」
ロリット男爵とベルドさんが、終わった終わったな感じで話している。
「本当にそんな決まりがあるんですか?」
「あるぞ」
「ありますよ」
「マジですか?! なんでそんな決まりが?」
「そこはベルドさんに説明してもらいましょう」
「俺かよ……。
ま、簡単な事だ。武器の所持を認めているからだ」
「武器」
「そうだ。武器を所持して歩いている以上、冒険者以外にとっては恐怖の対象になりうる。
昔、惚れた女につきまとった冒険者がいてな。それ自体は罪にならなかったから捕まらなかった。
だが、惚れた女が会話した友人なだけの男を、その冒険者が嫉妬から殺してしまってな。
それを教訓にこういう決まりが出来たんだ。
冒険者同士にも適用されるようになったのもある事件がきっかけだ」
「事件?」
「ああ。貴重な素材を持っているモンスターを倒しに行く冒険者が居てな。
その依頼を知った他の冒険者が後をつけた。
で、そのモンスターを倒した後に襲いかかり、瀕死の重傷を負わした上に素材を横取りしたんだ。
一命を取り留め、ギルドに訴えたから事件が発覚したんだ」
日本で言う所のストーカー規制法みたいなものか。
冒険者同士の事件は、たまにラノベでもあるな。
「そういうのもあって、依頼表はギルド職員が管理してるんだ」
壁に張り出してたら誰でも見れるもんねぇ。
誰がどんな依頼を受けたかすぐバレるよな。
「彼らはどうなります?」
「それはロリット男爵の方が詳しいだろ」
「そうですね。
まず厳しく取り調べをします。主に、どのような理由でつきまとうのかを聞きます。
言っておきますが、これは行動してなくても同じです。やると宣言しましたので。
その後に罪が確定します。
軽くて国外追放ですね。重ければ強制労働です」
マジか! 罪重っ!
「軽くて国外追放なんですね……」
「そうしないと被害に遭われた方の近くに戻ってくるので。
勿論国内立入り禁止です。帰って来れません」
「実家が国内あったとしてもですか?」
「ええ。まぁその場合は勘当扱いにされてるでしょうから、帰ってきても居場所は無いでしょうけど」
「……強制労働ってのは?」
「魔法を封じる鎖を手足につけまして、鉱山での掘削作業になりますね」
「掘削するのに使う道具を使って、鎖を切って逃げるんじゃ?」
「鎖は関係の無い者達10人ほどと繋がっています。
もし逃げる素振りを見せたら、鎖に熱が伝わるようになっています。
繋がっている全員が被害を受けるので、一人だけ逃げる事はしないでしょう。後で袋叩きになります」
「その全員が結束して逃げたら?」
「毎日違う配置となるので、なかなか連携出来ないでしょう。
もし成功しても10人が鎖で繋がっている状態のまま、山を下って逃げられるでしょうか?
その鉱山がある山にはモンスターも居ます。ツルハシ程度で倒せますかね?
もし1人でも死ねば、更に足枷になるでしょう。
心配されなくても万全ですよ」
いや、心配なんかしてない。
話の内容に引いてるだけです。
人権の無い異世界、怖ーっ!
いや、正確に言えば、王族貴族と一般人との差、一般人と犯罪者との差。
王族>貴族>一般人>>>>>犯罪者、って感じだろうか。
「まぁ、キョウヤさんがこの事で、今後悩まれる事は無くなるって事ですよ」
「わ、判りました……」
「キョウヤさん、それで良いですか?」
「え? イヤだけど?」
「ですよね」
そう言いながら何かの本を取り出す男爵。
ペラペラとめくった後、指で文を抑えながら言い始めた。
「それは『つきまとい行為』ですね。犯罪です。
冒険者ギルドの条項にも載っています。第46項です。
こちらは『冒険者は人間につきまとってはいけない。ギルドが許可出来る理由でない限り、冒険者の資格を失う』とあります。更に『犯罪者として捕縛し、国に引き渡す』とも書かれています。
ベルドさん、許可出来る理由があると思いますか?」
「……いや、無いな」
「そんな無茶な!!」
「これらを納得した上で冒険者になったのでしょう? 知らなかった、では通用しませんよ?」
知りませんでしたー。
軽い気持ちで冒険者やってましたー。
そんな決まりがあるのか。
「ではベルドさん、規定通り捕縛してください。国には私の方から話を通しておきます」
「な、なんでた! 何故だ!!」
ベルドさんの合図でなだれ込んできた職員?によって捕まるハーレム軍団。
そして武器や防具を剥ぎ取られ、縛られて連れられていく。
俺はそれをぼーっと見てるだけだった。
「いや~、これで一件落着ですね」
「後味が悪いがな……」
ロリット男爵とベルドさんが、終わった終わったな感じで話している。
「本当にそんな決まりがあるんですか?」
「あるぞ」
「ありますよ」
「マジですか?! なんでそんな決まりが?」
「そこはベルドさんに説明してもらいましょう」
「俺かよ……。
ま、簡単な事だ。武器の所持を認めているからだ」
「武器」
「そうだ。武器を所持して歩いている以上、冒険者以外にとっては恐怖の対象になりうる。
昔、惚れた女につきまとった冒険者がいてな。それ自体は罪にならなかったから捕まらなかった。
だが、惚れた女が会話した友人なだけの男を、その冒険者が嫉妬から殺してしまってな。
それを教訓にこういう決まりが出来たんだ。
冒険者同士にも適用されるようになったのもある事件がきっかけだ」
「事件?」
「ああ。貴重な素材を持っているモンスターを倒しに行く冒険者が居てな。
その依頼を知った他の冒険者が後をつけた。
で、そのモンスターを倒した後に襲いかかり、瀕死の重傷を負わした上に素材を横取りしたんだ。
一命を取り留め、ギルドに訴えたから事件が発覚したんだ」
日本で言う所のストーカー規制法みたいなものか。
冒険者同士の事件は、たまにラノベでもあるな。
「そういうのもあって、依頼表はギルド職員が管理してるんだ」
壁に張り出してたら誰でも見れるもんねぇ。
誰がどんな依頼を受けたかすぐバレるよな。
「彼らはどうなります?」
「それはロリット男爵の方が詳しいだろ」
「そうですね。
まず厳しく取り調べをします。主に、どのような理由でつきまとうのかを聞きます。
言っておきますが、これは行動してなくても同じです。やると宣言しましたので。
その後に罪が確定します。
軽くて国外追放ですね。重ければ強制労働です」
マジか! 罪重っ!
「軽くて国外追放なんですね……」
「そうしないと被害に遭われた方の近くに戻ってくるので。
勿論国内立入り禁止です。帰って来れません」
「実家が国内あったとしてもですか?」
「ええ。まぁその場合は勘当扱いにされてるでしょうから、帰ってきても居場所は無いでしょうけど」
「……強制労働ってのは?」
「魔法を封じる鎖を手足につけまして、鉱山での掘削作業になりますね」
「掘削するのに使う道具を使って、鎖を切って逃げるんじゃ?」
「鎖は関係の無い者達10人ほどと繋がっています。
もし逃げる素振りを見せたら、鎖に熱が伝わるようになっています。
繋がっている全員が被害を受けるので、一人だけ逃げる事はしないでしょう。後で袋叩きになります」
「その全員が結束して逃げたら?」
「毎日違う配置となるので、なかなか連携出来ないでしょう。
もし成功しても10人が鎖で繋がっている状態のまま、山を下って逃げられるでしょうか?
その鉱山がある山にはモンスターも居ます。ツルハシ程度で倒せますかね?
もし1人でも死ねば、更に足枷になるでしょう。
心配されなくても万全ですよ」
いや、心配なんかしてない。
話の内容に引いてるだけです。
人権の無い異世界、怖ーっ!
いや、正確に言えば、王族貴族と一般人との差、一般人と犯罪者との差。
王族>貴族>一般人>>>>>犯罪者、って感じだろうか。
「まぁ、キョウヤさんがこの事で、今後悩まれる事は無くなるって事ですよ」
「わ、判りました……」
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