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第4章 色々解決したい
118 依頼料って先払いなんですね?
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「キアヤさんでしたね。そしてこちらがクルナさん。
強さを証明して欲しいとの要望ですが、どのような方法を考えておられるのですか?」
「……一緒に出かけて獣やモンスターを狩ってる所を見たい」
「なるほど。つまりそれは冒険者への依頼ですね?
キョウヤさんを指名しての依頼となる訳です。
狩る相手の強さは? 戦闘する回数は? 全ての行程にかかる時間は? 倒したモノは誰のモノに?
キョウヤさんは動物を使えますが、使う前提で? それともキョウヤさん単独で?」
「なんでそんな細かく言わなきゃいけないのよ!」
「おや、おかしな事を言いましたか?
ベルドさん、ギルドへ依頼を出す場合、これくらいは聞きませんか?」
「当然聞くぞ。それらを元に依頼料を決めなきゃいけないからな」
「だそうですけど?」
ロリット男爵はギルドに依頼を出させる方向で考えてるようだ。
そうする事で、細かい内容を言わせられるし、それ以外の事はやらなくて良いからね。
「キアヤ、ちょっと黙っててくれ! ……強さが判る相手なら何でもいい」
「そんな適当な事では受付られませんよ?
例えば、ドラゴンを発見して倒したとしましょう。
でも貴方の言い分では、『ドラゴンでは強さが測れない』と言われてしまえばそれまでです。
そして納得出来る強さのモンスターが出てくるまで、キョウヤさんを拘束する事になります。
それでも良いと言われるなら良いですが、依頼料は膨大な金額になりますよ。
確かギルドは先払いが基本でしたよね?」
ギルドって、依頼を出した場合は先払いなんだ。
「ちょっとすみません。ベルドさん、依頼料って先払いなんですね?」
「お前はそんな事も知らないのか?
そうだな……例えば、自宅の庭の草むしりを頼むとする。
大きさにもよるが、1日で終わるとして100トルとする。
ギルドの報酬と税金を足して200トルを先に払ってもらう」
「ふむふむ。理由は?」
「後払いにすると払わないヤツが多いからだ。
今の例えで言えば、一部に草が残ってるとか、根が残ってるとか、大事な草まで取ったとか、難癖をつけるんだ」
「でも先払いでも同じでは?」
「先払いをしてるなら、それらの責任はギルドにある。
間にギルドが入って仲裁するんだ。金は貰ってるんだからな。
逆に言えば金を貰って無いのなら、ギルドは動かない。慈善事業じゃねぇんだ」
金を貰って仕事としてやるって事ね。
「ギルドが動かなけりゃ、依頼者は冒険者と直接話し合う事になる。
昔はそれで殺傷事件になった事もあった。だから厳しくなってるんだよ」
武器持ってる荒くれ者な冒険者(偏見)と直接言い合うなんて危険だよね。
ギルドが間に入ってくれるなら助かる。
「だからギルドとしては、モメる原因は減らしたい。
依頼の内容を細かく聞くのもその為だ」
「理解出来ました」
俺の知ってるラノベでは、そういう細かい所まで書いたのが無かったからね。助かる。
変なラノベだと「依頼者がギルドに、主人公が受け取ったのと同額を払った」みたいなのもあった。
その時は何も思わなかったけど、それだと「ギルドはどうやって儲けてるんだ?」って話だよね。
それに税金の事もある。
主人公は街に入る時に払ってたりするけど、冒険者になると無料になったりする。
でもそれだと、その街は冒険者から税金を取る事が出来ない。
ではそのお金はどこから徴収? そりゃ冒険者ギルドになるよね。
依頼でも儲けが無いのに、税金まで取られるなら冒険者ギルドは赤字になるわ。
狩って来た物をさばいて売る? 誰も狩りに行かなきゃこれも赤字。
常時依頼でゴブリン退治? その金は国内の危険を取り除いてるので国から貰う? その代わりに税金免除?
でも強い冒険者になったら、安いからやらないとか言うよね?
結局、ラノベの冒険者ギルドって、儲けが少ない事になる。もしくは赤字。
主人公が儲かれば良いんだろうけど(笑)
おっと、妄想してる間に、ハーレム君・ロリット男爵・ベルドさんの3人で打ち合わせが進んでいる。
今は拘束時間はどれくらいとかの話題になってるね。
でもなぁ~。
これって、どう考えてもロリット男爵の罠だよな。
だってさ、完璧な依頼が完成したとしてだよ?
その金額も払えるとしてだよ?
俺がその依頼を受けなければ何の意味も無い。断る権利あるし。
多分だけど、俺が断る事で怒るのを待っているんだと思う。
その時に変な言葉を口にすれば、それを理由に逮捕出来るし。
「じゃあ俺と戦え!」とか言い出しそうだよね。NGワードだけど。それ言ったら逮捕一直線。
しかし、決定するまで暇だな。
って、何か視線を感じる。
あ~、ハーレム君のハーレム員がこっちを睨んでるわ。
ウザい。とってもウザい。
ハーレム君に「黙ってて」と言われてるから静かなんだろうけど、視線がウザい。
俺が何かしたら今にも突っかかってきそうだ。困ったな。
強さを証明して欲しいとの要望ですが、どのような方法を考えておられるのですか?」
「……一緒に出かけて獣やモンスターを狩ってる所を見たい」
「なるほど。つまりそれは冒険者への依頼ですね?
キョウヤさんを指名しての依頼となる訳です。
狩る相手の強さは? 戦闘する回数は? 全ての行程にかかる時間は? 倒したモノは誰のモノに?
キョウヤさんは動物を使えますが、使う前提で? それともキョウヤさん単独で?」
「なんでそんな細かく言わなきゃいけないのよ!」
「おや、おかしな事を言いましたか?
ベルドさん、ギルドへ依頼を出す場合、これくらいは聞きませんか?」
「当然聞くぞ。それらを元に依頼料を決めなきゃいけないからな」
「だそうですけど?」
ロリット男爵はギルドに依頼を出させる方向で考えてるようだ。
そうする事で、細かい内容を言わせられるし、それ以外の事はやらなくて良いからね。
「キアヤ、ちょっと黙っててくれ! ……強さが判る相手なら何でもいい」
「そんな適当な事では受付られませんよ?
例えば、ドラゴンを発見して倒したとしましょう。
でも貴方の言い分では、『ドラゴンでは強さが測れない』と言われてしまえばそれまでです。
そして納得出来る強さのモンスターが出てくるまで、キョウヤさんを拘束する事になります。
それでも良いと言われるなら良いですが、依頼料は膨大な金額になりますよ。
確かギルドは先払いが基本でしたよね?」
ギルドって、依頼を出した場合は先払いなんだ。
「ちょっとすみません。ベルドさん、依頼料って先払いなんですね?」
「お前はそんな事も知らないのか?
そうだな……例えば、自宅の庭の草むしりを頼むとする。
大きさにもよるが、1日で終わるとして100トルとする。
ギルドの報酬と税金を足して200トルを先に払ってもらう」
「ふむふむ。理由は?」
「後払いにすると払わないヤツが多いからだ。
今の例えで言えば、一部に草が残ってるとか、根が残ってるとか、大事な草まで取ったとか、難癖をつけるんだ」
「でも先払いでも同じでは?」
「先払いをしてるなら、それらの責任はギルドにある。
間にギルドが入って仲裁するんだ。金は貰ってるんだからな。
逆に言えば金を貰って無いのなら、ギルドは動かない。慈善事業じゃねぇんだ」
金を貰って仕事としてやるって事ね。
「ギルドが動かなけりゃ、依頼者は冒険者と直接話し合う事になる。
昔はそれで殺傷事件になった事もあった。だから厳しくなってるんだよ」
武器持ってる荒くれ者な冒険者(偏見)と直接言い合うなんて危険だよね。
ギルドが間に入ってくれるなら助かる。
「だからギルドとしては、モメる原因は減らしたい。
依頼の内容を細かく聞くのもその為だ」
「理解出来ました」
俺の知ってるラノベでは、そういう細かい所まで書いたのが無かったからね。助かる。
変なラノベだと「依頼者がギルドに、主人公が受け取ったのと同額を払った」みたいなのもあった。
その時は何も思わなかったけど、それだと「ギルドはどうやって儲けてるんだ?」って話だよね。
それに税金の事もある。
主人公は街に入る時に払ってたりするけど、冒険者になると無料になったりする。
でもそれだと、その街は冒険者から税金を取る事が出来ない。
ではそのお金はどこから徴収? そりゃ冒険者ギルドになるよね。
依頼でも儲けが無いのに、税金まで取られるなら冒険者ギルドは赤字になるわ。
狩って来た物をさばいて売る? 誰も狩りに行かなきゃこれも赤字。
常時依頼でゴブリン退治? その金は国内の危険を取り除いてるので国から貰う? その代わりに税金免除?
でも強い冒険者になったら、安いからやらないとか言うよね?
結局、ラノベの冒険者ギルドって、儲けが少ない事になる。もしくは赤字。
主人公が儲かれば良いんだろうけど(笑)
おっと、妄想してる間に、ハーレム君・ロリット男爵・ベルドさんの3人で打ち合わせが進んでいる。
今は拘束時間はどれくらいとかの話題になってるね。
でもなぁ~。
これって、どう考えてもロリット男爵の罠だよな。
だってさ、完璧な依頼が完成したとしてだよ?
その金額も払えるとしてだよ?
俺がその依頼を受けなければ何の意味も無い。断る権利あるし。
多分だけど、俺が断る事で怒るのを待っているんだと思う。
その時に変な言葉を口にすれば、それを理由に逮捕出来るし。
「じゃあ俺と戦え!」とか言い出しそうだよね。NGワードだけど。それ言ったら逮捕一直線。
しかし、決定するまで暇だな。
って、何か視線を感じる。
あ~、ハーレム君のハーレム員がこっちを睨んでるわ。
ウザい。とってもウザい。
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