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第4章 色々解決したい

110 真面目な犯罪組織って何だよ!

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宣言した次の日。
もう黒幕の情報が手に入りました。
多数存在している犯罪組織が結託したらしい。

まずAとBが話し合いをし、自分達では無いと確信。
その間にCとDも同じような事をしていた。
ABはCDと接触し、双方でやってない事を確認。
A~Dは協力して、Eを話し合いに参加させ、確認。
こうして参加組織は増えていった。
最終的に、参加しない組織・参加して自白した組織が実行犯と判明。
裏取りも済ませ、その情報を俺に渡してきた。

どうやら犯罪組織から『国にケンカを売って無事』『法を平気で破る無法者』『一人犯罪組織』と言われているらしい。
非常に不本意です!

「自分達は真面目に犯罪組織をしています。敵対勢力の情報を渡すのでお許しを」
こんなコメントと共に情報をくれた。
真面目な犯罪組織って何だよ!

まぁ良い。
とにかく突き止めたのだから、壊滅させに行かなくては。


俺はクマ5体・トラ5体・サイ2体を具現化。
それらと共に街を歩き、目的の家を目指す。
どうやらその組織は、外見は普通の家だが、地下に部屋を作っているそうだ。
なので外からは分からないけど、結構な人数が居るらしい。

破壊活動要員としてサイ、素早く倒す為にトラ、捕獲捕縛制圧の為にクマを出した。
是非頑張ってほしい。


目的の家に到着すると…………ボスらしき人が縛られていた。
構成員らしき人達も半分は怪我をして捕まっている。
えーと、何この状況?

「キョウヤさん! この通り、主犯は捕まえてあります! 御慈悲を!!」
「え~と、どういう事?」
「こいつがここのボスです! 自分はナンバー3です! ナンバー2と結託してアホな事をしてました!
 俺は何も知りませんでした! なので御慈悲を得る為に、実行犯と計画した者を捕まえた次第です!」
「つまりクーデターを起こしたと」
「そう考えてもらっても構いません!」

なるほど。
保身の為に実行犯とボスを売ったか。
どうでもいいけど。

「理解したよ。じゃあそいつらを国に引き渡してしまおう」
「……あ、あの、我々は、どうでしょうか?」

う~ん。ぶっちゃけ本当にどうでもいい。
好きにしたら良いんじゃね?と思う。
でもなー、野放しにするのも問題ありそうなんだよな。
また迷惑かけられてもヤだし。
どうすっかなー。

「ん~、じゃあ、残った人達には別の形で罪を償ってもらおう」
「ええっ?! お慈悲は?!」
「いやいや、あるよ。ボコボコにもしないし。
 俺の仕事を手伝ってもらおうかな?」
「し、仕事ですか? 冒険者ですか?」
「違う違う。それは俺が気が向いたらやる事だから」
「……では何を?」
「実は倉庫を貰って所有しているんだけど、使い道を考えてなかったんだ。
 なので、そこで働いてもらいます。勿論お給金も出すよ?」
「わ、判りました。……それで仕事内容は?
 言ってはアレですけど、はぐれ者・ハンパ者ばかりですよ?」
「今考えてる事にはそういうの関係無いから」
「そ、そうですか…………それで?」
「まずは倉庫の改造から始める。大工さんの下手間として当面は働いてくれ。
 分かりやすく言えば肉体労働だ。真面目に頑張れ!
 勿論サボったり脅すような言動したりしたら、こういう動物が見張ってるから……分かるよね?」

そう言ってクマやトラを指差す。
分かりやすく呻ってくれた。だがその目は俺に向いている。
「仕事はこれで終わり?」「何もやってないけど?」「具現化損かよ~。何か食わせろ」
向けられた目線からはそんな意思が感じられる。
ゴメンよ。想定外だったんだよ。


クマが呼んできた兵士に、実行犯やボスは連れられていった。
宰相さんは詳細を知っているので、どんな罪に問われるのかな?
めっちゃキツイ罰になるだろうと予想。

で、俺は残った人達を連れて倉庫に移動。
途中でクマにボガスさんを呼んでくるように指示しといたのに、到着するともう居る謎。

「いやぁ、キョウヤさんのクマが来たので、儲け話だなと思い、飛び乗りましたよ!
 子供達と一緒に乗る練習してて良かったですよ、ははははは」

子供の為にクマを出してたのに、何を混じってんですか。
しかも乗る練習って……。
仕事しなさい!
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