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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
094 誰が見ても貴方がキョウヤさんでしょ
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お盆の間は1日に2話投稿する事にしました。
本日2話目です。
以下、本文です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
よく考えたらモンスターの部位を持ってなかった。
何もかも売っぱらって金にしようという考えの、俺ってバカ!
いや、正確に言うと、あるんだよ。
でもそれはクーラーと冷蔵庫用なんだ。
風呂に回すモノが無い。
って言うか、今回みたいに長時間出かけてたら部位が足りなくなるんじゃ?
部位用の倉庫でも建てるか。いや、腐ったらイヤだな。悪臭がしそう。袋を作るか。
「モンスター袋」…容量は3畳の部屋くらい。モンスターの死骸しか入らない。持ち運び可。火に弱い。
倒した所で入れる為に、持ち運び可とした。
盗まれる可能性もあるが、貯金袋とソックリにしたので、同じ効果があると勘違いして警戒してくれる事を期待。
まぁ、盗まれてもそんなに困らないけど。
早速袋を満タンにしようと出かける事に。
外に出た瞬間、冒険者ギルドの事を思い出した。
時刻は昼前。今なら空いてるだろうから、先に行っとくか。
「こんちは~」
「あっ! キョウヤさん! どうなりました?!」
「終わったので完了証?を持ってきました」
「ベルドさんは?」
「村の近くの街に滞在中です。これに書いてあるんじゃないですか?」
「あっ、そうですか」
「じゃあ渡しましたので、帰ります」
「えっ?! 帰るんですか?! 報酬は?!」
「それもベルドさんがいないと判らないんじゃないかと思いますんで」
「そ、そうですか?」
「そうなんです。じゃあ帰ります」
逃げるようにギルドを後にした。
だってオオトカゲ出せとか言われそうなんだもん。
出しても良いけど、色々聞かれそう。
そうなると時間が無くなるじゃないか。
俺は狩りに行きたいんだ!
帝都から出て早速具現化する。
出したのはいつものようにサル。10匹にした。
「モンスターを倒して持ってきてね~。瀕死で持ってきてくれると嬉しいけど、無理はしないように」
サル達は一斉に散らばっていく。
俺は一旦家に戻り、クッションで寝ているホムラを確保する。
「何だよ。俺は忙しいんだ」
「俺が買ってきたクッションで寝るのが忙しいと?」
「その通りだ!」
こいつ……野生はどこ行った?
完全に飼い猫じゃないか。
「今、サル達がモンスター狩りに行っている。
可能なら瀕死でと頼んだから、帰ってきたら止めを刺すんだ」
「ああ、レベルアップか」
「そういう事」
俺はオオトカゲで上がったからね。
ホムラも上げておきたい。
風呂の材料も集まるし、一石二鳥だ。
夕方までやったけど、ホムラのレベルは上がらなかった。
この辺に居るモンスターじゃ無理なのかも。微増くらいはしてると思うけど。
風呂に必要なのは集まったので良しとしよう。
結果…………その日も風呂には入れなかった。
まだ排水が完成してないそうだ。
明日には完成との事。ふて寝する。
翌日。今日で風呂が完成する。
と言うか、とうとう家が完成する! ブラボー!
そして気づく。
家具が何も無い事に!
ボガスさん、助けて!!
家具を買いに家を出て帝都に入った所で、声をかけられた。
「貴方がキョウヤさんですね?」
「違います」
「いやいやいや、誰が見ても貴方がキョウヤさんでしょ」
まぁ誤魔化せるとは思ってなかったよ。
同じ格好してる人なんていないもんな。
「なんです?」
「私、家具を主に取り扱っている商人で御座います。キョウヤさんはお屋敷を作られたとの事で。
家具が必要では? 私の店では使用人の物から貴族御用達の物まで取り揃えております」
なんてタイムリーな。
だが、何故知ってる。怪しいにも程があるぞ?
「建築中な所は拝見しておりました。しかし家具を持ち込まれた様子がありませんでした。
ならば完成間近のそろそろ、ご購入されるのではないかと思いまして」
すごく納得した。
ご都合主義パターンかと思ったよ。
「え~と、ボガスさんの所で買う予定なんです」
「ボガス商会ですか。当方はあちらの商会にも商品を卸しております。
マージンが無い分だけお安く出来るかと。
大量に購入して頂けるのであれば、かなりお安く致します」
「……何でそんなに安くしたがる?」
「広告料と思っていただければ。キョウヤさんの認める家具。これは話題になります。間違いありません」
そういう企みか。
でもなぁ、俺にも付き合いってモノがある。
「お悩みですか? ならば私の方からボガス商会には話を通しておきましょう。
ボガス商会にも安く卸すので今回はこちらで買うと。許可は下りるでしょう」
それなら不義理にはならないか?
まぁ、行って見るだけでも良いか。
家具屋と言うなら沢山あるだろう。
見て確認してからボガスさんの所にある他の品と比べても良いだろう。
日本に居た時には、家電を買う時も何件かハシゴしたしな。
「……じゃあ、買う約束は出来ませんが、見るだけでも」
「それだけでも助かります。ではこちらへどうぞ」
本日2話目です。
以下、本文です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
よく考えたらモンスターの部位を持ってなかった。
何もかも売っぱらって金にしようという考えの、俺ってバカ!
いや、正確に言うと、あるんだよ。
でもそれはクーラーと冷蔵庫用なんだ。
風呂に回すモノが無い。
って言うか、今回みたいに長時間出かけてたら部位が足りなくなるんじゃ?
部位用の倉庫でも建てるか。いや、腐ったらイヤだな。悪臭がしそう。袋を作るか。
「モンスター袋」…容量は3畳の部屋くらい。モンスターの死骸しか入らない。持ち運び可。火に弱い。
倒した所で入れる為に、持ち運び可とした。
盗まれる可能性もあるが、貯金袋とソックリにしたので、同じ効果があると勘違いして警戒してくれる事を期待。
まぁ、盗まれてもそんなに困らないけど。
早速袋を満タンにしようと出かける事に。
外に出た瞬間、冒険者ギルドの事を思い出した。
時刻は昼前。今なら空いてるだろうから、先に行っとくか。
「こんちは~」
「あっ! キョウヤさん! どうなりました?!」
「終わったので完了証?を持ってきました」
「ベルドさんは?」
「村の近くの街に滞在中です。これに書いてあるんじゃないですか?」
「あっ、そうですか」
「じゃあ渡しましたので、帰ります」
「えっ?! 帰るんですか?! 報酬は?!」
「それもベルドさんがいないと判らないんじゃないかと思いますんで」
「そ、そうですか?」
「そうなんです。じゃあ帰ります」
逃げるようにギルドを後にした。
だってオオトカゲ出せとか言われそうなんだもん。
出しても良いけど、色々聞かれそう。
そうなると時間が無くなるじゃないか。
俺は狩りに行きたいんだ!
帝都から出て早速具現化する。
出したのはいつものようにサル。10匹にした。
「モンスターを倒して持ってきてね~。瀕死で持ってきてくれると嬉しいけど、無理はしないように」
サル達は一斉に散らばっていく。
俺は一旦家に戻り、クッションで寝ているホムラを確保する。
「何だよ。俺は忙しいんだ」
「俺が買ってきたクッションで寝るのが忙しいと?」
「その通りだ!」
こいつ……野生はどこ行った?
完全に飼い猫じゃないか。
「今、サル達がモンスター狩りに行っている。
可能なら瀕死でと頼んだから、帰ってきたら止めを刺すんだ」
「ああ、レベルアップか」
「そういう事」
俺はオオトカゲで上がったからね。
ホムラも上げておきたい。
風呂の材料も集まるし、一石二鳥だ。
夕方までやったけど、ホムラのレベルは上がらなかった。
この辺に居るモンスターじゃ無理なのかも。微増くらいはしてると思うけど。
風呂に必要なのは集まったので良しとしよう。
結果…………その日も風呂には入れなかった。
まだ排水が完成してないそうだ。
明日には完成との事。ふて寝する。
翌日。今日で風呂が完成する。
と言うか、とうとう家が完成する! ブラボー!
そして気づく。
家具が何も無い事に!
ボガスさん、助けて!!
家具を買いに家を出て帝都に入った所で、声をかけられた。
「貴方がキョウヤさんですね?」
「違います」
「いやいやいや、誰が見ても貴方がキョウヤさんでしょ」
まぁ誤魔化せるとは思ってなかったよ。
同じ格好してる人なんていないもんな。
「なんです?」
「私、家具を主に取り扱っている商人で御座います。キョウヤさんはお屋敷を作られたとの事で。
家具が必要では? 私の店では使用人の物から貴族御用達の物まで取り揃えております」
なんてタイムリーな。
だが、何故知ってる。怪しいにも程があるぞ?
「建築中な所は拝見しておりました。しかし家具を持ち込まれた様子がありませんでした。
ならば完成間近のそろそろ、ご購入されるのではないかと思いまして」
すごく納得した。
ご都合主義パターンかと思ったよ。
「え~と、ボガスさんの所で買う予定なんです」
「ボガス商会ですか。当方はあちらの商会にも商品を卸しております。
マージンが無い分だけお安く出来るかと。
大量に購入して頂けるのであれば、かなりお安く致します」
「……何でそんなに安くしたがる?」
「広告料と思っていただければ。キョウヤさんの認める家具。これは話題になります。間違いありません」
そういう企みか。
でもなぁ、俺にも付き合いってモノがある。
「お悩みですか? ならば私の方からボガス商会には話を通しておきましょう。
ボガス商会にも安く卸すので今回はこちらで買うと。許可は下りるでしょう」
それなら不義理にはならないか?
まぁ、行って見るだけでも良いか。
家具屋と言うなら沢山あるだろう。
見て確認してからボガスさんの所にある他の品と比べても良いだろう。
日本に居た時には、家電を買う時も何件かハシゴしたしな。
「……じゃあ、買う約束は出来ませんが、見るだけでも」
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