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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
090 これは道中で買った野菜!
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あれ? オオトカゲって、舌が長かったっけ?
こうやって獲物を捕るのってカメレオンじゃなかったっけ?
カエルもだったかな? うん、よく覚えてないわ。
…………同じ動物だと勘違いしてた。
大きさも違うんだ、同じ訳が無い。
そもそもここは異世界。同じの方が不思議だ。
大きいからと遅いとも限らないよね。
どうやら俺も混乱してたようだ。
適当に戦えば倒せるとか、のんきに考えてたよ。
ヤバいな、どうしよう!
ここはやはり具現化した動物に頑張ってもらって……「早く戦え」「こっちは守ってますよ~」お前ら、そんな目で見るな。
普通さ、こういう時って「ご主人さまが危ない!」って言って助けに来るものでは?
「お任せしま~す」みたいな目と顔する場面じゃないはずだ!
俺の葛藤を無視して、オオトカゲは舌を戻した。
当然俺はオオトカゲの口の中へ。
足から食われた。食われた時に舌は外れたようだが、腰の辺りを噛まれているので動けない。
オオトカゲが俺を咀嚼する。
あって良かった、絶対防御。
うん、痛く無いし、怪我もしてない。
毒を受けた感じも無いけど、一応ポーションは飲んでおこう。
さて、現状だけど……めっちゃ怖い!!
デカい歯が俺を噛み切ろうと動いてるんだぜ!!
大丈夫と判ってても怖い!!
そして口の中の動きで、俺を中に中にと誘おうとしている。
どうしよう? どうしたらいい? やっぱ具現化?
焦る。焦るからスケジュール帳が出しにくい。
俺は青い猫型ロボットか! 何を関係無いモノ出してんだよ!
これは定規! これは道中で買った野菜!
……いや、違う。
これで倒せって事じゃないか?
もしかしたら、このキャベツみたいな野菜が嫌いかも。
口の中に放り込む。
……どうやら好きなようだ。
俺よりも優先して飲み込もうとしている。
じゃあ次!
スケジュール帳には定規が書いてある。
なので定規に著作権マークを書くだけで具現化出来る。
なんとか油性ペンで書き込む事が出来た。
オオトカゲのよだれでベトベトだけど、書けて良かったわ。水性だったらアウトだったね。
上半身は出ているので、手の届く範囲しか攻撃出来ない。
う~ん、テンプレでは目だけど、口から距離があるので届かないな。
くっ、何で俺は1m定規を持ってなかったのか!
届く範囲では……鼻があるな。鼻にしよう。
体表を攻撃するって手もあるが、固くて定規が負けたら大変だ。
こういう時はやはり内部の柔らかい所を狙うのが定石だろ。
定規を鼻の穴に突っ込み、グリグリとかき回す。
どうだ! 名付けて『インフルエンザ検査』だ! 辛いだろ!!
効いたのか、オオトカゲが上空を向く。
その勢いで一度口を開け、そして閉じた。
……俺の上半身を口内に入れやがった!! 賢いな、コイツ!!
まぁ良い。幸いだと思おう。
飲み込まれる前に倒せば良いのだ。
オオトカゲ君、教えてあげよう。ラノベのテンプレを!
外部が固くて倒せない敵はね、口の中を攻撃するのが定石なんだよーーーーっ!!
外部が固いか知らんけどなーーーーーっ!!
左右には牙、下には舌、となれば、上に脳があるはず!
そこへ定規をズドン!!
根本まで刺してやった。ついでにグリグリ。
……反応が無いな。
いくら異世界だからって、脳が体内にあるなんてズルはしてないよな?
1分くらい待ったが、動きがない。
ん? 動きが無いって事は死んだって事じゃないか?
よし、脱出してみよう。
あの~、腰の辺に何十kgか判らない布団が乗ってると想像してください。
どうやって脱出しますか?
手の力だけじゃ持ち上がらない!!
噛む力が無くなったからって、重さも無くなる訳じゃないからね。頭部の重さが乗ってるから!
俺は頑張って、定規で牙や歯茎や唇を切り取って、なんとか脱出に成功した。
俺を齧って歯茎から血が出ていますよ? 歯槽膿漏ですか?
そこには動物達とベルドさんが待っていた。
「ちょっと! 見てたんなら助けに来てくださいよ!」
「来たのは今だ。やっとこいつらが行かせてくれたんだ」
「ゴリラ! 助けろよ!!」
俺はゴリラを睨む。
「はい?」「護衛を頼んだのは貴方ですよね?」「腕力だけで出られるでしょ?」「お腹空いてきた」
そんな目と顔が俺を向いている。
護衛を頼んだのは確かに俺だが、倒したんだからもう良いだろう?
腕力で脱出出来るのはゴリラだからだと思うぞ?
特に最後! 腹空いたって何だよ!
「お前……食われてたけど、無事なのか?」
「ええ。よだれでベタベタですけどね。もう帰りますか?」
そう言いつつサイを見ると、走って逃げていった……。
わかるわかる、ベタベタの人間を乗せたくないよね。
背中が汚れても、洗う方法が無いもんな。川で水浴びするくらい。
……お前達には、忠誠心ってものは無いのか!!
こうやって獲物を捕るのってカメレオンじゃなかったっけ?
カエルもだったかな? うん、よく覚えてないわ。
…………同じ動物だと勘違いしてた。
大きさも違うんだ、同じ訳が無い。
そもそもここは異世界。同じの方が不思議だ。
大きいからと遅いとも限らないよね。
どうやら俺も混乱してたようだ。
適当に戦えば倒せるとか、のんきに考えてたよ。
ヤバいな、どうしよう!
ここはやはり具現化した動物に頑張ってもらって……「早く戦え」「こっちは守ってますよ~」お前ら、そんな目で見るな。
普通さ、こういう時って「ご主人さまが危ない!」って言って助けに来るものでは?
「お任せしま~す」みたいな目と顔する場面じゃないはずだ!
俺の葛藤を無視して、オオトカゲは舌を戻した。
当然俺はオオトカゲの口の中へ。
足から食われた。食われた時に舌は外れたようだが、腰の辺りを噛まれているので動けない。
オオトカゲが俺を咀嚼する。
あって良かった、絶対防御。
うん、痛く無いし、怪我もしてない。
毒を受けた感じも無いけど、一応ポーションは飲んでおこう。
さて、現状だけど……めっちゃ怖い!!
デカい歯が俺を噛み切ろうと動いてるんだぜ!!
大丈夫と判ってても怖い!!
そして口の中の動きで、俺を中に中にと誘おうとしている。
どうしよう? どうしたらいい? やっぱ具現化?
焦る。焦るからスケジュール帳が出しにくい。
俺は青い猫型ロボットか! 何を関係無いモノ出してんだよ!
これは定規! これは道中で買った野菜!
……いや、違う。
これで倒せって事じゃないか?
もしかしたら、このキャベツみたいな野菜が嫌いかも。
口の中に放り込む。
……どうやら好きなようだ。
俺よりも優先して飲み込もうとしている。
じゃあ次!
スケジュール帳には定規が書いてある。
なので定規に著作権マークを書くだけで具現化出来る。
なんとか油性ペンで書き込む事が出来た。
オオトカゲのよだれでベトベトだけど、書けて良かったわ。水性だったらアウトだったね。
上半身は出ているので、手の届く範囲しか攻撃出来ない。
う~ん、テンプレでは目だけど、口から距離があるので届かないな。
くっ、何で俺は1m定規を持ってなかったのか!
届く範囲では……鼻があるな。鼻にしよう。
体表を攻撃するって手もあるが、固くて定規が負けたら大変だ。
こういう時はやはり内部の柔らかい所を狙うのが定石だろ。
定規を鼻の穴に突っ込み、グリグリとかき回す。
どうだ! 名付けて『インフルエンザ検査』だ! 辛いだろ!!
効いたのか、オオトカゲが上空を向く。
その勢いで一度口を開け、そして閉じた。
……俺の上半身を口内に入れやがった!! 賢いな、コイツ!!
まぁ良い。幸いだと思おう。
飲み込まれる前に倒せば良いのだ。
オオトカゲ君、教えてあげよう。ラノベのテンプレを!
外部が固くて倒せない敵はね、口の中を攻撃するのが定石なんだよーーーーっ!!
外部が固いか知らんけどなーーーーーっ!!
左右には牙、下には舌、となれば、上に脳があるはず!
そこへ定規をズドン!!
根本まで刺してやった。ついでにグリグリ。
……反応が無いな。
いくら異世界だからって、脳が体内にあるなんてズルはしてないよな?
1分くらい待ったが、動きがない。
ん? 動きが無いって事は死んだって事じゃないか?
よし、脱出してみよう。
あの~、腰の辺に何十kgか判らない布団が乗ってると想像してください。
どうやって脱出しますか?
手の力だけじゃ持ち上がらない!!
噛む力が無くなったからって、重さも無くなる訳じゃないからね。頭部の重さが乗ってるから!
俺は頑張って、定規で牙や歯茎や唇を切り取って、なんとか脱出に成功した。
俺を齧って歯茎から血が出ていますよ? 歯槽膿漏ですか?
そこには動物達とベルドさんが待っていた。
「ちょっと! 見てたんなら助けに来てくださいよ!」
「来たのは今だ。やっとこいつらが行かせてくれたんだ」
「ゴリラ! 助けろよ!!」
俺はゴリラを睨む。
「はい?」「護衛を頼んだのは貴方ですよね?」「腕力だけで出られるでしょ?」「お腹空いてきた」
そんな目と顔が俺を向いている。
護衛を頼んだのは確かに俺だが、倒したんだからもう良いだろう?
腕力で脱出出来るのはゴリラだからだと思うぞ?
特に最後! 腹空いたって何だよ!
「お前……食われてたけど、無事なのか?」
「ええ。よだれでベタベタですけどね。もう帰りますか?」
そう言いつつサイを見ると、走って逃げていった……。
わかるわかる、ベタベタの人間を乗せたくないよね。
背中が汚れても、洗う方法が無いもんな。川で水浴びするくらい。
……お前達には、忠誠心ってものは無いのか!!
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