異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!

067 バンバン往復しよう!

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糸の回収方法が分からなかったので、適当に回収する事にした。

ナイフでは切りにくかったので、また定規を頑丈にして根本から切断。
捕れた糸を適当な太さの木の枝に巻きつけて回収。
持って帰れば、向こうが良い具合にしてくれるだろう、と期待しておく。

ザリガニの賞味期限もあるので、ここは一旦撤収!


って事で帝都まで戻りました。
飛ばしたので、2日かからず帰る事が出来た。
エル、ドワーフの街には、次の時に行けば良いさ。
まだトリュフを1つも採ってないんだから。

入り口で話すと、すぐにボガスさんがやってきた。

「まだ途中ですけど、帰りました」
「何かありましたか?」
「ザリガニ、あっと、クラップを倒したんですけど、解体してもらえます?」
「持って帰ったのですか?」
「そうです。……食べられますよね?」
「高級食材ですよ!
 殻は魔力を通すと固くなるので防具に使えますし、ハサミには糸を作り出す器官があります。
 捨てる所が少ないモンスターです。高額で買い取らせていただきますよ?」

ほう。
高額で売れると。
防具は要らないし、糸を出す器官は使い方が分からない。
こりゃ全部買ってもらおう。肉以外。

「食べるだけ持って帰ります。後は売ります」
「了解です。では裏に氷室があるので、そちらに行きましょう」

氷室なんかあるのか。
さすがデカい商館なだけはあるね。

氷室には、沢山の箱が積んであった。
全部食材なのかな?
とすれば、在庫があるかも?

「すみません。トリュフの見本を1つ売ってくれませんか?」
「見本ですか?」
「ええ。イノシシに探させようとしたのですが、探す物の匂いが分からないようなので」
「なるほど。今お持ちします」

良かった。在庫があるようだ。

トリュフを1つ受け取った。

「クラップの肉ですが、どうします? 持って帰ります? それともここに置いておきますか?」
「預かってくれるんですか?」
「勿論です。ダメにしては勿体ないですからね。
 普通は保管料を貰うのですが、キョウヤさんは無料に致します。キョウヤさんの獲ってきた物ですしね」

助かります。
作ってる家には冷蔵庫・冷凍庫を設置しよう。

「あっ、そうそう。クラップの糸も採ってきたんですけど、回収方法が分からなくて……」
「どうしました?」
「木の枝に巻いてきました」
「そうでしたか。店に戻って見せて下さい」

そうしましょ。
ここは寒いですしね!

店に戻り糸を渡すと、問題無いと言われた。
俺が必要な分は返却すると言われたが、色付きの糸が欲しかったので、全部買い取ってもらい染色した物を買う事に。
これで傷みにくい刺繍が出来るぜ!

ついでに聞いたら、ここでもワカメは買い取るそうだ。
むふー、あそこは金のなる木だなぁ! バンバン往復しよう!


その日から、俺の日常が決定した。

帝都を出てドワーフの街へ(食料入手とワカメ販売)→森(素材集め)→帝都(販売)

儲けるぜ~!
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