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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
064 船からはもう降りてるんだけどね
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本日2話目です。
以下本文です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
翌日。
いよいよ森に突入だ!
……って考えてたんだけどさ。
どうやって渡河しよう?
赤い橋を渡るとさ、そのまま道があるんだけど、森とは繋がってない。
ウロウロしてみたけど、本当に川に囲まれている。
中洲?ってヤツになるのかな? その巨大版。そこに木々が茂ってる。
橋とか話に出てきたから繋がってると思ってたんだけど、想定外だわ。
川はカワウソが潜ってワカメを採ってくるくらいには深い。
水面からワカメなんか見えないので、結構な深さがあると推測出来る。
無難な方法としては船かなぁ。
船を具現化して渡る。
ちなみにボートなんか漕いだ事はありません! ドヤァ
当然モーターボートも扱った事無いし、仕組みも判りません!! ドヤドヤァ
って事で、すごーく単純な船を描きました。笹舟みたいなの。
それをカワウソ達に引っ張ってもらいました。
渡河成功!
ここで具現化するのはイノシシです!
昔テレビで、豚を使ってトリュフを探すってのを見たので。
豚だと攻撃されたら負けるので、強そうなイノシシ3匹におまかせ。
「さあ、トリュフを探してくれ!」
俺がそう言うと、イノシシ達は一斉にこっちを見た。
その目は「何言ってんスか?」「知らない匂いを探せっつーんですか?」「現物嗅がせてくれっての」と訴えている……気がする。
そっかー、知らないかー。
俺も名前しか知らないんだよねー。
もっと言えば、形もあやふやだから、具現化する事も出来ないんだよねー。
いきなり座礁した。
船からはもう降りてるんだけどね。
あっ、俺、今、上手い事言った?
「トリュフって何だ?」
「あぁ、ホムラも知らないか。キノコの一種で、地面に埋まってるんだ」
「キノコとは?」
「そっからかよ。って生まれて3ヶ月だもんな。そりゃ知らないよな」
色々とホムラに説明してあげた。
「つまり美味い食べ物なんだな?」
「そういう事」
「だったら、それを食べる動物とか居るんじゃないか? その痕跡を探したらどうだ?」
……生後3ヶ月の子猫から、核心をついた意見を頂きました。
恥ずかしい!
「そ、そうだよ。そう思ってたよ? 今からそれを伝えようと思ってたよ? 本当だよ?」
皆の視線が痛いです。
おかしいなぁ、絶対防御のはずなんだが。
「……ホムラの言う通り、まずは痕跡探しから始めようと思います。
後、ここには糸を出す『クラップ』という蜘蛛型のモンスターが出ます。注意してください。
でも、その糸は回収したいので、討伐もします。
討伐ついでに、ホムラのレベルアップも狙いますので、止めは刺さないようにお願いします」
伝えた後は、カワウソ・イノシシ・俺・ホムラで円陣を組む。
「はい、手を出して!」
「イノシシは足だと思うが」
「細かい事は言わない! はい、合わせて」
「イノシシの足が短くて合わせられねーよ」
「せーの! 楽! お金! 快適! 大金稼いで悠々自適!
我らは林家、キョウヤ組! レッツらゴー!!」
「何だ、その掛け声? 毎回やってるのか?」
「何だよ、ノリ悪いなぁ。今思いついたんだよ。やってくれよ、ノッてくれよ」
「ノれって言われても……知らないのに手を上げ下げされてもついていける訳ないだろ。
イノシシなんか上下出来ずに困ってるじゃねーか」
「頑張れ! 努力だ! 感謝だ!」
「意味判んねー。体の構造的に無理だろ」
「あっ、後、笑顔も忘れないでくれ」
「まだ言うか……。見ろよ、カワウソの冷たい目を」
ま、負けるもんか!
以下本文です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
翌日。
いよいよ森に突入だ!
……って考えてたんだけどさ。
どうやって渡河しよう?
赤い橋を渡るとさ、そのまま道があるんだけど、森とは繋がってない。
ウロウロしてみたけど、本当に川に囲まれている。
中洲?ってヤツになるのかな? その巨大版。そこに木々が茂ってる。
橋とか話に出てきたから繋がってると思ってたんだけど、想定外だわ。
川はカワウソが潜ってワカメを採ってくるくらいには深い。
水面からワカメなんか見えないので、結構な深さがあると推測出来る。
無難な方法としては船かなぁ。
船を具現化して渡る。
ちなみにボートなんか漕いだ事はありません! ドヤァ
当然モーターボートも扱った事無いし、仕組みも判りません!! ドヤドヤァ
って事で、すごーく単純な船を描きました。笹舟みたいなの。
それをカワウソ達に引っ張ってもらいました。
渡河成功!
ここで具現化するのはイノシシです!
昔テレビで、豚を使ってトリュフを探すってのを見たので。
豚だと攻撃されたら負けるので、強そうなイノシシ3匹におまかせ。
「さあ、トリュフを探してくれ!」
俺がそう言うと、イノシシ達は一斉にこっちを見た。
その目は「何言ってんスか?」「知らない匂いを探せっつーんですか?」「現物嗅がせてくれっての」と訴えている……気がする。
そっかー、知らないかー。
俺も名前しか知らないんだよねー。
もっと言えば、形もあやふやだから、具現化する事も出来ないんだよねー。
いきなり座礁した。
船からはもう降りてるんだけどね。
あっ、俺、今、上手い事言った?
「トリュフって何だ?」
「あぁ、ホムラも知らないか。キノコの一種で、地面に埋まってるんだ」
「キノコとは?」
「そっからかよ。って生まれて3ヶ月だもんな。そりゃ知らないよな」
色々とホムラに説明してあげた。
「つまり美味い食べ物なんだな?」
「そういう事」
「だったら、それを食べる動物とか居るんじゃないか? その痕跡を探したらどうだ?」
……生後3ヶ月の子猫から、核心をついた意見を頂きました。
恥ずかしい!
「そ、そうだよ。そう思ってたよ? 今からそれを伝えようと思ってたよ? 本当だよ?」
皆の視線が痛いです。
おかしいなぁ、絶対防御のはずなんだが。
「……ホムラの言う通り、まずは痕跡探しから始めようと思います。
後、ここには糸を出す『クラップ』という蜘蛛型のモンスターが出ます。注意してください。
でも、その糸は回収したいので、討伐もします。
討伐ついでに、ホムラのレベルアップも狙いますので、止めは刺さないようにお願いします」
伝えた後は、カワウソ・イノシシ・俺・ホムラで円陣を組む。
「はい、手を出して!」
「イノシシは足だと思うが」
「細かい事は言わない! はい、合わせて」
「イノシシの足が短くて合わせられねーよ」
「せーの! 楽! お金! 快適! 大金稼いで悠々自適!
我らは林家、キョウヤ組! レッツらゴー!!」
「何だ、その掛け声? 毎回やってるのか?」
「何だよ、ノリ悪いなぁ。今思いついたんだよ。やってくれよ、ノッてくれよ」
「ノれって言われても……知らないのに手を上げ下げされてもついていける訳ないだろ。
イノシシなんか上下出来ずに困ってるじゃねーか」
「頑張れ! 努力だ! 感謝だ!」
「意味判んねー。体の構造的に無理だろ」
「あっ、後、笑顔も忘れないでくれ」
「まだ言うか……。見ろよ、カワウソの冷たい目を」
ま、負けるもんか!
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