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第2章 チートになれたので自重しません
026 帝国って聞くと、なんか悪い国に思うのって俺だけでしょうか?
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あれから数日。
エイさんの協力(?)もあり、合羽の性能も問題無い事が判明。
顔に砂をかけられた時はビビったけど。
目潰しとかよく瞬時に思いつくなぁ。
お陰で少々バージョンアップさせました。
風でめくれるとか予想外でしたわ。
目録作りも終了した。
周辺の物はほぼ描いたようで、これ以上は必要無いと言われた。
ここまでで手元に残ったお金は2450トル。
本来の絵描きの仕事の収入じゃないのが悲しい所だけど…。
そう! 本来の仕事! 絵描きなんですよ!
理解したんだ。この街は人が少ないって。
人々にも余裕が無い。そんな所では自画像を描いてもらおうとか思わないって事に気付いた。
って事で、帝都に向かおうと思います。
ここ、王国かと思ってたけど帝国でした。
帝国って聞くと、なんか悪い国に思うのって俺だけでしょうか?
ラノベ脳?
「ボブ、世話になったな」
「気にするな。たまには戻って来いよ」
「ああ、勿論だ」
出発の日、ボブやABさんが見送りに来てくれてた。
Bさん、ビーゼルさんは、目的が違うけど。俺を行かせないつもりらしい。
ピョンちゃんと会えなくなるから。エイさんが捕まえてる。そして「はよ行け」と目で訴えている。
「また来るよ!」
それだけ言って、俺は出発した。
徒歩で。
いや~、馬車とか、お金が勿体ないんだよね。
護衛を受けて移動すれば一石二鳥とか言われたけどさ。
俺自身の防御は完璧だけど、護衛なんか無理。
そもそも攻撃手段が無い。ナイフでチクチクくらい。その間に護衛対象が攻撃されるわ!
幸い、徒歩で15日くらいらしいので、のんびり歩いていく予定だ。
どうせそこら辺で寝ててもかすり傷一つ負わないんだもん。
食料と水があれば大丈夫。
いざとなれば具現化で凌ぐ予定だし。
自然を堪能しながら帝都までののんびり旅…………そんな事を考えてました。
いやぁ、まさか2日目にして、熊に出会うとは!
花咲く森の道じゃないよ?! お嬢さんでも無いし!
案の定、ボコボコにされました。
しかし、ビビって丸まってたけど、ダメージはゼロだった。
なので俺は、座り込んでスケジュール帳を取り出した。
そこに持ってた定規を描き、注釈で『頑丈で切れ味バツグン!』と書き込んだ。
定規に著作権マークを書き入れ、それを手に持って反撃!
無事に倒したけど……見た目は定規を剣に見立ててる小学生のよう。
中二病、いや小二病かも。
そして次の日…………盗賊と出会うとは! 物騒だな、異世界!
「おい、金と持ち物を全部置いてきな。命までは取らねぇ」
目の前には剣を持った男が2人。後ろに3人。
逃がす気は無いようだ。
見えないだけで、他にも何人も居そうだ。
だってさ、もし俺が魔法が使えたら? 姿を現すのは愚策だろ。
俺だったら、魔法か弓が使える人を潜ませておく。
もそもそ声なんかかけずに奇襲するけどね。
「てめぇ! 聞いてるのか!」
「あっ、聞いてる聞いてる。持ち物全部渡したら街に着くまでに餓死するか襲われて終わりだろ。
それって命を取ってるのと同じじゃね?」
「慈悲ってやつだよ。運が良けりゃ生き延びれるってね」
じゃあ俺は無理じゃん。
運はFだぞ? あっ、だから襲われてるのか?!
「そもそもさ、一人で歩いてるヤツなんか狙わずに商隊でも狙えよ」
「その為に待機してんのに、お前が通るからだろうが!」
「あ~、納得。ここに死体や血の跡とか残したら商隊も警戒するもんな。だから逃がすのか」
「分かりゃいいんだ。早くしろ」
いやぁ、わざわざ説明してくれるなんて親切だね。
「いや、何も渡さないけど?」
「……はぁ?」
「逆に無視して通してくれれば、もし商隊に出会っても黙っててあげるけど?」
親切なラノベの主人公なら教えてあげたり、助けたりするんだろうけど。
面倒事に巻き込まれるだろうし、自分しか守れない俺が助けるとか無理だし。
無かった事にしてスルーするのが一番。
「信用出来るか! しょうがねぇ、痛い目をみてもらおうか」
「いや、無理だから」
「ん? 冒険者か? えらく自信があるようだな」
そう言いながら盗賊は左手を上げた。
次の瞬間、俺の左足に矢が飛んできて、合羽に弾かれて落ちた。
エイさんの協力(?)もあり、合羽の性能も問題無い事が判明。
顔に砂をかけられた時はビビったけど。
目潰しとかよく瞬時に思いつくなぁ。
お陰で少々バージョンアップさせました。
風でめくれるとか予想外でしたわ。
目録作りも終了した。
周辺の物はほぼ描いたようで、これ以上は必要無いと言われた。
ここまでで手元に残ったお金は2450トル。
本来の絵描きの仕事の収入じゃないのが悲しい所だけど…。
そう! 本来の仕事! 絵描きなんですよ!
理解したんだ。この街は人が少ないって。
人々にも余裕が無い。そんな所では自画像を描いてもらおうとか思わないって事に気付いた。
って事で、帝都に向かおうと思います。
ここ、王国かと思ってたけど帝国でした。
帝国って聞くと、なんか悪い国に思うのって俺だけでしょうか?
ラノベ脳?
「ボブ、世話になったな」
「気にするな。たまには戻って来いよ」
「ああ、勿論だ」
出発の日、ボブやABさんが見送りに来てくれてた。
Bさん、ビーゼルさんは、目的が違うけど。俺を行かせないつもりらしい。
ピョンちゃんと会えなくなるから。エイさんが捕まえてる。そして「はよ行け」と目で訴えている。
「また来るよ!」
それだけ言って、俺は出発した。
徒歩で。
いや~、馬車とか、お金が勿体ないんだよね。
護衛を受けて移動すれば一石二鳥とか言われたけどさ。
俺自身の防御は完璧だけど、護衛なんか無理。
そもそも攻撃手段が無い。ナイフでチクチクくらい。その間に護衛対象が攻撃されるわ!
幸い、徒歩で15日くらいらしいので、のんびり歩いていく予定だ。
どうせそこら辺で寝ててもかすり傷一つ負わないんだもん。
食料と水があれば大丈夫。
いざとなれば具現化で凌ぐ予定だし。
自然を堪能しながら帝都までののんびり旅…………そんな事を考えてました。
いやぁ、まさか2日目にして、熊に出会うとは!
花咲く森の道じゃないよ?! お嬢さんでも無いし!
案の定、ボコボコにされました。
しかし、ビビって丸まってたけど、ダメージはゼロだった。
なので俺は、座り込んでスケジュール帳を取り出した。
そこに持ってた定規を描き、注釈で『頑丈で切れ味バツグン!』と書き込んだ。
定規に著作権マークを書き入れ、それを手に持って反撃!
無事に倒したけど……見た目は定規を剣に見立ててる小学生のよう。
中二病、いや小二病かも。
そして次の日…………盗賊と出会うとは! 物騒だな、異世界!
「おい、金と持ち物を全部置いてきな。命までは取らねぇ」
目の前には剣を持った男が2人。後ろに3人。
逃がす気は無いようだ。
見えないだけで、他にも何人も居そうだ。
だってさ、もし俺が魔法が使えたら? 姿を現すのは愚策だろ。
俺だったら、魔法か弓が使える人を潜ませておく。
もそもそ声なんかかけずに奇襲するけどね。
「てめぇ! 聞いてるのか!」
「あっ、聞いてる聞いてる。持ち物全部渡したら街に着くまでに餓死するか襲われて終わりだろ。
それって命を取ってるのと同じじゃね?」
「慈悲ってやつだよ。運が良けりゃ生き延びれるってね」
じゃあ俺は無理じゃん。
運はFだぞ? あっ、だから襲われてるのか?!
「そもそもさ、一人で歩いてるヤツなんか狙わずに商隊でも狙えよ」
「その為に待機してんのに、お前が通るからだろうが!」
「あ~、納得。ここに死体や血の跡とか残したら商隊も警戒するもんな。だから逃がすのか」
「分かりゃいいんだ。早くしろ」
いやぁ、わざわざ説明してくれるなんて親切だね。
「いや、何も渡さないけど?」
「……はぁ?」
「逆に無視して通してくれれば、もし商隊に出会っても黙っててあげるけど?」
親切なラノベの主人公なら教えてあげたり、助けたりするんだろうけど。
面倒事に巻き込まれるだろうし、自分しか守れない俺が助けるとか無理だし。
無かった事にしてスルーするのが一番。
「信用出来るか! しょうがねぇ、痛い目をみてもらおうか」
「いや、無理だから」
「ん? 冒険者か? えらく自信があるようだな」
そう言いながら盗賊は左手を上げた。
次の瞬間、俺の左足に矢が飛んできて、合羽に弾かれて落ちた。
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