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害獣ヒーロー
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俺はこの惑星探索のため『惑星開拓本部』を設立。
ダンジョン攻略は片手間で行うことにした。ダンジョンでホムンクルスは鍛えられるし、ドロップアイテムも物資生産のためには必要だ。なにより俺の勢力圏内に敵対勢力が存在することが許せないので、ダンジョン攻略と惑星開拓のために戦力を半分に分けることにした。
そして俺は伊能忠敬をリーダーとした、ホムンクルスと機械馬で編成された探索隊を四方八方に派遣した。
探索隊は与えられた通信機でホテルの会議室に設置された『惑星開拓本部』に情報を送り続けているのだが、今現在得た情報によりこの惑星が異常だということが分かってきた。
まず草木一本生えていない。どこまで行っても茶色の地面が続く。
そしてこれが最大の異常。地面が地平線まで平らなのだ。丘や山、さらに池や川といった起伏のある地形が存在しない。
この地形のせいで方向感覚を失い遭難、ワープポイントで帰還するホムンクルスが続出した。
どう考えても自然にできたとは思えない。
現在マッドサイエンティストにより急ピッチで人工衛星搭載のロケットの作成を進めている。これでこの惑星の全貌が判明するだろう。
ログインボーナスは機械確定ガチャコイン
機械。今必要なのは土木工事に必要な機械だ。
ホテルに収容可能なホムンクルスの数は約4000人。これ以上の数のホムンクルスを生産するためには、住宅地などの施設をショッピングモールの周りに建設しなければならない。
そのために重機が必要だ。
ガタンッ
R『猪鹿蝶』
「花札」の役の一つ。「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」の3枚の札を揃えることで成立する役。
この役は非常に縁起のいい役であり、絵柄も綺麗なので人気が高い。花札のルールを知らない人でもこの役だけは知っている人も多いほどに有名。
何も出てこない。
うーん、これはまたはずれかな?
と考えていたらシステムウィンドウが展開された。
●BGM『出撃!ヒーロー!』が猪鹿蝶を中心に強制再生されます。
は?ヒーロー?
困惑しているとショッピングモールの外にいるホムンクルスが何やら慌てた様子で俺を呼びに来て、返事をする前にホムンクルスに持ち上げられショッピングモールの外に運び出された。
ホムンクルスって力強いな。
そうして運び出されると多くのホムンクルスが遠くの空を見つめている。
何かあるのだろうか。俺は指をさすホムンクルスの方向をじっと見る。3つの何かがこちらに飛んできている。
少しずつだが、何かがこちらに近づくにつれて音楽が大きくなっていく。日曜の朝のテレビで流れていそうな音楽が遠くから聞こえ始める。
音楽からは高揚感と力強さを感じ、激しく躍動する。重低音が響き渡り、鋼の心臓が鼓動するようなリズムが鳴り響く。
全身に鳥肌が立つような感覚が広がり、電子音を交え未来的な響きを加えながら、音楽は勢いを増し、繰り返されるドラムが俺の魂を揺さぶる。
俺はこれに似た音楽を聴いたことがあった。子供のころ、休みの日の日曜日に朝早く起きてみていたとある番組。
そう、ヒーロー。
空を飛ぶ三つの機械。
巨大なロボットが現れた。その姿はまさに未来から来たような洗練されたデザインで、光を反射して輝く。
ホムンクルスは唖然としていた。想像の埒外の物が当然現れたのだ。無理もない。
そして、3機のロボットは変形をはじめ、パズルのピースが組み合わさるように合体を始めた。ギアの歯車が噛み合い、重要なパーツが繋がるたびに、軽快な金属音が響き渡る。
そして、合体が完了した瞬間、ロボットは力強く両腕を広げ、一際眩い光を放った。
合体を終えたロボットはゆっくりとロボットは降下し、その巨体が地面に接する瞬間、地鳴りのような轟音が響き渡る。
『『『農業戦隊 ヤサイレンジャー!』』』
…鑑定!
●農業ロボ 猪鹿蝶
「農業は国の宝…食こそが人々の心を豊かにする!」
「ライバルである漁業戦隊、畜産戦隊には負けない!」
農業戦隊の隊員が搭乗する人工知能と高度な機能を搭載型の農業ロボットです!
それぞれの役割に応じて、猪は害獣や害虫の駆除に特化し、鹿は災害からの農作物を守護し、蝶は病気の治療に効果的⁉ これらの機能は、農家が望むさまざまなニーズに応えるために凝縮されています。
緊急時には、この三体のロボットが合体し、窃盗怪人や巨大な害獣との戦いに挑みます。彼らの合体は圧倒的な力を発揮します!
俺は合体しポーズを決めるロボットを見て思う。
いや蝶はわかるよ?植物の受粉とかに必要だからね。
でも猪と鹿。お前ら、害獣だろ。
さて今日の無料ガチャ!
ガタンッ
C『生態系 ドードー鳥』
ドードー鳥。かつてマダガスカル沖に浮かぶ孤島、モーリシャスに生息していた絶滅種。
天敵のいなかったドードーは退化した羽のため空も飛べず、よちよちとのんびり歩き警戒心も存在しない。
そのため入植者と持ち込んだ犬やネズミに簡単に捕まり、森林の伐採などであっという間に絶滅してしまった。
捜索隊より緊急の連絡があった。
先ほどまで何もなかった探索済みのエリアに見たこともない鳥の群れを発見した。送信された写真データから、ドードーだと判明した。
特筆すべきことに、そこだけは平地ではなく、果実を実らせた小規模の森林や湧き水などが発生し、地形も平らな土地ではなく窪みや丘などの地形が発生していたという。
生態系、つまりドードーだけではなく、生きるために適した地形、水、植物が発生するということか。
俺は現地に向かい、ホムンクルス相手にじゃれつき歓声をあげるドードーの群れを見て思う。
俺はドードーを抱きかかえ腹をなでる。ドーと間の抜けた、気持ちよさそうに声を上げる。
絶滅し、地上から去ったドードーが目の前にいる。
一度は人間の理不尽により消えたドードー。ドードーがなんの奇跡か、もう一度生きることを許された。
こいつらはそのことを喜んでいるのだろうか。安心しろ、もう二度と絶滅はさせない。
…認めよう。この世界は現実だ。VRの世界でも何でもない。ショッピングモールの中だけならまだ説明ができた。
だが、この惑星は違う。果てしなく広がる大地。どう考えても容量オーバーだ。俺の想像を超える技術が秘密裏に開発されていてもこれは流石に不可能だろう。
そして俺は、一つの結論を出した。
そう、俺は異世界にチートアイテムをもらって転移したのだ。
ダンジョン第98層 王の間
ダンジョンマスター視点
中層暗黒魔術師団が謀反。現在60層に攻め込み戦闘中。中層暗黒騎士団は壊滅、援軍を求む。
就寝中に信じられない報告を通信係がしてきた。どう考えても誤報だ。
こんなバカげた報告をしてきた通信係の首をはね、眠りに就こうとする。まったく、そんなことはありえん。
誤報かどうか、少し考えればわかるだろう。
だが、その後も何人もの兵士が同じことを言い始めたのでシステムウィンドウで第60層の様子を確認する。
そこは地獄だった。味方であるはずの中層暗黒魔術師団の奇襲により壊滅する第60層。
私は慌てて61層司令官であるヘルに連絡を入れるため、システムウィンドウを操作する。
システムウィンドウに映されたヘルは何も起きていないかのように話し始める。
「おやおや、これはダンジョンマスター様。顔色が良くないようですがどうかしましたか」
「ヘル!、貴様何をしている!」
「何のことやら」
「とぼけるなぁ!今すぐに攻撃をやめろ!」
「拒否します」
「なッ…⁉」
ありえない!ダンジョンマスターの命令は絶対。拒否なんぞできるはずがない。さらに言えば同士討ちだって禁止されている。
何が起きている⁈
私はDPを消費し第60、61層全体に放送をする。中層暗黒魔術師団は今すぐに攻撃をやめろと。だが戦争は止まる様子がない。
「ところで閣下。こいつに見覚えは?」
ヘルがシステムウィンドウにとある魔物を映し出す。
その魔物は私の側近の一人。魔のダンジョンの最高戦力の一つ。
『白月狼 ゼノン』
私が生まれた頃から仕える、私を除いたこのダンジョンの食物連鎖の頂点に立つ恐怖の象徴。
そんな最高戦力が、見るも無残な姿が映し出された。
「閣下…申し訳ありません」
「大変恐ろしくありました。この狼に毒を盛り、旅団単位の呪いとデバフを与えたにもかかわらず何万もの暗黒魔術師が死にました。私以外の幹部も皆こいつにやられましたよ。ああ恐ろしい。」
そういうと、ヘルは白月狼の首をはね、通信を切った。
私はシステムウィンドウを操作し一部の層を除いた全兵士に命ずる。
「中層暗黒魔術師団を皆殺しにしろぉ!」
ダンジョン攻略は片手間で行うことにした。ダンジョンでホムンクルスは鍛えられるし、ドロップアイテムも物資生産のためには必要だ。なにより俺の勢力圏内に敵対勢力が存在することが許せないので、ダンジョン攻略と惑星開拓のために戦力を半分に分けることにした。
そして俺は伊能忠敬をリーダーとした、ホムンクルスと機械馬で編成された探索隊を四方八方に派遣した。
探索隊は与えられた通信機でホテルの会議室に設置された『惑星開拓本部』に情報を送り続けているのだが、今現在得た情報によりこの惑星が異常だということが分かってきた。
まず草木一本生えていない。どこまで行っても茶色の地面が続く。
そしてこれが最大の異常。地面が地平線まで平らなのだ。丘や山、さらに池や川といった起伏のある地形が存在しない。
この地形のせいで方向感覚を失い遭難、ワープポイントで帰還するホムンクルスが続出した。
どう考えても自然にできたとは思えない。
現在マッドサイエンティストにより急ピッチで人工衛星搭載のロケットの作成を進めている。これでこの惑星の全貌が判明するだろう。
ログインボーナスは機械確定ガチャコイン
機械。今必要なのは土木工事に必要な機械だ。
ホテルに収容可能なホムンクルスの数は約4000人。これ以上の数のホムンクルスを生産するためには、住宅地などの施設をショッピングモールの周りに建設しなければならない。
そのために重機が必要だ。
ガタンッ
R『猪鹿蝶』
「花札」の役の一つ。「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」の3枚の札を揃えることで成立する役。
この役は非常に縁起のいい役であり、絵柄も綺麗なので人気が高い。花札のルールを知らない人でもこの役だけは知っている人も多いほどに有名。
何も出てこない。
うーん、これはまたはずれかな?
と考えていたらシステムウィンドウが展開された。
●BGM『出撃!ヒーロー!』が猪鹿蝶を中心に強制再生されます。
は?ヒーロー?
困惑しているとショッピングモールの外にいるホムンクルスが何やら慌てた様子で俺を呼びに来て、返事をする前にホムンクルスに持ち上げられショッピングモールの外に運び出された。
ホムンクルスって力強いな。
そうして運び出されると多くのホムンクルスが遠くの空を見つめている。
何かあるのだろうか。俺は指をさすホムンクルスの方向をじっと見る。3つの何かがこちらに飛んできている。
少しずつだが、何かがこちらに近づくにつれて音楽が大きくなっていく。日曜の朝のテレビで流れていそうな音楽が遠くから聞こえ始める。
音楽からは高揚感と力強さを感じ、激しく躍動する。重低音が響き渡り、鋼の心臓が鼓動するようなリズムが鳴り響く。
全身に鳥肌が立つような感覚が広がり、電子音を交え未来的な響きを加えながら、音楽は勢いを増し、繰り返されるドラムが俺の魂を揺さぶる。
俺はこれに似た音楽を聴いたことがあった。子供のころ、休みの日の日曜日に朝早く起きてみていたとある番組。
そう、ヒーロー。
空を飛ぶ三つの機械。
巨大なロボットが現れた。その姿はまさに未来から来たような洗練されたデザインで、光を反射して輝く。
ホムンクルスは唖然としていた。想像の埒外の物が当然現れたのだ。無理もない。
そして、3機のロボットは変形をはじめ、パズルのピースが組み合わさるように合体を始めた。ギアの歯車が噛み合い、重要なパーツが繋がるたびに、軽快な金属音が響き渡る。
そして、合体が完了した瞬間、ロボットは力強く両腕を広げ、一際眩い光を放った。
合体を終えたロボットはゆっくりとロボットは降下し、その巨体が地面に接する瞬間、地鳴りのような轟音が響き渡る。
『『『農業戦隊 ヤサイレンジャー!』』』
…鑑定!
●農業ロボ 猪鹿蝶
「農業は国の宝…食こそが人々の心を豊かにする!」
「ライバルである漁業戦隊、畜産戦隊には負けない!」
農業戦隊の隊員が搭乗する人工知能と高度な機能を搭載型の農業ロボットです!
それぞれの役割に応じて、猪は害獣や害虫の駆除に特化し、鹿は災害からの農作物を守護し、蝶は病気の治療に効果的⁉ これらの機能は、農家が望むさまざまなニーズに応えるために凝縮されています。
緊急時には、この三体のロボットが合体し、窃盗怪人や巨大な害獣との戦いに挑みます。彼らの合体は圧倒的な力を発揮します!
俺は合体しポーズを決めるロボットを見て思う。
いや蝶はわかるよ?植物の受粉とかに必要だからね。
でも猪と鹿。お前ら、害獣だろ。
さて今日の無料ガチャ!
ガタンッ
C『生態系 ドードー鳥』
ドードー鳥。かつてマダガスカル沖に浮かぶ孤島、モーリシャスに生息していた絶滅種。
天敵のいなかったドードーは退化した羽のため空も飛べず、よちよちとのんびり歩き警戒心も存在しない。
そのため入植者と持ち込んだ犬やネズミに簡単に捕まり、森林の伐採などであっという間に絶滅してしまった。
捜索隊より緊急の連絡があった。
先ほどまで何もなかった探索済みのエリアに見たこともない鳥の群れを発見した。送信された写真データから、ドードーだと判明した。
特筆すべきことに、そこだけは平地ではなく、果実を実らせた小規模の森林や湧き水などが発生し、地形も平らな土地ではなく窪みや丘などの地形が発生していたという。
生態系、つまりドードーだけではなく、生きるために適した地形、水、植物が発生するということか。
俺は現地に向かい、ホムンクルス相手にじゃれつき歓声をあげるドードーの群れを見て思う。
俺はドードーを抱きかかえ腹をなでる。ドーと間の抜けた、気持ちよさそうに声を上げる。
絶滅し、地上から去ったドードーが目の前にいる。
一度は人間の理不尽により消えたドードー。ドードーがなんの奇跡か、もう一度生きることを許された。
こいつらはそのことを喜んでいるのだろうか。安心しろ、もう二度と絶滅はさせない。
…認めよう。この世界は現実だ。VRの世界でも何でもない。ショッピングモールの中だけならまだ説明ができた。
だが、この惑星は違う。果てしなく広がる大地。どう考えても容量オーバーだ。俺の想像を超える技術が秘密裏に開発されていてもこれは流石に不可能だろう。
そして俺は、一つの結論を出した。
そう、俺は異世界にチートアイテムをもらって転移したのだ。
ダンジョン第98層 王の間
ダンジョンマスター視点
中層暗黒魔術師団が謀反。現在60層に攻め込み戦闘中。中層暗黒騎士団は壊滅、援軍を求む。
就寝中に信じられない報告を通信係がしてきた。どう考えても誤報だ。
こんなバカげた報告をしてきた通信係の首をはね、眠りに就こうとする。まったく、そんなことはありえん。
誤報かどうか、少し考えればわかるだろう。
だが、その後も何人もの兵士が同じことを言い始めたのでシステムウィンドウで第60層の様子を確認する。
そこは地獄だった。味方であるはずの中層暗黒魔術師団の奇襲により壊滅する第60層。
私は慌てて61層司令官であるヘルに連絡を入れるため、システムウィンドウを操作する。
システムウィンドウに映されたヘルは何も起きていないかのように話し始める。
「おやおや、これはダンジョンマスター様。顔色が良くないようですがどうかしましたか」
「ヘル!、貴様何をしている!」
「何のことやら」
「とぼけるなぁ!今すぐに攻撃をやめろ!」
「拒否します」
「なッ…⁉」
ありえない!ダンジョンマスターの命令は絶対。拒否なんぞできるはずがない。さらに言えば同士討ちだって禁止されている。
何が起きている⁈
私はDPを消費し第60、61層全体に放送をする。中層暗黒魔術師団は今すぐに攻撃をやめろと。だが戦争は止まる様子がない。
「ところで閣下。こいつに見覚えは?」
ヘルがシステムウィンドウにとある魔物を映し出す。
その魔物は私の側近の一人。魔のダンジョンの最高戦力の一つ。
『白月狼 ゼノン』
私が生まれた頃から仕える、私を除いたこのダンジョンの食物連鎖の頂点に立つ恐怖の象徴。
そんな最高戦力が、見るも無残な姿が映し出された。
「閣下…申し訳ありません」
「大変恐ろしくありました。この狼に毒を盛り、旅団単位の呪いとデバフを与えたにもかかわらず何万もの暗黒魔術師が死にました。私以外の幹部も皆こいつにやられましたよ。ああ恐ろしい。」
そういうと、ヘルは白月狼の首をはね、通信を切った。
私はシステムウィンドウを操作し一部の層を除いた全兵士に命ずる。
「中層暗黒魔術師団を皆殺しにしろぉ!」
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