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研究所?兵器工場では?
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あいつらやりやがった!
機械馬を分解しやがった!
目の前に広がるのは見るも無惨な機械馬、そのパーツ達。
あぁ、なんて可哀想に!
ホムンクルス製造機の使用禁止、俺やユニットの害となる物の製造禁止、そして俺と俺のユニットへの同意なしの実験禁止、さらに死の危険のある実験は行わないなど、とりあえず命令していたが、まさか機械馬が同意するとは思わなかった!
おい、機械馬!なんで同意したんだよ!ロクな結果にならないってわかってただろう!
肯定。しかし改造の誘惑に抗えず。
抗えッ、抗ってくれッ
そう機械馬は無事である。目の前に広がっているのは、機械馬の後継機を作ろうとして、しかし飽きたので放棄されたパーツ群。
なんとこいつらは機械馬を分解、分析、組み立てを一回するだけで仕組みを完全に理解し、そして新たに機械馬を2体も作りやがった!
なんでも機械馬の魔力不足を補うために蜜柑ジュースの木より直接魔力の抽出を行い、そして活性化した武装を改造増設したらしい。
なーにが、陸海空宇宙万能型機械馬だッ。
無駄だろうッここには海もないし、空もない、宇宙なんか行けない!
意味ないんよッ。
俺はゴテゴテした武装を展開し俺に見せる(心なしか鼻息が荒い、目がキラキラしている)機械馬の前に、その言葉を出す直前で引っ込めた。
クソッ理屈ではわかっても、やっぱり憧れる!宇宙稼働ってすごい!
その武装をもっとよく見せてくれ!
なんだよ、このレーザービーム砲って!このバリア発生装置ってどうなってるんだ⁈
………………………
そんな彼らだが、シンオオサカニウムを発見してしまった。
ずっと解析を続けているにも関わらず、全容が全くと言っていいほどわからない摩訶不思議金属。シンオオサカニウム。
彼らはこの金属に興味津々で、機械馬が持つ解析途中のデータを見ていた。このマッドサイエンティスト共でも解析完了まで数日はかかるようだ。
たったの数日と考えるべきか、それとも数日もかかると考えるべきか。
今日のログインボーナスは無料ガチャコイン。
ガタンッ
HR『HP』
『HP』ヒットポイントの略。ゲームなどにおいて、そのキャラクターやオブジェクトが、どこまで攻撃に耐えられるのかを表した数値。
この数値がなくなった場合、キャラクターは死亡、気絶、ゲームオーバー。オブジェクトの場合は破壊、故障、消滅などが発生する。
……俺の視界の右上に、突如として緑色のバーが出現した。
状況を考えるに、これがHPだろう。調べてみると、全員にこのHPバーが出現したようだ。
このHPバーは自分のものしか見ることができなかった。
このバーは任意で表示のオンオフを変更することができるようだ。
俺のバーは最大だ。
俺は自分の手で自分の頬を軽くビンタしてみる。しかしゲージは減らない。
当たり前だ。こんなことで減ってたまるか。
というか、自分のHPの総量を数値で見ることはできない。見えるのは緑色のバーのみ。
俺のHPはどのくらいあるのだろうか。
マッドサイエンティストの調査の結果、一種の安全装置のようだ。
バーが半分を切ると黄緑色となり、三分の一を切ると黄色に、1割を切ると赤色になるそうだ。
そしてどんな攻撃を受けても色が変化した瞬間にHPバーの減少が停止する。
例えば、HP満タンの状態でギロチンで首を切っても、5割、黄緑色になってバーが一旦停止する。その後少しするとHPが三分の一まで減少し黄色に変わるとまた停止。そしてまた少しすると1割まで減少するということらしい。
HP全損時、死亡するのかは不明。
命に関わる実験は禁止されているかららしい。
命に関わらない実験をしてどうやってこの情報を得ることができたのかは聞かないことにする。怖い。
一日一回無料ガチャ
ガタンッ
UC『闇を司るチョコケーキサンプル』
カプセルを開けて名前を見た瞬間、目の前が真っ暗になった。続けてなにかが地面に落下する音が聞こえる。
俺は驚いたが、しかしすぐに明るくなった。
目の前には、真っ黒い球体。雑な合成画像のように、その球体だけが今までに見たことがないくらい真っ黒だ。
球体に触れようとすると、実体が存在しないのか触れることができず透き通ってしまう。
何度も調べようと繰り返し球体に手を近づけること数回、中心になにかあることに気がついた。
切り分けられたケーキのような形だ。えっこれがチョコケーキサンプル⁈
マッドサイエンティストが嬉々として持って行った。
その後、彼らは新型の弾薬、暗闇弾を開発した。
照明弾と真逆の物だと考えればいいとのこと。
発射して起爆すれば、弾頭を中心に直径3メートルの暗闇を展開するようだ。
どうしてそうなった!
機械馬を分解しやがった!
目の前に広がるのは見るも無惨な機械馬、そのパーツ達。
あぁ、なんて可哀想に!
ホムンクルス製造機の使用禁止、俺やユニットの害となる物の製造禁止、そして俺と俺のユニットへの同意なしの実験禁止、さらに死の危険のある実験は行わないなど、とりあえず命令していたが、まさか機械馬が同意するとは思わなかった!
おい、機械馬!なんで同意したんだよ!ロクな結果にならないってわかってただろう!
肯定。しかし改造の誘惑に抗えず。
抗えッ、抗ってくれッ
そう機械馬は無事である。目の前に広がっているのは、機械馬の後継機を作ろうとして、しかし飽きたので放棄されたパーツ群。
なんとこいつらは機械馬を分解、分析、組み立てを一回するだけで仕組みを完全に理解し、そして新たに機械馬を2体も作りやがった!
なんでも機械馬の魔力不足を補うために蜜柑ジュースの木より直接魔力の抽出を行い、そして活性化した武装を改造増設したらしい。
なーにが、陸海空宇宙万能型機械馬だッ。
無駄だろうッここには海もないし、空もない、宇宙なんか行けない!
意味ないんよッ。
俺はゴテゴテした武装を展開し俺に見せる(心なしか鼻息が荒い、目がキラキラしている)機械馬の前に、その言葉を出す直前で引っ込めた。
クソッ理屈ではわかっても、やっぱり憧れる!宇宙稼働ってすごい!
その武装をもっとよく見せてくれ!
なんだよ、このレーザービーム砲って!このバリア発生装置ってどうなってるんだ⁈
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ずっと解析を続けているにも関わらず、全容が全くと言っていいほどわからない摩訶不思議金属。シンオオサカニウム。
彼らはこの金属に興味津々で、機械馬が持つ解析途中のデータを見ていた。このマッドサイエンティスト共でも解析完了まで数日はかかるようだ。
たったの数日と考えるべきか、それとも数日もかかると考えるべきか。
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『HP』ヒットポイントの略。ゲームなどにおいて、そのキャラクターやオブジェクトが、どこまで攻撃に耐えられるのかを表した数値。
この数値がなくなった場合、キャラクターは死亡、気絶、ゲームオーバー。オブジェクトの場合は破壊、故障、消滅などが発生する。
……俺の視界の右上に、突如として緑色のバーが出現した。
状況を考えるに、これがHPだろう。調べてみると、全員にこのHPバーが出現したようだ。
このHPバーは自分のものしか見ることができなかった。
このバーは任意で表示のオンオフを変更することができるようだ。
俺のバーは最大だ。
俺は自分の手で自分の頬を軽くビンタしてみる。しかしゲージは減らない。
当たり前だ。こんなことで減ってたまるか。
というか、自分のHPの総量を数値で見ることはできない。見えるのは緑色のバーのみ。
俺のHPはどのくらいあるのだろうか。
マッドサイエンティストの調査の結果、一種の安全装置のようだ。
バーが半分を切ると黄緑色となり、三分の一を切ると黄色に、1割を切ると赤色になるそうだ。
そしてどんな攻撃を受けても色が変化した瞬間にHPバーの減少が停止する。
例えば、HP満タンの状態でギロチンで首を切っても、5割、黄緑色になってバーが一旦停止する。その後少しするとHPが三分の一まで減少し黄色に変わるとまた停止。そしてまた少しすると1割まで減少するということらしい。
HP全損時、死亡するのかは不明。
命に関わる実験は禁止されているかららしい。
命に関わらない実験をしてどうやってこの情報を得ることができたのかは聞かないことにする。怖い。
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カプセルを開けて名前を見た瞬間、目の前が真っ暗になった。続けてなにかが地面に落下する音が聞こえる。
俺は驚いたが、しかしすぐに明るくなった。
目の前には、真っ黒い球体。雑な合成画像のように、その球体だけが今までに見たことがないくらい真っ黒だ。
球体に触れようとすると、実体が存在しないのか触れることができず透き通ってしまう。
何度も調べようと繰り返し球体に手を近づけること数回、中心になにかあることに気がついた。
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マッドサイエンティストが嬉々として持って行った。
その後、彼らは新型の弾薬、暗闇弾を開発した。
照明弾と真逆の物だと考えればいいとのこと。
発射して起爆すれば、弾頭を中心に直径3メートルの暗闇を展開するようだ。
どうしてそうなった!
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