レディース異世界満喫禄

日の丸

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恥ずかしいから!!

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温泉に浸かった状態で固まるフィルミナを見て首を傾げて口を開く。



「フィルミナ?どうしたのさ?のぼせた?」



あたしがそう言うとフィルミナが立ち上がり真剣な顔で口を開く。



「流石に冗談よね?」



それを聞いたフィーナが立ち上がり腕を組み口を開く。



「冗談では無いですフィルミナさん!!私もその場にいましたから!!お姉さまが本当に凄かったんです!!惚れ直しました!!」



落ち着こうかフィーナ?惚れ直したは絶対に勘違いだからね!!



「でも大きさが違うじゃない?確か言い伝えではあのサイズの10倍はあるはずよ?」



その言葉にあたしはヴォルフの前右足についている腕輪を指さしながら口を開く。



「その魔道具のお陰だよ、それはドラゴンズにも渡してるんだけど体の大きさを変える事が出来る魔道具なんだ」



フィルミナがそれを聞きその腕輪を見た後に口を開く。



「確かにオレオもつけてたわね、納得したけどまさかフェンリルまで仲間にするとは思わなかったわ」



そう言いながら温泉に浸かり直し深い溜息をついた後に口を開く。



「レン、ヴォルフがフェンリルだというのは誰にも言わない方がいいわ」



「へ?」



もし邪な考えをもった者が聞いたら何をしてでも手に入れようとするかもしれないから。



「え?なんで?」



首を傾げてそう聞くとフィルミナがさっきよりも深い溜息をついた後口を開く。



「フェンリルって伝説上の魔物と言っても過言じゃないのよ?それが目の前にいたら?フェンリルの毛皮、血、肉、骨、内臓、どれも絶対に研究者には高値で売れるのよ?どんな事をしてでも手に入れたい人は出て来るわ」



なるほど!でもさそれには必要なものがある・・・・強さだ。



「でもヴォルフのかなり強いよ?Aランクパーティー位なら歯が立たないと思うんだけど?」



その言葉にフィルミナが口を開く。



「わかってるわ、でも頭のまわる悪人ってのは何処にでもいるわ、例えば主である貴女を誘拐して従わせるとかも考えるですょうね、そう言った事を引き起こさない為に誰にも言っちゃ駄目よ?」



フィルミナの言葉にあたしは素直に頷く。



「お話も終わった事ですしお姉さまの活躍をお話ししますね!!」



「え?そんな話フィルミナは聞きたくないと思うよ?」



あたしが慌ててそう言うとフィルミナがにっこりと微笑みながら口を開く。



「聞かせてもらえる?」



あたしを裏切るなんて酷いよフィルミナ!!まさか フィーナの話を聞きたがるなんて!!



「ねえ2人共?そんな話よりもこれからどうっ過ごすかを話さない?」



「そんなの後でいいんです!!今はお姉さまの活躍をフィルミナさんにお話しするのが最優先です!!」



絶対に最優先じゃないよね?フィーナの考えは間違ってると思うんだ!!と思っているとフィルミナがあたしを見て微笑みながら口を開く。



「レンがどんなふうにやらかし・・・・・戦ったのか気になるじゃない?」



「フィルミナさん?貴女今『どんなふうにやらかした』って言いそうになったよね?あたしは普通に戦っただけだよ?」



あたしの言葉を聞いてもフィルミナはニコニコしながらフィーナの話を聞き始めたのであたしはもう諦めて近くで温泉を堪能していたギンガに抱きつき一緒に温泉を楽しむことにした。



「・・・・・という戦いを繰り広げてヴォルフを仲間にしたのです!!凄いと思いませんか?惚れ直しませんか?私は惚れ直しましたよ!!」



右手をグッと握りしめて力説しているフィーナに微笑みながら見ていたフィルミナが口を開く。



「流石レンね」



「ですよね!!」



お願いだからやめてください!!恥ずかしいから!!



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