レディース異世界満喫禄

日の丸

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それは貴女だけです!!

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「やっぱりここの料理って美味しいわよね」



ピザを食べて満足そうに言うフィルミナにあたしも頷き口を開く。



「あたしもそう思うよ、モンドが料理に真摯に向き合ってるからこその美味しさなんだよ」



モンドっていつも新しい食材を使うとあたし達を驚かすような料理法で料理をするけど、お馴染みの料理に関しても美味しいんだよね、これって基本がしっかりと出来ているのは当然で新しい料理法を考える発想力が凄いんだと思う。



「ねえフィルミナ、この後は家でのんびりとするけどやりたい事ってある?」



もう夜だけど何かあれば付き合うつもりでそう聞くとフィルミナが少し考えた後に口を開く。



「そうね・・・出来ればハウダック王国の家で温泉に入りたいわね、あそこが気に入ってるのよ」



おお!どうせお風呂に入るなら温泉に入った方がいいもんね!!



「それは良い事だ!!行くべ!!」



子供達も一緒に連れて行って温泉でのんびりとした後こっちに戻ってくればいいしね!!





「はふぅ・・・・・」



夕食後に全員でハウダック王国にある自宅へと転移し温泉に浸かりホッと一息つく。



「ねえレン」



温泉を堪能しているとフィルミナがあたしに声を掛けて来た。



「ん?何?」



「この【スタンピード】は終息したと思ってる?」



あたしはその言葉に真剣な顔で頷き口を開く。



「あたしはそう思ってるよ、でももしかしたらがあるから一週間様子見をするんだ」



何かあったらすぐに動けるようにしておく。



「そう言えばお風呂から上がったら忘れないうちに貴女から借りた魔道具を返すわ」



ん?フィルミナに魔道具なんて貸してたってか?あ!【超硬化】の付与してあるチョーカーか!!



「ああ!あれね!!あれはフィルミナにあげるよ、今回【スタンピード】の対応を一緒にしてくれたお礼って事でね」



あたしがそう言うとフィルミナが驚いた顔で口を開く。



「国宝級の魔道具なんてもらえないわ!!」



え?あんなので国宝級なの?作ろうと思えばかすぐに作れるんだけど?



「大袈裟だよフィルミナ、あんなのいつでも作れるからね?」



あたしがそう言うとフィルミナが深い溜息をついた後ジト目で口を開く。



「あのねレン?【超硬化】なんて聞いた事のない魔法の付与がしてある魔道具なんて聞いた事が無いわ、それにそれを身に着けると物理攻撃がほとんど効かなくなるなんてもう国宝級としか言いようがないのよ、これを王様に渡せば本当に国宝として扱われるでしょうね」



え?そこまで?



「まあでもそれはフィルミナにあげるよ、その魔道具はあっても困るものじゃないべ?」



むしろ護衛依頼を専門にいているフィルミナは危険と隣り合わせで仕事をしていると言っても過言ではないと思うんだ、だから必須と言ってもいいかもしれない物だ。

あたしがもう受け取る気がない事を理解したフィルミナが溜息をついた後口を開く。



「有難く貰うわ」



「うん」



やっぱり友達に危険が迫る可能性があるから無事に乗り切れるように保険を掛けておきたいんだよ。



「ねえレン」



フィルミナと話をしていたらアリーヌが真剣な顔で声を掛けて来たので視線を向けて口を開く。



「どうしたのさアリーヌ?」



あたしがそう声を掛けるとアリーヌは真剣な顔を崩さずに口を開く。



「お風呂から上がってアズエルに戻ったら吞むわよね?」



それを聞いて力が抜け温泉に沈みそうになるのを堪えて口を開く。



「さっきご飯を食べたばかりだよね?」



あたしがそう言うとアリーヌ0はふくよかな胸部装甲を押し潰すように腕を組み口を開く。



「吞み会で呑むのも食べるのも別腹よ!!」



それは貴女だけです!!

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