レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 【ビーン】に襲い掛かる悲劇

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【魔の大森林】に向かっていた討伐者が【魔の大森林】の【スタンピード】が起きた事を知り急いで近くにある街である【ビーン】のギルドに知らせた事により【ビーン】は門を閉め街中は混乱を極めた。

逃げようとする者、絶望に無気力になる者、騒ぎに乗じて火事場泥棒に手を出す者などがいたが街を守る領主と衛兵隊やギルドは[ダンジョンが近場にある為【スタンピード】が起きた時の対処を決めていてめそれに従い動いていた。

それは単純だが効果的な街の出入り口の死守である。

街の防壁はダンジョン近くの街であることがわかっていた為に頑丈な素材である魔鉄をふんだんに使ってある壁を付与魔法により耐久性の向上をしてあるのでそう簡単には破壊されることはないという結論を出し出入り口である門を現状いる戦力で守り、王都から救助部隊が来るまで持ちこたえる・・・という作戦を立てたのだ。



その作戦を元に衛兵と討伐者は街の外で武器を持ち【スタンピード】の波が来るのをまちうけていた。



「来たぞ!!!ゴブリンの上位種のゴブリンナイトとゴブリンメイジの集団だ!!」



見張り台で周囲を警戒していた者が大声でそう叫び、その声をきいた俺達は武器を握る手に力を入れる。



「良いか皆!!王都からの部隊が来るまで街を守るのだ!!!」



と衛兵隊の隊長がそう声を張り上げながら話すのを聞いて溜息をつく。



「言うだけなら簡単なんだよ」



俺の言葉に隣にいた俺の相棒であるガットが苦笑しながら口を開く。



「立場上言わなきやいけないんだよ、あの人だって無茶な事言ってるってのはわかってるだろうさ」



その言葉に俺は肩を竦めて歩き出す。



「なら行こうか」



ガットも頷き口を開く。



「見知った奴はいたか?」



俺は首を傾げながら口を開く。



「Aランクパーティーが3組・・あとはソロで強い奴が少し・・・・って所かな?」



王都から近い街って事で討伐者の数がいたのがせめてもの救いだな。

俺は深呼吸した後に口を開く。



「まずはゴブリンメイジを潰すぞ!!魔法が使える奴は援護を頼む!!行くぞ!!」



俺達は押し寄せて来る魔物達に対応すべく剣を振りかぶった。





「おいおいおい・・・・ゴブリンロードまで来たのかよ」



戦闘開始から30分位でナイトとメイジは倒し一息つこうかと思った時にゴブリンジェネラル2体を引き攣れたゴブリンロードが大きな体と同等の剣を背覆いながら【ビーン】に向かってくるのが見えて啞然としてしまう。



「ヤバくね?」



俺の呟きに相棒のガットが顔を引き攣らせて口を開く。



「確かにAランク指定のダンジョンだから出て来てもおかしくないけど・・・・俺達じゃかてねぇぞありゃ」



確かに俺達はAランクパーティーだがあれに勝てる気がしない。



「でももう逃げられないよな・・・・」



俺がそういとガットも溜息をつき頷き口を開く。



「だよなぁ・・・・やるだけやるしかないか」



俺達は周囲で戦ってくれている討伐者達を見渡して口を開く。



「これからゴブリンロードを倒す!!手伝ってくれ!!」



俺の言葉に皆は頷きゴブリンロードとの戦いは始まった。





「ごふっ!!」



ゴブリンジェネラルのこん棒による横凪をくらい血を吐きながら吹き飛ぶガットを見ながらおれはそのゴブリンジェネラルに切りかかる。



「くそっ!!」



ゴブリンジェネラルに渾身の一撃を防がれ思わず悪態をつく。



これはかなりまずい・・・・この街は守れない!
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