レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
1,535 / 1,656

優秀な人材をゲット!!

しおりを挟む
「あたしはアンタのお父さんに会った事もないよ」



フレアさんの言葉にため息をつきながらそう言った後に何故かフィーナが怒ったような顔で口を開く。



「お姉さまは私のお嫁さんになるんです!!むさい男には渡しません!!」



うん・・・・・・・黙っていようかフィーナ?あたしはアンタのお嫁さんになる気は無いからね?

と思いながら溜息をついた後にフレアさんに視線を向けて口を開く。



「で?さっきの話の答えは?」



あたしがそう訊ねるとフレアさんは不思議そうな顔で口を開く。



「親父だけじゃなくて兄貴も働いてる、私はやる事が無いから手伝ってるだけよ」



おお!これは行けるんじゃね?と思ってチラッとエルスさんを見ると、エルスさんは真剣な顔でフレアさんを見ていた。



「少しよろしいでしょうか?」



あたし達のやり取りを見ていたエルスさんがフレアさんにそう声を掛ける。



「ん?何だい?」



あたしと一緒に居たけど何も話さなかったエルスさんがいきなりフレアさんにそう声を掛けて来たのでフレアさんは不思議そうな顔でエルスさんを見ながらそう答えた。



「私は【カグヤ商会】という商会の統括を任されているエルス・ジェネも申します」



フレアさんの前で綺麗に一礼し、エルスさんは話を続ける。



「フレアさん、【カグヤ商会】に入る気はありませんか?」



ど直球にそう訊ねるエルスさんにフレアさんは目と口を開いて固まる。



「このお方が貴女の事を雇いたいと申されまして、失礼ですが少し観察させていただきました」



まあずっと黙ってあたし達のやり取りを見ていたもんね。



「えっと・・・・・【カグヤ商会】ってあの大きな商会の事?」



フレアさんはやっと現実に戻ってきたのかエルスさんにそう聞いてきた。



「その【カグヤ商会】で間違いありません、レン様は【カグヤ商会】のオーナーでいらっしゃいます」



エルスさんの説明にフレアさんは驚いた顔であたしをガン見する。

あたしはその視線を受けて苦笑しながら口を開く。



「この頃物騒じゃん?腕の立つ人を探してたんだよ」



フレアさんはその言葉を聞いた後に少し考えた。



「私は確かに強いとは思うけど、学はないわよ?商会で働くには無理じゃないの?」



その言葉にあたしは首を左右に振り口を開く。



「そんなのは関係ないよ、学があろうがなかろうが働く意思があればそれでいいんだよ」



向こうの世界でも頭が良くても働けば全然ダメな人もいたし、学がなくてもしっかりと働き有名になった人もいる、要はやる気の問題だと思うんだ。



あたしは真剣な顔でフレアさんを見て口を開く。



「あたしはフレアさんに【カグヤ商会】で働いて欲しいって思ってる」



あたしの視線を目を逸らさずにを受けながらフレアさんは真剣な顔で口を開く。



「どうしてそこまで言ってくれるの?私とは昨日会ったばかりよね?」



確かにその通りなんだけどね。



「勘だよ」



それ以外の言葉は無いんだよね!フレアさんと会ってすぐに何故か気になり家に帰ってから『【カグヤ商会】で働いてもらえればうれしいな』って思ったんだよね!!



「あはははははは!!『勘』か!確かに討伐者をやってると『勘』は無視できないからね!!」



あたしの答えが余程気に入ったのか笑いながらそう言って来た。



そう!あたしだって自分の『感』に助けられたこともかなりある。



「で?どうかな?」



フレアさんを見ながらあたしがそう聞くとフレアさんは笑顔で頷く。



「そこまで言ってもらって断るなんて出来ないわ!有難く受けさせてもらうわ」



良し!!優秀な人材をゲット!!

しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜

加瀬 一葉
ファンタジー
 王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。  実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?  過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる

まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。 そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

処理中です...