レディース異世界満喫禄

威張れる事じゃないんだけどね！！

「今日は旦那さんはどうしたの？」



サリスさんが販売担当だって言ってたのに今日は店にアンナさんが立ってるので少し気になった。



「私が貴女達と直接話したかったのと・・・・家の掃除をしてもらってるのよー」



ん？あたし達と会うのはわかるけど掃除？と思っているとアンナさんが恥ずかしそうにモジモジしながら口を開く。



「私・・・家事全般がだめで・・・・サリスが全部やってくれるのー」



ほんわか笑顔がしょんぼり顔になり落ち込むアンナさんを見てあたしは思った・・・・落ち込む姿も絵になると！！やっぱり美人な人ってどんな仕草も絵になるんだよ！羨ましい！！



「でもアンタはあんなに凄い物を作れるんだべ？だったら気にしなくていいんじゃないかな？向き不向きってのはあるからさ」



あたしも掃除とか苦手だし！！まあ威張れる事じゃないんだけどね！！



「うん・・・そうだねー」



アンナさんはあたしの言葉を聞き少し考えた後に嬉しそうに微笑んでそう言った。



「それで陶芸体験っていつできるのかな？」



まあ１ヶ月はハウダック王国に居るからいつでもいいんだけどね。



「そうね・・・・・準備もあるから２日後でどうかしらー？」



「わかったべ」



まさかそんなに早く陶芸体験が出来るとは思わなかったので即答してしまった！



「それじゃあレンちゃんも楽しみにしててね」



ん？



「え？あたしも陶芸体験をさせてくれるの？」



あたしは子供達だけだと思っていたんだけど？と思ってそう聞くとアンナさんが微笑みながら口を開く。



「違うわよーここに居る全員が参加するのよー」



おっとりと言うアンナさんを見てあたしは内心微妙な気持ちになっていた。

だって向こうで学校の授業で絵をかくことになり母さんをかいたら『宇宙人』って皆に言われるほど酷いセンスの持ち主のあたしが作ると・・・・どんなのが出来るか・・・想像が出来ないんだけど！！



「・・・・・まあ皆で出来るならいいか・・・楽しみにしておくよ」



きっとあの時よりはいい物が出来るはず！！あたしだって成長してるんだ！！



「ふふふ、楽しみにしてるわー」



ニコニコ顔のアンナさんを見てあたしは口を開く。



「それじゃあ２日後にこの店に来ればいいのかな？」



とあたしが聞くとアンナさんは笑顔で頷き口を開く。



「そうね―そうしてくれると嬉しいわー」



「わかったよ、それとさ」



あたしが真剣な顔でアンナさんを見るとアンヌさんは首を傾げてあたしを見る。



「このティーカップ欲しんだけど」



ティーカップって言うよりマグカップに近い形なんだけどデザインがオシャレなんだよ！カップには美しい花が描かれて持ち手蔦が巻きついているデザイン・・・・何てオシャレなデザインなんだ！！



「あらあら？それを気に入ってくれたのねーうれしいわー」



ニコニコしながらカップを受け取り包んであたしに渡してくれる。



「貴女はいいセンスしてるわー２日後がたのしみねー」



アンナさんの笑顔を見てあたしも楽しみになって来た！



「２日後に皆でくるね」



あたしはそう言って店を出た。





それから表通りを見て回りお昼時を少し過ぎた時間に昨日行ったルシーラさんのお兄さんがやってる店へと行く。

目的は・・・もつ煮を食べる為だ！！話を聞いてからずっともつ煮を食べたかったんだよね！！

だからのんびりと食べたかったからお昼ご飯時を少しじらしてお兄さんの店へといったのだ。



「お！しっかりとやってるね！！」



良かった！！モツ料理をを楽しみに来たのに『店が休みでした！！』ってなったら膝から崩れ落ちる自信があるよ！