レディース異世界満喫禄

これ常識です！！

「あら？本当に美味しいわね」



フィルミナもあたしが美味しいと言ったワインを呑むと目を輝かせながらそう言ってきた。



「だべ？あたし的にここまでで呑んだワインの中で過去１かも」



それくらい美味いんだよ！！と美味い美味い言ってるあたし達を見てエルミアが口を開く。



「気に入ってくれたのなら後で届けさせるわ、お土産にしなさいな」



おおおお！！！早速お土産をゲット！！しかも貴重なワインだよ！！



「１００本ほど」



・・・・・・・・・・・・・・・・は？と思いエルミアの顔を見ると真剣な顔で言っていたので冗談ではなさそうだ。



「え？このワインって貴重な奴なんだよね？」



あたしがそう聞くとエルミアは真剣な顔で頷く。



「それをあたし達に１００本もくれるって多すぎじゃね？こんな美味しいワインは皆に吞んで欲しいからあたしに渡す分を他の人達に渡して欲しかな？」



こういうのは独り占めは良くないと思うんだよね、皆でワインを楽しまないと！！



「って何でそんなに嬉しそうな顔で頷いてるのさ？」



ふとエルミアを見ると微笑みながら頷いた後口を開く。



「貴女らしいと思ってね、わかったわ貴方達には１０本だけ渡して他のワインは城に務める者達に渡すわ」



「それはいい事だね」



いつも頑張ってくれてるんだからご褒美の意味を込めてワインを渡せばいいと思うよ！！そうすれば皆が喜ぶしプレシア人気がまた上がるんじゃないかな？あたしがそんな事を考えていたらプレシアが口を開く。



「暫くハウダック王国にいるって言ってたけどどれくらいいるつもりなの？」



その言葉に前から考えていたことをプレシアに言う。



「前から考えていた期間は１ヶ月、それ以上の事は考えてないんだよね。延びるかどうかはわからないかな？」



予定は未定って言葉言葉がピッタリなんだよ今の状況は！！

その言葉を聞きプレシアが嬉しそうに口を開く。



「なら少しは私とも遊べそうね、楽しみにしておくわ」



その言葉にあたしも微笑み口を開く。



「勿論そのつもりだよ、せっかくしばらくいこっちにいるんだからプレシアとも遊ばないとね」



予定は未定でも遊ぶものは遊ぶ！！これ常識です！！



「お姉さま！勿論私もご一緒しますわ！！！」



あたしの腕に抱きつきそう嬉しそうにそう言ってきたので苦笑する。



「ここに居る誰も仲間外れにしないよ、皆で遊ぼう」



仲間外れ程寂しい物は無いからね、せっかく大勢でハウダック王国に来たんだから皆で楽しまないとね！！



「さあ呑むべ！！」



夜遅くまであたし達は楽しんだ。







ふと目を覚ますとハウダック王国の家のあたしの部屋で周りを見渡すとアニマルズとドラゴンズがのんびりと眠っている。



「良かった・・・・・うううう」



フィーナの寝起きドッキリが無かったので安心すると二日酔いの頭痛があたしを襲う。



「【メガヒール】・・・・よし！」



便利だよね回復魔法って！この魔法があるから二日酔いを気にせず呑む事が出来る！ありがたい！！



あたしの『よし！』って言葉を聞きアニマルズとドラゴンズが起き出してあたしにおはようの挨拶にすり寄って来るのであたしはそれを撫でながら口を開く。



「皆おはよう、今日もよろしくね」



その後あたしは暫くアニマルズとドラゴンズと戯れて過ごし、落ち着いたら身だしなみを整えてリビングへと向かう。



リビングに入るとフィルミナとプレシアとエルミア以外が揃っていた。



「あれ？残りの３人は？まだ寝てるの？」



あたしの問いにカナデがあたしの朝食を用意しながら口を開く。



「プレシア様とエルミア様は城へとお戻りになりました」



あ！そういえばプレシアは女王様だから仕事しないとね。