レディース異世界満喫禄

うっそだぁ！！

「ただいま戻りました」



子供達と過ごしていたらエルスさんが帰って来た。



「お帰りなさいエルスさん」



あたしがそう言うとエルスさんが微笑みながら頷き口を開く。



「今日は家で過ごされたのですね？丁度いいですね、ギルドでの事を報告してもいいですか？」



あたしは頷いた後一緒に過ごしていた子供達に視線を受けて口を開く。



「悪いんだけどエルスさんと少し話をしたいんだ、いいかな？」



あたしがそう言うとキリカが笑顔で頷く。



「うん！私達は２階で遊んでる！！」



そう言った後他の子達を連れて２階に上がって行った。

あたし達に気を使って二階に上がって行ったんだろう、本当にいい子達だね！！



「では報告を」



エルスさんは微笑みながら子供達を見送った後真剣な顔になりそう言って来たのであたしは頷く。



「まずは紹介していただいた４人に関してですが３人を武道館の指導員として、残りの1人を【カグヤ商会】の本店働いてもらう事にしました」



おお！決めたんだ！！って何で一人だけ【カグヤ商会】の本店？



「何で1人だけ本店勤務？」



気になったのでそう聞くとエルスさんが真剣な顔で口を開く。



「本店で働いてもらうのはルルシニア・リッテンハイガという女性です」



確か魔法使いだった人だよね？



「朝にも言いましたが店に腕の立つ人を一人でもいいから働いてもらいたいと思っていたので彼女にお願いしました」



あ！そう言えばそんな事も言ってたね！！



「それとアレックスさんとエリアルさんと話をして後４人ほど紹介してもらえることになりました」



おお！それは良かった！！



「明日またギルドに行ってその４人と面接してきます」



もう会う事になってるの？流石エルスさん話を進めるのが早い！！



「それは良かった」



あたしがそう言うとエルスさんが微笑みながら頷き口を開く。



「はい、本店の方はこれで安全が確保できたと思っていいでしょう、私はこれから王都に行きグランドマスターに会ってきます」



今度は王都の支店の事を決めに行くのね・・・・・・ん？



「あれ？王都はガルド達が居るじゃん？」



あたしはガルド達の事を思い出してそう聞くとエルスさんが真剣な顔で口を開く。



「ガルドさん達には店を閉めてからの警備をお願いしております、店を開けている間に働いてくださる実力者を紹介してもらうのと、紹介状も書いていただきたいと思ってます」



そう言えば紹介状の事もあったね、それならあの爺さんと会わないといけないよね。



「という事でグランドマスターと会って来ますね」



微笑みながら口を開く。そう言って来るエルスさんを見て口を開く。



「そう言う話はアリアさんとした方がいいんじゃないの？」



あのスケベ爺さんと話しても話し合いにならないような気がするんだよね。

と思っているとエルスさんが微笑みながら口を開く。



「レン様の前ではアレですが、本来あの方は優秀な人なんですよ？」



・・・・・・・・・・・・あの爺さんが優秀？うっそだぁ！！



「あの方は元討伐者でそこからグランドマスターにまでなった方です、無能な訳がありません」



そう言い切るエルスさんの言葉を聞いてもあたしは信じられなかった、何せあの爺さんと会えば必ず『ナイスバスト！！』と決め顔で親指を突き立てる姿しか思い浮かばないからだよ！！



「まあサブマスターのアリアさんも優秀ですけどね」



エルスさんのその言葉には思いっきり納得だけどね！！