レディース異世界満喫禄

日の丸

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この人も諦めが悪いね!!

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あたしはエリアルさんの紹介が終った後にエリアルさんに視線を向けて口を開く。



「資料を頂戴、エリアルさんの事だから彼等の経歴も含めた資料を作ってるんだべ?エルスさんに渡すから」



商業部を纏めるエリアルさんが資料を作らずに口頭いだけで済ませるなんて事はしないはずだ。

と思っていたら一緒に来ていたシエラがあたしの所まで歩いて来て何かの書類を差し出してきた。



「レンお姉ちゃ・・・・・・・レンさん、これが資料となります」



どうやら『仕事』でここに居るから『レンお姉ちゃん』ではなく『レンさん』と言って来たようだ。

ちょっと悲しい気持ちになったけど、私生活と仕事を分けてるって事は仕事に真剣に向き合って事だからと思いキチンと成長してるなとしみじみと思ってしまった。



あたしはシエラから資料を受け取り一応目を通す。



「うん」



さっきエリアルさんが言ってる事とあまり変わりない事を書いてある、エリアルさんが言って事意外に書いてあるのが討伐者時代の態度に関してだけど問題はなさそうだ。



「返事は少し待ってね」



あたしが4人に視線を向けてそう言うと4人供真剣な顔で頷く。



「それとレン、何匹かドラゴンを卸して欲しいんだけどもってるかしら?」



エリアルさんがそう言って来たけどあたしは少し考えてから首を左右に振り口を開く。



「もう手持ちがあまりないんだよ、だから今度狩って来た時に卸に来るよ」



あたし達が食べる分は残ってるけどギルドに売る分はもうないんだよね、今度ダンジョンに行く事があれば狩ってきてもいいかな?ドラゴンを狩る為だけにダンジョンには行きたくないしね。



あたしがそう言うとエリアルさんが残念そうに頷く。



「その時はお願いね」



あたしがその言葉に頷くとエリアルさんが真剣な顔から少し睨むような顔で口を開く。



「それとたまにはギルドに顔を出しなさいと言っているのに全然来ないじゃない?」



あたしはそれを聞き頭を搔きながら口を開く。



「ごめんって!この頃忙しくてさギルドに顔を出す暇がなかったんだよ、少し落ち着いたからアズエルに戻って来たんだよ」



そう言うとエリアルさんとアレックスが2人で見つめ合いため息をついた後エリアルさんが口を開く。



「貴女本当に忙しいのね、たまには休まないと倒れるわよ?」



エリアルさんの言葉にあたしは苦笑しながら口を開く。



「少しの間休業するつもりだよ、ハウダック王国に言って温泉に浸かってのんびりしてくる」



「出来ると良いわね」



・・・・・・・・・・・・お願いだからそんな事を言わないでもらえませんかエリアルさん?言葉にしたら本当にそうなっちゃうでしょ!!日本には【言霊】ってのがあるんだよ!!



「絶対にのんびりするよ、だいたい一週間後にハウダック王国に行くつもりだからそれまでに今回の返事をもってくるよ」



あたしがそう言うとエリアルさんが真剣な顔に戻り頷く。



「それじゃあ帰るよ、シエラ仕事頑張ってね」



あたしはシエラの頭を撫でた後部屋を出てギルドを出るべく出口に向かい歩き出してギルドホールにまで戻るとレズリーさんがあたしを出迎えてくれた。



「お話し合いは終わったのですね?」



レズリーさんの言葉にあたしが頷くと嬉しそうな顔で一回頷き口を開く。



「では私とデートを」



「しません、帰ります!!」



この人も諦めが悪いね!!あたしにその気は無いんだってば!!って何でそんなに落ち込んでるのレズリーさん?



「今日こそはと思ったのに」



・・・・・・・あたしは絶対に『うん』とは言わないよ? 
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