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作ってるぅぅぅぅぅぅぅ!!
しおりを挟むあたしの問いにメリオールさんが微笑みながら頷き口を開く。
「レン様と言ったら【赤】ですから」
あたしはその言葉を聞きその場に崩れ落ちる。
「レン様?」
崩れ落ちるあたしを見て不思議そうな顔をするメリオールさんを見上げながら口を開く。
「・・・・・・・何で【赤】のイメージがあるの?」
その問いに首を傾げたままメリオールさんが口を開く。
「貴女様に会った時に魅力を最大限に引き出す色は【赤】だと思いました」
いつそう思ったのか謎なんだけど!!ってかそんな事を考えてたの?それはそれでびっくりなんだけど!!
「たまには青いのとかもいいかなと思うんだけど?」
あたしがそう言うとメリオールさんが少し考えた後口を開く。
「考えときます」
・・・・・・・・・これって絶対に現実化しない答えだよね?政治家の『調べたのちにお答えします』と同じくらいに!!
「という訳でこのような服を数着作って参りましたので楽しみにしていてください」
とにこやかに微笑むメリオールさんを見てあたしは固まる。
「・・・・・・・・『数着作って来た』?」
聞き違いかな?今そう聞こえたよ?このドレスみたいな服が『数着』?きっと聞き違いだよね?
「女王陛下と何度お会いするかわかりませんから4着ほど用意したしました」
あのタイプの服を4着も作ってるぅぅぅぅぅぅぅ!!1着でもげんなりなのに!!
「あの・・・・メリオールさん?あたしのこの服で充分だと思うんだけど」
あたしがそう言うと微笑んでいたメリオールさんが真剣な顔になり口を開く。
「レン様?レン様の服は確かに素晴らしい物ですが、身分のあるお方とお会いする時はそれに合わせた服を着るべきです、そうする事によってお会いする方々を周囲の悪意から守る事となりますので」
「へ?」
どう言う事?と思って首を傾げるとメリオールさんが真剣な顔のままM口を開く。
「例えば今度ハウダック王国の女王様とお会いになりますよね?」
「うん」
あたしは頷く。
「ハウダック王国の女王様とお会いする時に相手に合わせた服装で行かなかった時に、女王様の事を良く思っていない者達がそれを見ていたとしたら、その事を周囲に悪意を籠めて言いふらす事もあります。『我が国の女王は身なりもしっかりしていない者と付き合い我が国の品位を落としている』とか『人を見る目がない女王に遵っていて大丈夫なのか?』とか」
「言いがかりじゃん!!」
あたしがそう言うとメリオールさんが真剣な顔で頷き口を開く。
「その通りです、ですがそう言う事を言う者達には関係ないのですよ。文句を言う口実が出来れば嬉々として言ってきます」
うわぁ・・・・関わりたくない世界だねぇ・・・いっそプレシアに会わない方がいいかな?でもプレシアとは会いたいしなぁ・・・
「ですのでその口実を与えない為の服です」
あ!此処でメリオールさんが作った服につながるのね!!
「という訳で女王様にお会いになるときは着てくださいね」
微笑みながらそう言って来るメリオールさんの言葉にあたしは諦めて頷く。
「わかったべさ」
まああたしがメリオールさんの服を着る事によって誰からも悪口を言われなくなるんだったら着てもいいかな?でも【赤】じゃなくてもいいとは思うんだよね。
「いつも服を作ってくれてありがとうねメリオールさん」
あたしはそう言った後に頭を下げる。
なんだかんだ言ってもあたしの為に服を作ってくれるのは嬉しいしね!!
「レン様と言ったら【赤】ですから」
あたしはその言葉を聞きその場に崩れ落ちる。
「レン様?」
崩れ落ちるあたしを見て不思議そうな顔をするメリオールさんを見上げながら口を開く。
「・・・・・・・何で【赤】のイメージがあるの?」
その問いに首を傾げたままメリオールさんが口を開く。
「貴女様に会った時に魅力を最大限に引き出す色は【赤】だと思いました」
いつそう思ったのか謎なんだけど!!ってかそんな事を考えてたの?それはそれでびっくりなんだけど!!
「たまには青いのとかもいいかなと思うんだけど?」
あたしがそう言うとメリオールさんが少し考えた後口を開く。
「考えときます」
・・・・・・・・・これって絶対に現実化しない答えだよね?政治家の『調べたのちにお答えします』と同じくらいに!!
「という訳でこのような服を数着作って参りましたので楽しみにしていてください」
とにこやかに微笑むメリオールさんを見てあたしは固まる。
「・・・・・・・・『数着作って来た』?」
聞き違いかな?今そう聞こえたよ?このドレスみたいな服が『数着』?きっと聞き違いだよね?
「女王陛下と何度お会いするかわかりませんから4着ほど用意したしました」
あのタイプの服を4着も作ってるぅぅぅぅぅぅぅ!!1着でもげんなりなのに!!
「あの・・・・メリオールさん?あたしのこの服で充分だと思うんだけど」
あたしがそう言うと微笑んでいたメリオールさんが真剣な顔になり口を開く。
「レン様?レン様の服は確かに素晴らしい物ですが、身分のあるお方とお会いする時はそれに合わせた服を着るべきです、そうする事によってお会いする方々を周囲の悪意から守る事となりますので」
「へ?」
どう言う事?と思って首を傾げるとメリオールさんが真剣な顔のままM口を開く。
「例えば今度ハウダック王国の女王様とお会いになりますよね?」
「うん」
あたしは頷く。
「ハウダック王国の女王様とお会いする時に相手に合わせた服装で行かなかった時に、女王様の事を良く思っていない者達がそれを見ていたとしたら、その事を周囲に悪意を籠めて言いふらす事もあります。『我が国の女王は身なりもしっかりしていない者と付き合い我が国の品位を落としている』とか『人を見る目がない女王に遵っていて大丈夫なのか?』とか」
「言いがかりじゃん!!」
あたしがそう言うとメリオールさんが真剣な顔で頷き口を開く。
「その通りです、ですがそう言う事を言う者達には関係ないのですよ。文句を言う口実が出来れば嬉々として言ってきます」
うわぁ・・・・関わりたくない世界だねぇ・・・いっそプレシアに会わない方がいいかな?でもプレシアとは会いたいしなぁ・・・
「ですのでその口実を与えない為の服です」
あ!此処でメリオールさんが作った服につながるのね!!
「という訳で女王様にお会いになるときは着てくださいね」
微笑みながらそう言って来るメリオールさんの言葉にあたしは諦めて頷く。
「わかったべさ」
まああたしがメリオールさんの服を着る事によって誰からも悪口を言われなくなるんだったら着てもいいかな?でも【赤】じゃなくてもいいとは思うんだよね。
「いつも服を作ってくれてありがとうねメリオールさん」
あたしはそう言った後に頭を下げる。
なんだかんだ言ってもあたしの為に服を作ってくれるのは嬉しいしね!!
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