レディース異世界満喫禄

アリーヌさんが暴れるかもしれない！！

エルスさんと話をしているとノック音の後カナデが入って来た。



「ただいま戻りました」



ニコニコしながらそう言って入って来たカナデにあたしは笑顔で口を開く。



「お帰りカナデ、お疲れ様ね」



あたしがそう言うとカナデは嬉しそうに首を左右に振り口を開く。



「全然疲れてませんから心配なさらないでください！それでルミナリア様からの伝言がございます」



そう言って来たのであたしが頷くとカナデが口を開く。



「『でしたら【銀狼達の寝床】で食事をしましょう、店長様とも話をしたいですしね』との事です」



おお！それはいいかも！！晩飯もボルクさんのご飯だ！！って何でアリーヌさんがガッツポーズをしてるのかな？『美味いご飯が食べれる！！』って気持ちはわかるんだけどね！！



あたしはルミナリアさんからの伝言を聞いてからカナデを見ながら口を開く。



「って事はもう少ししたら出かけるって事だよね？」



あたしが聞くとカナデは頷き口を開く。



「先触れで予約をしに行った者がいますので席は確保できているとは思います、あと馬車を出して下さるそうなので『皆揃って向かいましょう』との事です」



あたしは頷いた後エルスさんに視線を向けて口を開く。



「って事になったらしいよ？何か問題はあると思う？」



その問いにエルスさんは微笑みながら口を開く。



「ないですね、ですが食事会の後に先程の話をした方胃がいいでしょうね。あの話をすれば食事どころではないですから」



・・・・・・確かにそうかもしれない！！先にあの話をして食事が出来なくなったらアリーヌさんが暴れるかもしれない！！それはまずい！！と思ったらアリーヌさんがジト目であたしを見ながら口を開く。



「レン？何か変な事考えたでしょ？」



・・・・・・・・・・・・・何で皆はあたしの考えてる事がわかるんだろうね？本当に謎だよ！！



「・・・・・・・・何も考えてないよ？ホントウダヨ？」



にこやかな顔でそう答えるとアリーヌさんがジト目のまま溜息をつく。

だからそう言うのはやめようよ？あたしだって傷つくんだよ？なくよ？と思っているとノック音がしてその後に聞き覚えのある声がした。



「レンさんはいらっしゃいますか？ライアです。ルミナリア様の使いとして参りました」



その言葉にカナデがドアを開けてシスターライアを部屋へと招き入れる。



「いらっしゃいシスターライア」



あたしがそう言うとシスターライアは一礼した後口を開く。



「夕食を一緒にと声をかけて下さった事感謝します」



真剣な顔でそう言って来るシスターライアにあたしは苦笑しながら口を開く。



「そんなに畏まらなくていいんだよ、シスターライアと話もしたかったしね。それと丁度いいから紹介しておくね、この人が【カグヤ商会】を仕切ってるエルスさんだよ。子供達の事もエルスさんに全て任せたんだ」



あたしがそう言うとエルスさんは微笑みながら立ち上がり一礼した後口を開く。



「初めましてシスターライア、私はレン様から【カグヤ商会】を任されているエルスさんと申します。

お会いできるのを楽しみにしてました」



エルスさんがそう言うとシスターライアも一礼した後口を開く。



「お初にお目にかかります孤児院を任されているライア・キャスベルと申します。今回は本当にお世話になります」



とお互いに挨拶をするのを見終わった後あたしは口を開く。



「今日シスターライアも誘ったのは2人を合わせたかったってのあるんだ。だからそんな畏まった食事会じゃないから安心して」



あたしの言葉にシスターライアは微笑む。