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何でいきなり祈り始めるのさ!!
しおりを挟む「ちょ!!シスターライア!!お願いだから立って!!」
あたし達は孤児院を出てすぐ隣にある教会本部に入るとすぐに近くにいた男性に声を掛けた。
「ねえシスターライアが何処に居るか知らないかな?」
あたしが声をかけた男性とは面識は無いはずだけど男性の方はあたしの事を知っていたらしく驚いた顔をした後に嬉しそうな顔になり口を開く。
「これは使徒様!!いらしていたのですね!!」
・・・・・・・・・・そうだった!!あたしは『使徒様』として有名になってるんだった!!
「えっとね・・・・シスターライアさん知らないかな?」
なんか気まずくなりそう問いかけると男性が嬉しそうに口を開く。
「浮かれてしまい申し訳ありません!!シスターライアでしたら礼拝堂に向かわれるのを見ました」
礼拝堂にお祈りでもしに行ったのかな?まあ行けばわかるか!!
「ありがとう、行ってみるよ」
あたしは男性にお礼を言った後ロザリーの手を引き歩き出す。
「あれ?ルミナリアさんも一緒にいたんだ?」
礼拝堂に入るとシスターライアとルミナリアさんが礼拝堂の椅子に座り会話してるのが見えたのであたし達はシスターライア達のいる所まで歩いていく。
「お帰りなさいませ」
ルミナリアさんがあたしに気がつきそう言って来たのであたしは頷き口を開く。
「ただいま、シスターライアと話をしてたんだ?」
あたしがそう言うとシスターライアが微笑みながら口を開く。
「祈りを捧に来たらルミナリア様と一緒に祈りを捧げることになったのです、その後に少し世間話を」
なるほどね!あ!!
「コハクお仕事ご苦労さんね」
ルミナリアさんの足元であたしを見上げているコハクにそう声を掛けると尻尾を振りながら『クゥ!!』と嬉しそうに鳴いてくれた。
「コハク、ロザリーと遊んでくれるかな?」
あたしがそう言うとコハクが嬉しそうにロザリーに向かい走って行きそのまま肩まで登り『クゥ!!』と鳴く。
ロザリーの事はコハクに任せてあたしはシスターライアとルミナリアさんに視線を向けて口を開く。
「シスターライアを探してたんだよ」
あたしがそう言うとシスターライア首を傾げる。
「何かありましたか?」
首を傾げるシスターライアを見ながら口を開く。
「子供達の見習い先の話をしたよね?その事に関して話したいんだ」
あたしがそう言うとシスターライアが不安そうな顔になり口を開く。
「もしかしてやはり受け入れられないと言われたのですか?・・・・・・・そうですか・・・・そうなりますよね」
あれ?あたしはまだ何も言ってないのにシスターライアがどんどん落ち込んで行ってる?こりゃまずい!
「商人見習いのほうは何人でも受け入れてもらえることになってるから心配しないで!!」
あたしがそう言うとシスターライアは驚い顔になり口を開く。
「でしたらどんなお話でしょうか?」
あたしはその言葉を聞きシスターライアの目を見ながら口を開く。
「子供達の中に【料理人】になりたい子って居るかな?あたしの知り合いの店が子供達を見習いとして受け入れてくれるって言ってくれてるんだ」
あたしの話をきき驚いた顔をし立ち尽くすシスターライアが跪いて祈りを捧げ始めた。
「ちょ!!シスターライア!!お願いだから立って!!」
何でいきなり祈り始めるのさ!!ってかルミナリアさんまで祈り始めないで!!
ほら!!ロザリーが不思議そうな顔であたし達を見てるよ!!
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