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最悪だね!!
しおりを挟む「お待たせしました」
シンと話を終えた所で教皇さんが部屋に入って来た。
そして教皇さんの後にはシーリスさんと見た事のない男性騎士が控えていた。
「大変だったね」
あたしが教皇さんにそう言うと教皇さんがシンに視線を向けて頭を下げた後口を開く。
「シン殿のお陰で助かりました、ありがとうございます」
シンはそう言われて少し驚いた後に口を開く。
「私はレン様のご命令を守っただけですのでお気になさらすに、お怪我がなくてよかったです」
教皇さんはそう言われて驚いた顔をした後もう一度シンに頭を下げた後あたしに視線を向けて口を開く。
「本当に助かりました、この命は教会の為に使うと決めていますので討たれる訳にはいきませんので・・・・・ですが今回に関してはキルアス枢機卿の・・・・・いえ教会の問題が表に出始めたのが原因なのでどう言ったらいいか・・・・・複雑な気持ちです」
「へ?」
え?どういう事?と思っていたらシーリスさんが口を開く。
「先程教皇様を襲ったメイド達はキルアス枢機卿の運営する商会によって家族を奪われた者達だったのです」
少し複雑そうな顔でシーリスさんは話を続ける。
「キルアス枢機卿が手をかけている商会の中で金融関係の事を扱っている商会があるらしいのですが、その商会で私を襲った者達の親の商会を騙し、全てを奪い取りそれを受けた親は自らの命を・・・・」
ナントカ卿・・・・最悪だね!!と思っていたら物凄く悲しそうな顔で教皇さんが口を開く。
「確かにキルアス枢機卿に資金繰りに関して任せていましたが・・・まさかそのような事をしてまで資金を得ていたとは・・・・・」
そう言って俯く教皇さんをシーリスさんが見ながら口を開く。
「そして今回、教皇様が王宮にいらしていると聞き教会を恨むメイド達が事をおこした・・・・・という事です」
確かにどう言っていいかわからないほどヘビーな話だね。
「って事はダサーノ派の刺客とかキルアス枢機卿派の刺客じゃないんだね?」
シーリスさんに視線を向けながらそう聞くとシーリスさんは真剣な顔で頷く。
「恐らく間違いなく嘘は言ってないと思います、それほど教皇様を見る目が・・・・・恨みが籠っていますたから」
まあ被害者からすればキルアス枢機卿でも教皇さんでも同じ教会関係者・・・しかも高位権力者だからね。
「シーリスさん、これからの事は聞いてるよね?」
視線を向けながらそう聞くと真剣な顔で頷く。
「あたし達が護衛につくけど何かあった時の対応をシーリスさん達に任せたいんだけど頼めるかな?」
何かあった時にあたし達が守りシーリスさん達が対処、聴取、後始末をやってくれれば互いに楽だと思うんだよね。
「畏まりました、何かありましたら全力で対応させていただきます」
「あとコーリアスさんとラスターと教皇さん、演説中はうちのコハクが皆の足元に居る事になるから驚かないようにね?」
あたしがそう言うとコーリアスさんが首を傾げて口を開く。
「使徒様の従魔がですか?」
と聞いた来たのであたしはコハクを抱き上げて頬擦りをしながら口を開く。
「この子は【結界魔法】の使い手なんだよ、だから何かあった時にこの子がコーリアスさん達を守ってくれる」
「くぅ!!」
あたしの言葉にコハクが答えてそれを聞きもう一度頬擦りをしてしまう。
「だから安心して演説してね」
あたしがそう言うとコーリアスさん達が真剣な顔で頷く。
「それじゃあ防壁門に行こいうか」
あたしがそう言うと入力皆は頷き立ち上がり外へと向かい歩き出した。
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