1,344 / 1,656
閑話 ダルザム攻防戦2
しおりを挟む
ダルザム侯爵が階段を駆け下りて行くのを見た後俺はそのまま見張り台からウインドドラゴンに向い叫ぶように声を掛ける。
「ご助力感謝する!!そちらの責任者と話がしたいのだが!」
先程の声の主が責任者だと思うが姿が見えぬためにそう呼びかけた。
すると上空に居るウインドドラゴンの一体が見張り台に向かい急降下して来てぶつかる寸前で動きを止めて見張り台の前に静止した。
そしてその背に乗っていた人物が一礼した後口を開く。
「私の名はシン、レン様のご命令で参戦する事となりました。コーリアス殿は味方の取り纏めをお願いしたい、その間私達があの方達をお相手致します」
使徒様のご指示で?それはありがたい!!
「わかりました、申し訳ありませんがお願いします」
俺はそう言うと下で兵達に指示を出しているダルザム侯爵の所へとを走る。
「ダルザム侯爵、あのウインドドラゴンは俺達の味方だ、今すぐに破られた門の前に兵を配置してくれ、それと騎士を数人外へ走らせてリリアーヌの所に向かわせてくれ、情報共有と合流もしたい」
リリアーヌのお陰で不意打ちの挟撃となったが今は人数の少ないリリアーヌの部隊が危なくなってる。
「畏まりました、タゲッタすまぬが向かってくれ!!」
1人の騎士がダルザム侯爵の命令を受けて馬に乗って数人の部下を連れて外へと走って行く。
「陛下、ダルザム侯爵!向こうの騎士達が動き出しました!!」
向こうの指揮官が混乱を収めてシン殿の言葉を無視して騎士達がうごきだした。
その動きに合わせて上空に居たウインドドラゴン達が一斉に地上めがけて急降下し、地上から5メートルの距離で止まり何度も両羽を羽ばたかせて強風で騎士達を吹き飛ばし、ウインドドラゴンの背から複数の陰が騎士達に向かい飛んでいく。
「ひっ!何でタイラントが出てくるんだ!!」
「え?何でいきなりフォレストウルフが出て来た?って言うかコイツ強ぇ!!」
などといきなり混戦となった。
「今のうちに防御陣を組め!!それと怪我人を下がらせろ!!」
俺は平原の混乱を見ながら騎士達に指示を出す。
「コーリアス様、遅れて申し訳ありません!!」
戦いを見ながら指揮をしているとリリアーヌがタゲッタに連れられてやってきた。
「リリアーヌも無事でよかった、怪我はないか?」
俺がそう言うとリリアーヌは真剣な顔で頷く。
「我々に怪我人はおりませぬ、まさか我々が訓練で教会を離れてる時にこんな事になるとは思ってもいませんでした」
悔しそうに言って来るリリアーヌの肩に手を置き口を開く。
「俺もそうだ、まさかダサーノがキルアス卿と手を組んで国を乗っ取る事を考えていようとは思わなかった」
そう言うとリリアーヌが口を開く。
「ルミナリア様達をお助けしようとも考えたのですが我が部隊は100人しかおらず無理と判断して、コーリアス様と合流すべくここに来ました、でもまさかウインドドラゴンが助けてくれるとは思いもしませんでした」
そう言いながらリリアーヌは未だに混乱しながら戦いの終わっていない平原を見る。
「使徒殿のお陰で我々は助かったのだ、ギド様には感謝しないといけないな」
ギド様が使徒殿をこの地に派遣してくれなければ我等は間違えなく死んでいた。
「そうですね、これから一層神の為に働かねばなりません」
リリアーヌがそう言って頷いた時再び平原にシン殿の声が響く。
「これ以上の戦いは無意味です、戦いを止め兵を引きなさい追撃はしません、ですがまだ戦うと言うのであればウインドドラゴンが本気を出しまず」
先程とは違いかなりの被害をうけ、しかも倒せる見込みのない事を感じ取った指揮官は撤退を指示氏は閉めたみたいで戦いを止めて街とは反対側に走って行く兵達が見えて安心のあまりホット一息ついてしまった。
「リリアーヌこれからシン殿と話をする付き合ってくれ」
これからの事を話し合わねばならぬからな。
「ご助力感謝する!!そちらの責任者と話がしたいのだが!」
先程の声の主が責任者だと思うが姿が見えぬためにそう呼びかけた。
すると上空に居るウインドドラゴンの一体が見張り台に向かい急降下して来てぶつかる寸前で動きを止めて見張り台の前に静止した。
そしてその背に乗っていた人物が一礼した後口を開く。
「私の名はシン、レン様のご命令で参戦する事となりました。コーリアス殿は味方の取り纏めをお願いしたい、その間私達があの方達をお相手致します」
使徒様のご指示で?それはありがたい!!
「わかりました、申し訳ありませんがお願いします」
俺はそう言うと下で兵達に指示を出しているダルザム侯爵の所へとを走る。
「ダルザム侯爵、あのウインドドラゴンは俺達の味方だ、今すぐに破られた門の前に兵を配置してくれ、それと騎士を数人外へ走らせてリリアーヌの所に向かわせてくれ、情報共有と合流もしたい」
リリアーヌのお陰で不意打ちの挟撃となったが今は人数の少ないリリアーヌの部隊が危なくなってる。
「畏まりました、タゲッタすまぬが向かってくれ!!」
1人の騎士がダルザム侯爵の命令を受けて馬に乗って数人の部下を連れて外へと走って行く。
「陛下、ダルザム侯爵!向こうの騎士達が動き出しました!!」
向こうの指揮官が混乱を収めてシン殿の言葉を無視して騎士達がうごきだした。
その動きに合わせて上空に居たウインドドラゴン達が一斉に地上めがけて急降下し、地上から5メートルの距離で止まり何度も両羽を羽ばたかせて強風で騎士達を吹き飛ばし、ウインドドラゴンの背から複数の陰が騎士達に向かい飛んでいく。
「ひっ!何でタイラントが出てくるんだ!!」
「え?何でいきなりフォレストウルフが出て来た?って言うかコイツ強ぇ!!」
などといきなり混戦となった。
「今のうちに防御陣を組め!!それと怪我人を下がらせろ!!」
俺は平原の混乱を見ながら騎士達に指示を出す。
「コーリアス様、遅れて申し訳ありません!!」
戦いを見ながら指揮をしているとリリアーヌがタゲッタに連れられてやってきた。
「リリアーヌも無事でよかった、怪我はないか?」
俺がそう言うとリリアーヌは真剣な顔で頷く。
「我々に怪我人はおりませぬ、まさか我々が訓練で教会を離れてる時にこんな事になるとは思ってもいませんでした」
悔しそうに言って来るリリアーヌの肩に手を置き口を開く。
「俺もそうだ、まさかダサーノがキルアス卿と手を組んで国を乗っ取る事を考えていようとは思わなかった」
そう言うとリリアーヌが口を開く。
「ルミナリア様達をお助けしようとも考えたのですが我が部隊は100人しかおらず無理と判断して、コーリアス様と合流すべくここに来ました、でもまさかウインドドラゴンが助けてくれるとは思いもしませんでした」
そう言いながらリリアーヌは未だに混乱しながら戦いの終わっていない平原を見る。
「使徒殿のお陰で我々は助かったのだ、ギド様には感謝しないといけないな」
ギド様が使徒殿をこの地に派遣してくれなければ我等は間違えなく死んでいた。
「そうですね、これから一層神の為に働かねばなりません」
リリアーヌがそう言って頷いた時再び平原にシン殿の声が響く。
「これ以上の戦いは無意味です、戦いを止め兵を引きなさい追撃はしません、ですがまだ戦うと言うのであればウインドドラゴンが本気を出しまず」
先程とは違いかなりの被害をうけ、しかも倒せる見込みのない事を感じ取った指揮官は撤退を指示氏は閉めたみたいで戦いを止めて街とは反対側に走って行く兵達が見えて安心のあまりホット一息ついてしまった。
「リリアーヌこれからシン殿と話をする付き合ってくれ」
これからの事を話し合わねばならぬからな。
140
お気に入りに追加
1,279
あなたにおすすめの小説

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる