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やたら威張り散らした男共だ!!
しおりを挟む「あ」
そう言えばシン達と合流する為にナントカって街に行かなきゃいけないじゃん!!
確か王都から3日位の距離だったって言ってたよね?歩いて行くのがだるいんだけど!!
「どうされましたかレン様?」
カナデが考え込んだあたしを見てそう声を掛けてきたからカナデに答える。
「シン達のいる街までの移動をどうするか考えてたんだよ、確か3日かかる距離の街にいるらしいからね」
やっぱり歩いて行くしかないかな?いや!王都で馬車でも借りるかな?と思っていたら特攻服の腕の袖が引っ張られるのを感じて腕先を見るとスピカが袖を咥えて引っ張っていた。
「遊びたいの?すぐに出なきゃいけないから無理なんだ」
頭を撫でながらそう言ってもスピカは袖を離すことなくあたしを見上げて来る。
「レン様、もしかしてスピカはレン様の事を乗せてくれると言ってるのではないでしょうか?」
カナデの言葉を聞きスピカを見る。
確かにスピカ達は成体と同じ大きさになってるから乗せてもらう事も可能かもしれない。
「スピカ頼んでいいの?」
あたしがそう聞くとスピカは咥えていた袖を離して『ガウ!!』って鳴いてくれた。
どうやら乗せてくれるらしい、ありがたいね!!
「ならスピカ、オリオン、アルゴ、スフィアに頼もうかな?」
考えてみたらリトルアニマルズと旅をした事が無かったから丁度いいかも知れないね!!
あたしの言葉をききスピカは尻尾をブンブン振った後二階に上がって行き、オリオン達を連れて戻って来た。
スピカ達を見た後ポーラとテレスに視線を向けて口を開く。
「あたし達はもう出かけるから後は頼むね、後子供達の事もよろしく」
あたしがそう言うと2人は微笑みながら一礼した後口を開く。
「お任せください」
「お気をつけて」
ルミナリアさん達の視線をスルーしてあたしは【転移魔法】を使い【アルセム】の拠点へと転移した。
「さて早速だけどスピカ達には頑張ってもらうよ、何とかって街に行くからね」
・・・・・・・・・・・・・ん?そう言えばあたしその街の場所知らない!!やべえ!!
「どうしたのレン?お腹が減ったの?」
あたしが考え込んだのを見てアリーヌがそう聞いてきた。
「アンタと一緒にしないでおくれ、シン達のいる街の場所を知らなかったんだよ」
いつもあたしが腹ペコだとおもわないでほしいべさ!!
「でしたらギルドによってから王都を出るのはどうでしょう?」
それか確実だね!!
「そうしようか、んじゃ早速行こうか」
あたし達は拠点を出て何事も無くギルドにつく事が出来たのでそのまま皆でギルドに入る。
「貴様!!やっと見つけたぞ!!」
入ってすぐに男の声でそう聞こえたけどあたしに言った事じゃないと思い受付嬢がいる受付に向かう。
「貴様!!無視をするな!!」
ん?もしかしてあたしに言ってる?と思って振り返ったらどこかで見たような覚えがある男が20人位後ろに引き連れてあたしに向かい歩いてきた。
「ん?」
どうやらあたしに用があるみたいだけどコイツの事あたし知らないはずだよね?でもどこかで会った気もする・・・・誰だ?
と思っていたらカナデがあたしの後ろから耳元に風で声を届けてくれた。
「レン様、この人達はレン様が10神教につきだした男達です」
ああああ!!そうだよ!!やたら威張り散らした男共だ!!え?何でこいつ等がここに居るの?
「この前は油断してたのだ!今日はこの前の礼もかねて可愛がってやる!!今謝るなら金貨500枚と貴様自身で許してやる!!」
あれだけボコボコにされたのに何でそんなに自信満々なんだべ?
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