レディース異世界満喫禄

日の丸

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そう思うのは当然だよね!!

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ひとしきり笑った後ボルクさんは真剣な顔になりあたしに向かい頭を下げた。



「え?ちょ!!何でいきなり頭を下げんのさ?」



いきなり頭を下げられて驚くあたしを頭を上げたボルクさんが強面スマイルで見た後口を開く。



「レンに初心を思い出させてもらった、長らく忘れていた事を思い出させてくれて感謝する、俺はこれからも料理人としてやっていくが初心を忘れないようにする」



え?あたしが言った言葉に『初心の心』なんて無かったよ?どうしてそうなったの?



「食事はしたのか?」



あたしが考え込んでいたらボルクさんがそう聞いてきたのであたしは首を左右に振り口を開く。



「まだなんだよね、悪いんだけどお願いできるかな?ついでにアニマルズとドラゴンズも分も」



そう言うとボルクさんは頷き調理場へと向かい歩いて行った。



「作ってくれるって事だから待っていようか」



アリーヌさん?まだフォークとナイフを握る必要はないんですよ?と思いながらもそれを口にせずにギンガをモフモフしながら料理が出来るのを待つ。



「待たせたな」



ボルクさんと店のスタッフが大皿をもって戻って来た。



「残りも持ってくるから先に食べててくれ」



は持って来た大皿にはかなり大きいハンバーガー・・・・アメリカンサイズって奴が大量に置いてあった。



「頂くわ!!」



目を輝かせながらアリーヌがハンバーガーを手に取りかぶりつき・・・そして固まる。



「どうしたのさアリーヌ?」



あたしの言葉に現実に戻って来たアリーヌは口の中の物を食べ終えてあたしに声を掛けてきた。



「レンこのハンバーガー食べてみて」



そう言われたのであたしもハンバーガーを手に取りかじりつく。

噛り付いてすぐに口の中に広がる肉汁・・・・・このパテ・・・ドラゴンの肉を使ってるじゃん!!え?めっちゃ美味いんだけど!!

驚いてアリーヌを見るともうハンバーガー二個目に取り掛かっていた。



「美味いねこれ!!」



あたしがそう言うとアリーヌさんはハンバーガーをかじりながら何度も頷いている。



「待たせた」



残りの料理をスタッフと共に持って来てくれたボルクさんにあたしは声を掛ける。



「ボルクさんこのハンバーガーめっちゃ美味いんだけど!!ドラゴン料理の研究が出来てないって言ってたけどこれめっちゃうないよ!!」



意表を突かれたけど良かったですよ!!



「これはまだ試作の段階だハンバーガーに会わせるソースが納得できなくてな、数を作って店の従業員達に意見を聴きたかったんだ」



え?これで完成じゃないの?あれ?って事はあたし達もしかして従業員達のご飯奪っちゃった?



「ごめんなさい!」



慌てて頭を下げながら謝るとボルクさんが驚いて口を開く。



「いきなりどうした?」



「え?だってあたし達がいきなり来たから従業員達のご飯をあたし達に食べさせることになったんだべ?迷惑をかけたべ?」



あたしがそう言うとボルクさんが苦笑しながらあたしの頭を乱暴に撫でまわした後口を開く。



「かなりの数を用意してあるので気にするな」



むう!なんか子ども扱いされてる気がするよ!!まあでも迷惑をかけてないみたいだったから良かった

よ!!



あたし達はボルクさんが作ったハンバーガーを堪能した。





「ご馳走様でした!!」



いやぁ美味しかったよ!!試作の段階でこの美味しさだから完成が楽しみだ!!



あ!



「ねえボルクさん、ハンバーガーをメニューで出すんならついでにメニューに加えてもらいたいものがあるんだけど」



ふと思いついたのでボルクさんにそう言ってみたら真剣な顔であたしを見ながら口を開く。



「どんなものだ?レンの頼みとはいえ俺の納得できないものは店で出せんぞ?」



そう思うのは当然だよね!!
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