レディース異世界満喫禄

日の丸

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否定できません!!

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「今日はフィルミナはいないんだ?」



店内を見渡してみるといつもいるフィルミナが居ない。

そんなあたしの言葉にリュージュが苦笑しながら口を開く。



「あのねレン?フィルミナだって仕事もしてるし毎日うちに来てる訳じゃないのよ?」



「まあそうなんだけど」



あたしにイメージだといつもリュージュとフィルミナって一緒にいるイメージなんだよね。



「フィルミナも一緒のほうが良いって今日も呑みに行くの?」



その言葉にあたしは首を左右に振る。



「今回は2人に一緒に買い物に行かないか?って誘いに来たんだよ」



首を傾げるリュージュにあたしはエルスさんとの会話を話す。



「へえ・・・私は行ってみたいけどフィルミナは・・・・今日は店を閉めるからギルドまで行ってみる?」



このまま店で待ってても来るかどうか分かんないからギルドまで行ってみるのもありかもしれないね。



「そうしようか、会わなかったらリュージュだけでも一緒に買い物に行こうよ」



「ええ」



頷くリュージュにあたしは微笑む。



あたし達はリュージュが店を閉めるのを待った後ギルドへ向けて歩き出し、何事も無くギルドにつく事が出来てそのままギルドへ入る。



今日は夕方に来たせいか多くの討伐者達が居て賑わっていた。



「皆以来の報告に来てんだろうね、フィルミナはいるかな?」



そう呟きながら周囲を見渡すけどフィルミナは見当たらなかった。



「もう少し待って報告ピ-クが終るのを待ってキャリーに聞いてみましょう」



椅子に座りながらそう言って来るリュージュにあたしは頷き、あたしも椅子に座る。



・・・・・・・・・・・・なんか落ち着きません!!

というのもかなり多くの討伐者達があたし達を『チラチラ』と見てるからだ。



「レン、貴女有名ね」



【ウォルムの厄災】の時に結構目立ったからそれは否定できません!!



「まあそのうち飽きるだろうさ」



そう言ってあたしはリュージュと世間話をする。

それから30分位して落ち着いたのであたし達は受付にいるキャリーに声を掛ける。



「ヤッホー!お仕事お疲れ様」



キャリーもあたし達が来たことは知っていたので微笑みながら口を開く。



「来てたのねレン、今日はどうしたの?グラマスに会いに来たの?」



そう聞かれたのであたしは首を左右に振る。



「フィルミナは何処に居るか知ってる?」



あたしがそう聞くとキャリーは考え込んだ後口を開いた。



「確か護衛依頼を受けてウォルムから出ているはずよ」



やっぱり仕事だったか!とても残念!!



「そっか」



キャリーを誘いたいけどキャリーは【転移魔法】の事は知らないから誘えないんだよね。



「そっか、少し用事があったんだけどそれじゃあ仕方ないね」



そう言うとあたしのお腹が鳴った。



「・・・・・・・・キャリー今日の仕事はまだある?」



食事だけならキャリーと食べてもいいからね。



「後30分であがるわ」



「なら飯食うべ」



あたし達はウォルムご自慢の海鮮料理を食べて満足した後キャリーと別れてリュージュの家へと戻った。







「今日はこのままリュージュの家に泊まらせてね」



ウォルムにあるあたしの家に戻るのはめんどくさかったのでそう言うとリュージュは嬉しそうな顔をした後頬を膨らませて口を開く。



「本当に仕方ないわね、とまらせてあげるわ」

 

あたしは本当にリュージュは素直じゃないね!!と思いながら口を開く。



「助かるよ、お礼にいい酒があるから呑むべ」



「全く貴女は」



リュージュは嬉しそうにテーブルにおつまみを用意し始めた。

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