1,233 / 1,656
ナイスアイディア!!
しおりを挟む
メリオールさんのおめがねにかなったようでホッとした後に口を開く。
「だべ?あたしもそう思ったからメリオールさんに見てもらいたかったんだよ、んでその布を扱ってるのがこの人・・・・・サテラさんだ」
あたしがそう言って視線を向けられたステラさんは慌てたようにメリオールさんに頭を下げて口を開く。
「サテラ・ライナと申します!!サリアスをはじめとする布関係の問屋をやっています!」
そう言って何度もペコペコしているサテラさんを見て、メリオールさんも口を開く。
「私はカグヤ商会、衣服関係部門の統括を任されています、メリオール・リスカルよよろしくね、早速だけど貴女の商会と取引がしたいのだけど商談しませんか?」
「え?」
自己紹介の後すぐに商談を始めるメリオールさんにサテラさんは驚いた顔で固まる。
「我が【カグヤ商会】は貴女の商会と取引がしたいと申しました」
もう一度ゆっくりとメリオールさんが真剣な顔で言った事で本気なんだと伝わりサテラさんが涙目になって俯く。
「どうしたのさサテラさん?何か嫌だった?」
あたしがそう聞くとサテラさんが俯いたまま首を左右に振る。
「・・・・・・・・今日の商談が駄目だったら店を畳むつもりだったんです・・・・そうしたら攫われそうになって・・・・商談に間に合わなくて・・・・・もう諦めて・・・・・・なのに・・・」
涙ぐむサテラさんを見てメリオールさんが口を開く。
「私は彼方の境遇を聞いて取引をするのではありませんよ?貴女の扱う商品が素晴らしいから取引をするのですよ」
サテラさんはその言葉を聞き微笑んだ後に一礼した。
「それでは3人で商談を始めましょうか?」
2人を少し離れた場所で見ていたエルスさんが声を掛けてサテラさんとメリオールさんが頷いた。
「レン様少し別の部屋で話をしてきますので席を外します」
エルスさんがそう言って来たのであたしは頷く。
「あいよ」
3人は二階に上がって行った。
「レン、お腹が減ったわ」
見送った後にアリーヌがそう言って来たのであたしは頷く。
「あたしも腹減ったよ、ミズキ悪いんだけどお願いお出来るかな?」
あたしがそう言うとミズキが頷きカナデに声を掛ける。
「カナデ手伝って来ださい」
「はいミズキ姉さま」
2人はキッチンへと向かいセイが紅茶を入れてくれた。
「レン様紅茶を飲みながらお待ちください」
セイがそう言って紅茶の入ったカップをあたしの前に置いたのでそれを受け取り一口飲む。
「ふう」
アリーヌも紅茶を飲んでホッとひと息ついた所でアリーヌが口を開く。
「明日はどうするの?今日と同じように街を周る?」
あつぃは少し考えた後に首を左右に振る。
「メイシェルのギルドに行くよ、アリアさんから顔を出すように言われてるからね」
本当は行きたくないけど、嫌な事はさっさと済ませてしまい、気晴らしにウルステアの街を見て回ればいいと思うんだ!!なんてナイスアイディア!!
「ああ、報酬をもらいに行く・・・・・・・あ!」
アリーヌが何かを思い出したように声を出してので思わずガン見をしながら声を掛ける。
「どうしたのさ?何かあったの?」
あたしがそう聞くとアリーヌが気まずそうな顔をした後視線を逸らしながら口を開く。
「この前ウルステアのグラマスと会ったのよ」
へえそんな事があったんだ。
「その時に『ララウからの情報を聞き、それに関する報酬を渡したいからギルドに来てくれ』と言われたのを忘れてたわ」
え?別に報酬とかいいのに?まあララウとも会いたいから後で顔を出すか。
「だべ?あたしもそう思ったからメリオールさんに見てもらいたかったんだよ、んでその布を扱ってるのがこの人・・・・・サテラさんだ」
あたしがそう言って視線を向けられたステラさんは慌てたようにメリオールさんに頭を下げて口を開く。
「サテラ・ライナと申します!!サリアスをはじめとする布関係の問屋をやっています!」
そう言って何度もペコペコしているサテラさんを見て、メリオールさんも口を開く。
「私はカグヤ商会、衣服関係部門の統括を任されています、メリオール・リスカルよよろしくね、早速だけど貴女の商会と取引がしたいのだけど商談しませんか?」
「え?」
自己紹介の後すぐに商談を始めるメリオールさんにサテラさんは驚いた顔で固まる。
「我が【カグヤ商会】は貴女の商会と取引がしたいと申しました」
もう一度ゆっくりとメリオールさんが真剣な顔で言った事で本気なんだと伝わりサテラさんが涙目になって俯く。
「どうしたのさサテラさん?何か嫌だった?」
あたしがそう聞くとサテラさんが俯いたまま首を左右に振る。
「・・・・・・・・今日の商談が駄目だったら店を畳むつもりだったんです・・・・そうしたら攫われそうになって・・・・商談に間に合わなくて・・・・・もう諦めて・・・・・・なのに・・・」
涙ぐむサテラさんを見てメリオールさんが口を開く。
「私は彼方の境遇を聞いて取引をするのではありませんよ?貴女の扱う商品が素晴らしいから取引をするのですよ」
サテラさんはその言葉を聞き微笑んだ後に一礼した。
「それでは3人で商談を始めましょうか?」
2人を少し離れた場所で見ていたエルスさんが声を掛けてサテラさんとメリオールさんが頷いた。
「レン様少し別の部屋で話をしてきますので席を外します」
エルスさんがそう言って来たのであたしは頷く。
「あいよ」
3人は二階に上がって行った。
「レン、お腹が減ったわ」
見送った後にアリーヌがそう言って来たのであたしは頷く。
「あたしも腹減ったよ、ミズキ悪いんだけどお願いお出来るかな?」
あたしがそう言うとミズキが頷きカナデに声を掛ける。
「カナデ手伝って来ださい」
「はいミズキ姉さま」
2人はキッチンへと向かいセイが紅茶を入れてくれた。
「レン様紅茶を飲みながらお待ちください」
セイがそう言って紅茶の入ったカップをあたしの前に置いたのでそれを受け取り一口飲む。
「ふう」
アリーヌも紅茶を飲んでホッとひと息ついた所でアリーヌが口を開く。
「明日はどうするの?今日と同じように街を周る?」
あつぃは少し考えた後に首を左右に振る。
「メイシェルのギルドに行くよ、アリアさんから顔を出すように言われてるからね」
本当は行きたくないけど、嫌な事はさっさと済ませてしまい、気晴らしにウルステアの街を見て回ればいいと思うんだ!!なんてナイスアイディア!!
「ああ、報酬をもらいに行く・・・・・・・あ!」
アリーヌが何かを思い出したように声を出してので思わずガン見をしながら声を掛ける。
「どうしたのさ?何かあったの?」
あたしがそう聞くとアリーヌが気まずそうな顔をした後視線を逸らしながら口を開く。
「この前ウルステアのグラマスと会ったのよ」
へえそんな事があったんだ。
「その時に『ララウからの情報を聞き、それに関する報酬を渡したいからギルドに来てくれ』と言われたのを忘れてたわ」
え?別に報酬とかいいのに?まあララウとも会いたいから後で顔を出すか。
130
お気に入りに追加
1,279
あなたにおすすめの小説

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる