レディース異世界満喫禄

日の丸

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よく迷惑をかけていますからね!!

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あたしが思わず胡散臭そうな視線で見てしまったら、クエリアさんが慌てたように話し出した。



「改めて自己紹介させてもらうわ!私はクエリア・フォレス、宮廷魔法団、副団長を務めております。昨日貴女が使った【転移魔法】を見て人生で一番の衝撃を受けました!!ぜひ私にその魔法をご教授いただきたい!!」



・・・・・・・・・・そう言えば昨日【転移魔法】を使った時クエリアさんめっちゃ目を輝かせながらあたしをガン見してたね?それは【転移魔法】が原因か!!



「だが断る!!」



この魔法を教えるつもりもないし、教えるのはめんどくさそうなんだもん!!めんどくさそうな理由としてあたしの魔法って【叡智の書】の知識をそのまま魔法として使ってる事だ、詠唱がある訳じゃないし、簡単に言うと『感覚で使ってる』が近いんだ、だから教える事が難しい。



「それに【転移魔法】の事は王様に頼んで秘密にしてもらってるんだよ?教えられないじゃん?」



それを言われて黙り込むクエリアさんを見て『この人勢いだけで来たな」と思った。



「アンタは責任のある立場なんだろ?しっかりしなよ」



あたしが言える立場じゃないんだけどね!!エルスさん達によく迷惑をかけていますからね!!



「う」



クエリアさんはあたしに言われて気まずそうに視線を逸らす。

あれ?なんかこの人の性格って誰かに似てね?誰だっけ?



「クエリアさん、本当に誰にも言わないでね?ウルステア王とも約束した事だからアンタが破ったら大変な事になるよ?」



【転移魔法】を使った時は早くアクスに会わせた方がいいと思い使っちゃったんだけど、やっぱりホイホイ人前で使うもんじゃないね!!



「わかったわ、もう【転移魔法】の事は何も言わないわ」



諦めたように言うクエリアさんにあたしは頷く。



「わかってくれればいいよ、それじゃあね」



あたしはそのまま仲間達と外へ出て歩き出す。



「あの?何処に行くのかしら?」



「ん?街を見て回るんだよ、この街に来てまだそんなに経ってないからね」



出来れば食品関係の店と雑貨関係の店を見たいね、まだ知らない食材があるかもしれないからね!!



「でしたら私が案内しますよ!私は此処で育ちましたから!!」



それは助かるけどいいのかな?



「え?アンタ確か宮廷魔法団の副団長だって言ってたべ?仕事はいいの?」



あたしがそう言うとクエリアさんがにっこりとした顔で口を開く。



「部下は優秀ですから大丈夫です!!」



なら頼んでもいいかな?



「お願いしていいかな?出来れば食材関係と雑貨関係と飯の美味い店が知りたい」



やっぱり他の国に来たらご当地飯を食べなきゃだめだべ!!しかも美味しいやつを!!

【ウルステア】に来て色々ありすぎてのんびり出来なかったからご当地飯なんて食べる余裕がなかったからね。



「わかりました、ではまず雑貨関係で私のおすすめの店を紹介します!」



そう言って歩きだしたのであたし達はその後を追うように歩き出した。







「ここです!!」



そう言って案内された店は見た目は普通の民家で本当に雑貨屋?と思ったのであたしは首を傾げて口を開く。



「本当にここ店なの?」



あたしがそう言うとクエリアさんが頷きドアを開けて中へと入って行った。

追いかける追いように店へと入り少し驚く。

確かにお店だった、でも置いてあるのは何らかの草や液体が並々入った瓶に何かの生き物が入っていたりと何か怪しい感じのする物が並べられている店だった。



・・・・・・・・・・・此処は絶対にに雑貨屋じゃないよね?

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