レディース異世界満喫禄

それは想定外だったんだよ！！

王様の『何言ってるんだこいつ？頭大丈夫か？』って視線を受けながらあたしは口を開く。



「まああたしを信じておくれ、あ！後ろで控えている３人も含めてこれから起こる事は内緒にしておいてね？」



あたしはそう言った後に転移魔法で【ウォルム王国】の転移魔法の移動用の部屋へと転移した。



「なっ！！いきなり部屋が変わった？」



と王様が驚けば護衛の騎士２人が剣を抜き王様の前に走って行き王様を守るように剣を構える。



「大丈夫だよ此処でアンタ等を襲うような奴は出てこないから安心して、因みにここは【ウォルム王国】のお城の中だよ」



「は？」



あたしは驚く王様達を残してドアを開けてドアの外に立っている騎士に声を掛ける。



「ご苦労様、悪いんだけどアクスを呼んできてくれるかな？」



あたしがそう言うと外で立っていた騎士が嬉しそうに口を開く。



「いらしていたのですねレン様！少しお待ちください伝えてまいります！！」



そう言って騎士は走って行ったのであたしは部屋に戻りあたしを睨むように見ている王様に声を掛ける。



「今アクスを呼んだから少し待ってて、お茶でも・・・・・あ！ミズキ頼めるかな？」



あたしがミズキに頼むと微笑みながら頷きお茶の用意を始める。



「レン殿これはいったいどういう事か？ここは本当に【ウォルム王国】の城なのか？」



王様がそう聞いてきたのであたしは頷きながら口を開く。



「そうだよ、あたしは【転移魔法】が使えるんだよ、だからアンタ達を連れて【ウォルム王国】まで転移したんだ」



あたしがそう言いうと何故かクエリアさんが驚く。



「【転移魔法】？そんな魔法は聞いた事が無いです！！」



なんか物凄い食い付きなんですが？どうしたのさクエリアさん？



「まあ失われた魔法らしいからね、この事は誰にも言わないでね？王様達にも黙ってもらってるんだから」



あたしの知り合いの王様達全員があたしが【転移魔法】を使えるって事知ってるけど黙ってくれてるしね。



「またれよレン殿・・・・今『王様達にも黙ってもらってるんだから』と言ったな？もしかして他の王家とも面識がるのか？」



王様がそう言って来たのであたしは頷く。



「うん、【メイシェル王国】【ウォルム王国】【レインプトス王国】【バウダック王国】【ゴスペラータ王国】【レスティオール王国】の７国の王様と友達だよ」



あたしがそう言うと王様が絶句し、口をパクパクさせていた。



「待たせたなレン！今日はどうし・・・・・・た？」



勢いよく入って来たアクスがウルステア王を見て最後のほうは驚いて小声になっていった。



「いきなり悪いねアクス、少し話をしなきゃいけなくなってね」



あたしがそう言うとアクスが深い溜息をついてその後に口を開く。



「で？お前今回は何をやったんだ？」



ちょっとアクス！！あたしがいつも何かヤラカシテいるような言い方やめてもらえないかな！！今回はやらかして・・・・・・・少しやらかしたかもしれないけどそれは想定外だったんだよ！！

アクスはあたしを見てもう一度ため息をついた後にウルステア王に向かい口を開く。



「お久しぶりですなフィルミット殿、お元気そうで何よりです」



アクスがそう言うと王様も我に返り口を開く。



「アクス殿もお元気そうでよかった、今回いきなりの訪問で申し訳ない」



ウルステア王はそう言った後に頭を軽く下げた。



「お気になさらずに、それに今回ここに来たのはこいつに無理矢理連れてこらえたのであろう？」



アクスがあたしを見てそう言ってウルステア王はそれを見て苦笑する。



「まあいきなり連れて来られたのはそうなのだが今回は貴殿に謝罪をせねばんらなかったのでな、レン殿はそれを手助けしてくれたのだ、レン殿を責めないでやってくれ」



その言葉を聞きアクスが真剣な顔になりウルステア王を見る。