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閑話 とある女性に起きた事2
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綺麗な人に空いている部屋に連れて来られ、席に座るように言われて席に座る。
そして私の向かい側に綺麗な人が座り微笑んだ後に頭を下げて口を開く。
「名乗らせていただきます、私の名はララウ・リーロン、グランドギルドで受付嬢として働いております、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
そう言われて私は少し考える。
本名を言ってもいいけどこの人の名前を聞く限り日本人の名は珍しく感じると思う、それを追及されるのは勘弁してほしいので少し考えた後に偽名を名乗る事にする。
「イオリンと言います」
前にやった事のあるゲームのキャラクターの名を少しいじった名を使う事にした。
「イオリンさんですね?では思い出したくないでしょうが先程起きた事をお話し願いますか?ギルドで調べている案件かもしれません、もちろん貴女の安全はギルドがしっかりと確保します」
そう言われて私は頷いた後に先程の事を隠すことなく話した。
「・・・・・・・・・なるほど・・・・一つ聞いてもいいですか?」
「はい」
真剣な顔で聞いてきたので私は頷く。
「貴女は魔法を使って身を守ったのですよね?」
「は?」
え?知らない世界に来たのはわかっていたけど魔法が使える世界がだとは思わなかった!少なくとも地球じゃ【魔法】なんて存在しなかったから私が【魔法】を使える事におどろいた。
・・・・・・・・・・・・まじかぁ・・・・・これ帰れるのかなぁ・・・・・・両親の顔と親友の顔を思い浮かべながら私は首を左右に振る。
「わかりません、私は一度も魔法を使った事が無いのです」
隠すことなくそう言いうとララウさんは考え込んだ後に口を開く。
「あちらにある椅子に向かって襲われた奴等にやった事を再現してみてください」
といって指先の先には椅子が置かれてたので私はさっきの状況を思い出して両手を突き出しながら力を籠める。
すると突風が起り椅子が吹き飛び壁に派手な音を立てて思いっきりぶつかる。
それを見たララウさんが驚き口を開けたまま固まっていた。
「すごい・・・・・」
私は思わず呟く。
だって漫画の世界のように【魔法】が使えたのだ、【魔法】と縁のない私が使えたのだ!!と驚きと高揚感が私の中で膨らむ。
「・・・・・・・先程貴女は【魔法】使った事が無いと言ってましたね?」
「はい、先程襲われた時無我夢中で抵抗していたらさっきのが使えたんです」
ララウさんが私の言葉を聞きしばらく考えた後に口を開いた。
「1つ提案なのですがイオリンさん暫くギルドに寝泊まりして魔法に関して学びませんか?貴女の力はBランカーの魔法使い並みの能力はすぐに使えるはずです、身を守る為にもその力を使いこなした方がいいと思うのです」
確かに身を守る力は欲しいでも気になる事が一つある。
「何故そこまでしてくれるのですか?私は今日ここに来たばかりの人間ですよね?」
知らない世界に来たせいかいつもより警戒心が増している気がする、たぶん襲われた後だからかもしれないけれど。
その質問にララウさんが真剣な顔で答えてくれた。
「理由は3つございます、まず一つ目です、貴女が襲われた件に関して我々も調べているのですよ」
「え?」
いきなり襲われた件でこの建物の組織が調べてる?何かの大事に巻き込まれたの私?
驚く私の顔を見て真剣な顔で口を開いた。
「今王都ではかなりの数の人が行方不明になっています、行方不明になっている人達に関連性は無く『気がつけばいなくなっている』とか『一月経っても帰ってこない』とか色々ですが国側が動き、我々もP動く事となりました、そんな中貴女が襲われたと入って来たのです、証言や安全を確保するのは当然なのですよ」
それを聞いて私は複雑な気持ちになる。
襲われたから安全を確保できるとか嬉しくないと思うのだ。
「二つ目ですがグランドギルドとしては才能のある人にはその才能を生かしてもらい討伐者として頑張って活躍してもらいたいのですよ」
その後に討伐者に関して説明を受けた所この世界の『実力のある何でも屋』の立ち位置の職業みたいだ。
そして私の向かい側に綺麗な人が座り微笑んだ後に頭を下げて口を開く。
「名乗らせていただきます、私の名はララウ・リーロン、グランドギルドで受付嬢として働いております、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
そう言われて私は少し考える。
本名を言ってもいいけどこの人の名前を聞く限り日本人の名は珍しく感じると思う、それを追及されるのは勘弁してほしいので少し考えた後に偽名を名乗る事にする。
「イオリンと言います」
前にやった事のあるゲームのキャラクターの名を少しいじった名を使う事にした。
「イオリンさんですね?では思い出したくないでしょうが先程起きた事をお話し願いますか?ギルドで調べている案件かもしれません、もちろん貴女の安全はギルドがしっかりと確保します」
そう言われて私は頷いた後に先程の事を隠すことなく話した。
「・・・・・・・・・なるほど・・・・一つ聞いてもいいですか?」
「はい」
真剣な顔で聞いてきたので私は頷く。
「貴女は魔法を使って身を守ったのですよね?」
「は?」
え?知らない世界に来たのはわかっていたけど魔法が使える世界がだとは思わなかった!少なくとも地球じゃ【魔法】なんて存在しなかったから私が【魔法】を使える事におどろいた。
・・・・・・・・・・・・まじかぁ・・・・・これ帰れるのかなぁ・・・・・・両親の顔と親友の顔を思い浮かべながら私は首を左右に振る。
「わかりません、私は一度も魔法を使った事が無いのです」
隠すことなくそう言いうとララウさんは考え込んだ後に口を開く。
「あちらにある椅子に向かって襲われた奴等にやった事を再現してみてください」
といって指先の先には椅子が置かれてたので私はさっきの状況を思い出して両手を突き出しながら力を籠める。
すると突風が起り椅子が吹き飛び壁に派手な音を立てて思いっきりぶつかる。
それを見たララウさんが驚き口を開けたまま固まっていた。
「すごい・・・・・」
私は思わず呟く。
だって漫画の世界のように【魔法】が使えたのだ、【魔法】と縁のない私が使えたのだ!!と驚きと高揚感が私の中で膨らむ。
「・・・・・・・先程貴女は【魔法】使った事が無いと言ってましたね?」
「はい、先程襲われた時無我夢中で抵抗していたらさっきのが使えたんです」
ララウさんが私の言葉を聞きしばらく考えた後に口を開いた。
「1つ提案なのですがイオリンさん暫くギルドに寝泊まりして魔法に関して学びませんか?貴女の力はBランカーの魔法使い並みの能力はすぐに使えるはずです、身を守る為にもその力を使いこなした方がいいと思うのです」
確かに身を守る力は欲しいでも気になる事が一つある。
「何故そこまでしてくれるのですか?私は今日ここに来たばかりの人間ですよね?」
知らない世界に来たせいかいつもより警戒心が増している気がする、たぶん襲われた後だからかもしれないけれど。
その質問にララウさんが真剣な顔で答えてくれた。
「理由は3つございます、まず一つ目です、貴女が襲われた件に関して我々も調べているのですよ」
「え?」
いきなり襲われた件でこの建物の組織が調べてる?何かの大事に巻き込まれたの私?
驚く私の顔を見て真剣な顔で口を開いた。
「今王都ではかなりの数の人が行方不明になっています、行方不明になっている人達に関連性は無く『気がつけばいなくなっている』とか『一月経っても帰ってこない』とか色々ですが国側が動き、我々もP動く事となりました、そんな中貴女が襲われたと入って来たのです、証言や安全を確保するのは当然なのですよ」
それを聞いて私は複雑な気持ちになる。
襲われたから安全を確保できるとか嬉しくないと思うのだ。
「二つ目ですがグランドギルドとしては才能のある人にはその才能を生かしてもらい討伐者として頑張って活躍してもらいたいのですよ」
その後に討伐者に関して説明を受けた所この世界の『実力のある何でも屋』の立ち位置の職業みたいだ。
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