レディース異世界満喫禄

日の丸

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ドンマイ!!

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そして変な人はあたしにきがつきあたしをジッと見て・・・・・あたしと見つめ合って5分くらい経った後に顔を真っ赤にして口を開いた。



「に・・・・・・」



に?



「にきゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



「うわっ!!」



いきなり叫ぶからびっくりした!!!

驚いて変な人を見たらてしゃがみ込んで顔を両手で覆い動かなくなった。



「大丈夫かいアンタ?」



余りにも動かないから心配になりそう声を掛けると『ピクリ』と体が動く。



「もしもーし?」



あたしが更に声を掛けるとしゃがみ込んでいた女性が立ち上がり涙目であたしを見て何かに気がついたように目を見開いた後口を開いた。



「その服・・・・・・・貴女も此処に迷い込んだの?」



「へ?」



あたしの特攻服に反応するって事は・・・・・もしかして!!



「アンタ日本人?」



あたしがそう聞くと女性が何度も頷く。

予想外の所で見つけた!!王都に居ると思ってたのにまさかダンジョンで出会うとは思わなかったよ!!!



「あたしは篠原連 、こっちではレンで通してる」



あたしがそう言うと女性も嬉しそうに口を開く。



「私は五代響子よこっちに迷い込んで、生活資金を得る為にダンジョンに来たの」



確かに生きて行く上でお金は必要だからね、あ!討伐者としてここに居るって事か!!



「討伐者になったんだ?」



あたしがそう聞くと真剣な顔で頷く。



「何故か知らないけど魔法が使えるようになったからそれを活かせる仕事が討伐者だったの」



確か【渡り人】はこっちに来ると誰もが特別な力を得るらしいしね、あのアラビータ事件のあいつも『精神支配』って奴を使えるようになってたしね。

そして響子さんは強力な魔法が使えるようになったという事か。



「少し話そうか、セイ悪いんだけど用意してくれるかな?」



後ろに控えてるセイにそう言うとセイは頷きカナデ達と【アイテムボックス】から椅子とかテーブル取り出してセッティングを始めた。



「少し待ってて」



響子さんに向かいそう言うと彼女は頷いたので一安心。



「お待たせしました」



5分位で用意してくれてセイが声をかけて来てくれたのであたしは口を開く。



「ありがとうセイ、悪いんだけどクーロム入れてくれるかな?」



慣れ親しんだ飲み物がいいと思って烏龍茶・・・・じゃなくてクーロムを入れてもらう事にする。



「座って」



何をしたらいいか分からずに立ち竦む響子さんにそう言うと頷いて椅子に座る。



「自己紹介はさっきしたから別の事を話そう」



真剣な顔でそう言うと響子さんも真剣な顔で頷く。



「じゃあまず、どんなふうに此処に来たの?」



あたしの場合はムキマッチョにここに送られたんだけど響子さんは違うはず。



「仕事帰りに近道を通ろうと裏道に入って進んだら【ウルステア】の王都の裏通りに出たの、いきなり変な所に出て凄くびっくりしたわ」



そりゃびっくりするよね!!って言うか響子さんは社会人だぅたんだ。



「OLさんなんだ?」



「ええ海外の雑貨を扱っている会社に勤めていたわ」



戦いとは無縁の世界から此処に来て生活の為にダンジョンに来るとか、人生何があるか分かんないよね。



「で?さっきのあれは何?」



「う」



あたしがそう聞くと顔を真っ赤にして両手で顔を隠して口を開く。



「此処で狩りをしていたらいきなり襲われたのよ」



やっぱり【エリアサーチ】を使った時は襲われてたんだ。



「襲われたけど人殺しはしたくなかったから風魔法で吹き飛ばして追い払ってたの」



「うん」



まあさっきも言ったけど戦いとは無縁の生活をしてたんだ人殺しは嫌だよね。



「それで・・・・追い払ってテンションが上がっちゃって・・・・・前にやったゲームのキャラクターの真似をしちゃったの・・・・・・・まさか人が見てるとは思わなかったわ」



言い終わったらテーブルに倒れ込んだ。



・・・・・・・・・・・・・・・ドンマイ!!

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