レディース異世界満喫禄

日の丸

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猶更だよね!!

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「ならば販売を始めたら1つ私が買いたいのが」



エルスさんの発言を聞きケインがエルスさんに視線を向けながらそう言い始めたのであたしは口を開く。



「王家には特別製のをあたしが作るよ」



プレシアにあげた【プロメテウス】にはバウダック王国の紋章が彫りこまれているんだけど、ライに頼んで各国の紋章を刻んでもらい、その後にあたしが『転写』を付与すればいいだけの事だからね。



「いいのか?」



【王様会合】の皆が期待したような目であたしを見て来たので苦笑しながら口を開く。



「ただし条件が一つあるよ?あたしが作ったこの魔道具を調べて複製しないで欲しい、これは今後【カグヤ商会】の主力商品になりうるものだから少しの間誰にも真似されたくない」



一応これでも【カグヤ商会】のオーナーなんだからこういう所でエルスさん達の力にならないとね、いつもエルス案に苦労をかけてるんだから!!



あたしがそう言うと全員が頷くのを見たので満足し口を開く。



「無論そのような事はしないと約束しよう」



代表してケインがそう言って来たの聞いてあたしは頷いた後に口を開く。



「なら少し時間をもらうよ、これから作るんだけど今は少し外せない用があるから手が付けられないんだ、だから作ったらみんなの所に持って行くよ」



今は【ウルステア】の王都で【渡り人】を探さないといけない、それが終った後で作ることになると思う。



「まて・・・・・・・お前・・・・手を離せないって何をやってる?」



さっきまで【プロメテウス】の事で真剣な顔をしていたケインが顔を引き攣らせなんか汗をかきながらそう聞いてきたのを見てアクスが口を開く。



「レンは今【ウルステア】で人探しをしているそうだぞ?まあ詳しくは聞いてはおらぬが」



ケインはその言葉を聞きさらに真剣な顔であたしを見て口を開く。



「めんどくさがりのお前が人探しという時点で違和感がある、何があった?」



他の連中もケインにそう言われて真剣な顔になりあたしに視線を向ける。

全員の視線を受けてあたしはため息をついた後に仕方なく口を開く。



「【ウルステア】に【渡り人】が来たそうだ」



その言葉に【ゴスペラータ】のレンスが立ち上がる。



「もしかして【アラビータ】の時のようになると?」



まあレンス達【ゴスペラータ】は一番の被害者だからその反応は判る!!

レンスの反応を見た他の連中も息を飲みあたしを見て来た。



「【ウルステア】に来た【渡り人】はまともな奴らしいよ、でも一度会っておきたいから探す事にしたんだ」



あたしの言葉を聞き全員が安堵のため息をつく。

まあ気持ちはわかるよ!!アラビータ事件のようなことがまたおきるとか嫌だもんね!!しかもアクスなんか隣国だから猶更だよね!!



「って事で暫く【プロメテウス】に手は付けられないから気長に待っててよ」



【王様会合】の連中が頷いたのを見てホット一息ついた時にミランダさんが口を開く。



「それでは皆様デザートをお持ちしてよろしいでしょうか?」



え?デザートまであるの?聞いてなかったよ?



そう言ったミランダさんは一度席を外して、戻って来た時には数人のメイドさんを連れて戻ってきた。

そしてメイドさん達はテーブルの上に小さなコップみたいな器が置かれる。

その器の中には・・・・・・・薄黄色いゼリーみたいなものが入っていた。

迷わずスプーンで一口ぶん掬い口へと運び・・・・美味しさのあまり目を細めてしまう。



「うっま!さっぱりしていい!!」



レモンゼリーだよこれ!!口に残っているドラゴン料理の脂をきれいさっぱり無くすみたいでいい感じだべ!!きっとそこまで考えてのデザートなんだろうね。





デザートまでがコース料理です!!
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