レディース異世界満喫禄

日の丸

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なるほど納得!!

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「あれが【ウルステア】の王都・・・・なかなかにぎわってるね」



空の上で王都を見下ろしながらしみじみと呟く。

王都を目指して【ウルステア】に入国してはや9日ドラゴンズが頑張ってくれたおかげで思ったよりも早く王都に着く事が出来た。

やっぱり空はいいね!!障害物や魔物が出ない分足止めを受ける事も無く進む事が出来たからね!!



「それじゃあ少し離れた場所に降りて王都へ入ろうか」



あたしはオレオにそう言うと誰も居なそうな空き地を見つけてそこへと降り立ち、そのあとにアニマルズ達に乗せてもらい王都へと向かう。



「そこのお前!!止まれ!!」



入場門を守る衛兵に止められてあたし達は立ち止まる。



「この魔物はお前の従魔か?」



警戒しながらそう聞いてくるのであたしは頷く。



「そうだよこの子達はあたしの従魔達だよ暴れたりはしないから安心していいよ、それに・・・ほら」



あたしはギンガ達が身に纏っているウォルムの国旗を指さす。



「それは・・・・ウォルムが君達を認めているという事か・・・・失礼した」



衛兵はウォルムの国旗を見た瞬間に理解したのか直立不動になってそう言って来た。



「それで?入っていいのかな?」



あたしがそう聞くと衛兵が頷く。



「どうぞお入りください」



そう言われてあたし達は入場門をくぐった。



「さて・・・・最初はギルドに行かないといけないんだったね」



ギルドで拠点を探さないといけないんだったよね。

とは言ったもののギルドって何処にあるんだべ?こりゃあ誰かに聞いた方がいいかもしんないね。

と思い周囲を見渡してとある数人で移動している女性を見つけてその人達に聞くことにする。

だって見た目がまんま『討伐者』って見た目なんだもん!!



「聞きたい事があるんだけどちょっといいかな?」



あたしはすぐさまその人達に声を掛けた。

あたしに声を掛けられた女性達はあたし達を見て少し驚いた顔をした後に口を開いた。



「何かしら?見た所ご同業のようだけど?」



あたし達を見て討伐者と判ったようで、あたしはそれに少し驚いたけど本来の目的を聞く。



「今王都に着いたばかりでギルドの場所がわからないんだ、悪いけどギルドの場所を教えてほしいんだ」



あたしががそう言うと女性達は納得したような顔になった。



「それなら丁度いいわ、私達もギルドに行くところだったのついて来て」



あそう言われたのであたしは頷き口を開く。



「助かるよ、あたしはレンって言うんだ、この子達はあたしの仲間で【輝夜】ってパーティーを組んでる」



あたしが自己紹介をすると女性達中のリーダー的な金髪女性が口を開く。



「私はリオール・ビスタ、【ブラストハート】ってパーティーのリーダーをしているわ」



あたしはその言葉を聞き思わずアリーヌを見てしまう。・

だって確かアリーヌのフルネームがアリーヌ・ビスタだったはず!!『ビスタ』ってファミリーネームが同じだったから驚いたのだ。

アリーヌはあたしの視線の意味を分かっているのに何も言わずにリオールさんを見ていた。



「どうしたの?」



アリーヌが何も言わない以上あたしが言う訳にもいかずに首を左右に振る。



「何でもないよ、よろしくね、一つ質問なんだけど何であたし達を見て『討伐者』ってわかったの?見た目じゃわかんないじゃん?」



普通の乙女とメイドと執事の組み合わせなんだよ?『旅人』と思われても『討伐者』とはあまり思えないんじゃないのかな?



あたしがそう訊ねると【ブラストハート】のメンバー全員が驚いた顔をした後に爆笑し始めた。



「貴女達が連れている従魔を見ればわかるに決まってるでしょう、そんなに強い従魔を一般人が連れてる訳ないじゃない!!」



・・・・・・・・・・・なるほど納得!!

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