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チッ!!
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あたしの質問に男は『何を言われてるのかわからない』という表情をした。
「もう一回聞くよ?リオリスさんの仲間の人達を何処にやった?」
そうあたしが聞いた後男はやはりさっきと同じ何を言われているのかわからないという表情で口を開いた。
「誰だそいつは?しらんぞ?」
・・・・・・・こう来たか。
「アンタにわかるように言うとこの子の仲間だ、この子の仲間を何処に連れて行った?」
あたしはリオリスさんに視線を向けてそう言った後に、男に視線を向け直すと納得したような顔で口を開く。
「その娘たちの仲間なら売ったり殺したりした、この国は奴隷禁止だが裏じゃ買い手はいくらでもあるからな」
「チッ!!」
思わず舌打ちをしてしまった!
その言葉を聞いたリオリスさん達はその場で崩れ落ちて涙を流し始めた。
「何でリオリスさん達だけ残した?」
男はバカにしたようにあたしを見て口を開いた。
「残した奴等は俺達のお楽しみの為と、ガキは小間使いにするつもりだったんだよ」
とことん腐ってやがる、もう一発位ぶん殴っておこうかな?
「売られた人達は何処に行く?王都か?」
「知らんよ、買い手は裏の奴等だから何に使われるのかもわからんしな、そうだ!!その顔がみたかっ・・・・ぶっは!!」
地面に押し付けられて顔だけあげてる状態の男に、あたしは思いっきりサッカーボールキックをした。
「シンこいつはもう連れて行っていいよ、あと絶対に逃がすな」
「畏まりました」
絶対に報いを受けさせてやる!!そう心に決めた後にリオリスさんに視線を向けると3人で抱き合うようにして泣いているのが見えた。
あたしは静かに声を掛ける。
「今は少し休むといい、テントと布団は用意してあるからね、一度寝てそれから今後を考えよう」
今日は一気に知りたくもない情報を知ってしまったのだ、落ち着いて情報を整理した後にお話をした方がいい。
「ミズキ、カナデ、頼めるかい?」
「「畏まりました」」
あたしはこの場を2人に任せてそこから少し離れた場所まで歩き・・・そして地面に座り込む。
「レン・・・ほら」
一緒に来たアリーヌがあたしに【アイテムボックス】から紅茶セットを取り出して紅茶を入れてくれてあたしに渡してくれたので受け取りそれを口に運ぶ。
「ふぅ」
やっと落ち着いた気がする。
「これは貴女のせいじゃないわ」
ホッとしているあたしを見てアリーヌがそんな事を言って来た。
「へ?」
「貴女は何でも自分で解決しようとする癖があるけどこれに関しては貴女の対応は間違ってないからね?なのにそんなに落ち込まないで」
・・・・・・・・・・珍しく真面目モードだ!!なんて思ったらなんか気が晴れて来た。
「わかってるんだけどね『もう少し早くここにきて歌ら違ったんじゃね?』とか思っちゃって」
まあ『たられば』なんだけどなね。
「まあ貴女らしいわね、ほら落ち込む暇があったら美味しい物を食べましょう!そうすれば元気になるわ!!」
それはアリーヌさんだけじゃ・・・・・・いや違う!!あたしも美味しい物を食べたら元気になれるよ!!
「そうだね、この件が終ったらうまいもん沢山食うべ」
まずはライ達が連れて来てくれるであろう衛兵さん達と合流してこれまでの報告とリオリスさん達をどうするのかを相談しなきゃなね!!
「まずは・・・・・風呂だ!!」
今晩はもう風呂に入って寝るだけだからね!!盗賊共の相手をして汗もかいたし風呂に入る!!
「それがいいわ、どうする?バウダック王国の家まで転移して風呂に入って来る?」
アリーヌも普段通りのあたしに戻って安心しÞのかそんな事を聞いてきた。
「此処で入るよ、もう何も起こるとは思えなけけど一応ここから離れない方がいいからね」
まだ盗賊共の仲間が帰って来るかも知れないからね。
「もう一回聞くよ?リオリスさんの仲間の人達を何処にやった?」
そうあたしが聞いた後男はやはりさっきと同じ何を言われているのかわからないという表情で口を開いた。
「誰だそいつは?しらんぞ?」
・・・・・・・こう来たか。
「アンタにわかるように言うとこの子の仲間だ、この子の仲間を何処に連れて行った?」
あたしはリオリスさんに視線を向けてそう言った後に、男に視線を向け直すと納得したような顔で口を開く。
「その娘たちの仲間なら売ったり殺したりした、この国は奴隷禁止だが裏じゃ買い手はいくらでもあるからな」
「チッ!!」
思わず舌打ちをしてしまった!
その言葉を聞いたリオリスさん達はその場で崩れ落ちて涙を流し始めた。
「何でリオリスさん達だけ残した?」
男はバカにしたようにあたしを見て口を開いた。
「残した奴等は俺達のお楽しみの為と、ガキは小間使いにするつもりだったんだよ」
とことん腐ってやがる、もう一発位ぶん殴っておこうかな?
「売られた人達は何処に行く?王都か?」
「知らんよ、買い手は裏の奴等だから何に使われるのかもわからんしな、そうだ!!その顔がみたかっ・・・・ぶっは!!」
地面に押し付けられて顔だけあげてる状態の男に、あたしは思いっきりサッカーボールキックをした。
「シンこいつはもう連れて行っていいよ、あと絶対に逃がすな」
「畏まりました」
絶対に報いを受けさせてやる!!そう心に決めた後にリオリスさんに視線を向けると3人で抱き合うようにして泣いているのが見えた。
あたしは静かに声を掛ける。
「今は少し休むといい、テントと布団は用意してあるからね、一度寝てそれから今後を考えよう」
今日は一気に知りたくもない情報を知ってしまったのだ、落ち着いて情報を整理した後にお話をした方がいい。
「ミズキ、カナデ、頼めるかい?」
「「畏まりました」」
あたしはこの場を2人に任せてそこから少し離れた場所まで歩き・・・そして地面に座り込む。
「レン・・・ほら」
一緒に来たアリーヌがあたしに【アイテムボックス】から紅茶セットを取り出して紅茶を入れてくれてあたしに渡してくれたので受け取りそれを口に運ぶ。
「ふぅ」
やっと落ち着いた気がする。
「これは貴女のせいじゃないわ」
ホッとしているあたしを見てアリーヌがそんな事を言って来た。
「へ?」
「貴女は何でも自分で解決しようとする癖があるけどこれに関しては貴女の対応は間違ってないからね?なのにそんなに落ち込まないで」
・・・・・・・・・・珍しく真面目モードだ!!なんて思ったらなんか気が晴れて来た。
「わかってるんだけどね『もう少し早くここにきて歌ら違ったんじゃね?』とか思っちゃって」
まあ『たられば』なんだけどなね。
「まあ貴女らしいわね、ほら落ち込む暇があったら美味しい物を食べましょう!そうすれば元気になるわ!!」
それはアリーヌさんだけじゃ・・・・・・いや違う!!あたしも美味しい物を食べたら元気になれるよ!!
「そうだね、この件が終ったらうまいもん沢山食うべ」
まずはライ達が連れて来てくれるであろう衛兵さん達と合流してこれまでの報告とリオリスさん達をどうするのかを相談しなきゃなね!!
「まずは・・・・・風呂だ!!」
今晩はもう風呂に入って寝るだけだからね!!盗賊共の相手をして汗もかいたし風呂に入る!!
「それがいいわ、どうする?バウダック王国の家まで転移して風呂に入って来る?」
アリーヌも普段通りのあたしに戻って安心しÞのかそんな事を聞いてきた。
「此処で入るよ、もう何も起こるとは思えなけけど一応ここから離れない方がいいからね」
まだ盗賊共の仲間が帰って来るかも知れないからね。
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