レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
1,128 / 1,656

あれか!!

しおりを挟む
「この道を進んで行って森の前を右に行ってしばらく歩いた後大きな尖った岩があるからそこを左に曲がってそのまま進むとトンネルが見えるからそこをと通って中央へ行くんだよ」



あたし達はレイモンドさんが教えてくれたヘルザと言う村へ無事に着き、王都の方向を聞こうと思ったら道順を教えられた。

しかもあそこを曲がってとかそこを通れとか覚えきれんわ!!あたしが知りたいのは方向だべ!!



「ありがとう」



親切心で教えてくれたんだから文句なんて言えるはずもなくそのまま村を離れ誰も見ていない場所でオレオ達に乗せてもらい空へと舞い上がる。



「取り敢えずトンネルに行こう、オレオ多分あっちだからお願い」



教えてもらったであろう方向を指さしそうお願いをする。



「「「「「「「「「「「「グラァァァァ」」」」」」」」」」」」



オレオ達はそう吠えるとあたしが指示した方向へ進み始めた。



「レン様、少し先で馬車が襲われてます」



空を進あたしの耳元に離れた場所を飛んでいるカナデがそう声を掛けてきてカナデが現場であろう方向を指さしていたので見てみると肉眼で見える位置で襲われていた、しかも盗賊に。

20人ほどの盗賊に10人位の護衛が頑張って馬車を守っているみたいだけど、旗色は悪そうだ。



「オレオ達はこのまま待機他は降りるよ!」



あたしはそう言った後オレオから飛び降りる。



「カナデ着地は任せた!盗賊は倒しちまって構わないからね!!」



あたしはそう言いながら【アイテムボックス】から日光をとりだして盗賊を睨む。

そして着地寸前に風に包まれて危なげもなく着地し、驚く盗賊に日光で切りかかった。



「こいつ何処から現れやがった?」



あたし達の登場に驚いた盗賊が驚き固まっていたけど、我を取り戻してあたしに切りかかって来たので日光でぶん殴って意識を刈り取る。



「手を貸すよ、アンタ等も手を止めんな!」



護衛も固まっていたのであたしはそう言って次の相手へ向かい走り出す。



「ひぃぃ!!何で魔物がいきなりでてくるんだよ!!」



ギンガ達も盗賊達に向かい威嚇をし始めてそのまま襲い掛かる。



優位的な立場がいきなり最悪の状態になり逃げだし始める盗賊たちを容赦なく倒していくシン達を見て、もう大丈夫だと判断したあたしは襲われた馬車に向かい歩いだして声を掛ける。



「もう大丈夫だよ、馬車の中に誰かいるんだべ?」



護衛達が馬車を守るように戦っていたから、多分馬車の中へと避難していたんだと思ったんだよね。

あたしが声をかけると馬車から50代くらいのぽっちゃりとしたおじさんが出て来た。

そして周りを見渡した後にあたしに視線を向けた後に深々と頭を下げた。



「この度は助けていただきありがとうございました、お陰で生き残る事が出来ました」



ぽっちゃりさんがそう言って来たのであたしは苦笑しながら口を開く。



「偶々見えたから手を貸しただけだから気にしなくていいよ、頭を上げて」



そう言うとぽっちゃりさんが顔を上げて口を開く。



「私はウォルムで商売をしておりますテオラ・ルーザと申します」



「あたしはレン、一応討伐者だべ」



本格的に討伐者やってる訳じゃないから『一応』だよ!!



「『レン』?貴方があの『レン様』ですか!!お会いできて光栄です!!」



あたしの名を聞いた途端ぽっちゃりさんがあたしの両手を握りブンブンと両手を上下に振る。



「へ?あたしアンタなんか知らないよ?」



あたしこのぽっちゃりさんと会ったこと無いよね?



「貴女のお陰で私は一儲け出来たのですよ」



「へ?」



『一儲け』?ますますわからないべさ!!



「貴女がギルドに卸してくれたオーシャンズデッドの素材を私が買い付けしましてな、それを使い一儲けさせていただきましたよ」



・・・・・・・・・・・あれか!!

しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜

青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ 孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。 そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。 これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。 小説家になろう様からの転載です!

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~

夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。 「聖女なんてやってられないわよ!」 勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。 そのまま意識を失う。 意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。 そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。 そしてさらには、チート級の力を手に入れる。 目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。 その言葉に、マリアは大歓喜。 (国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!) そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。 外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。 一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜

青空ばらみ
ファンタジー
 一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。 小説家になろう様でも投稿をしております。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

処理中です...