レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 使用人達の集い5

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「レン様はお休みになられましたか?」



私はミズキさんに視線を向けてそう問いかける。



「はい確認しました」



ミズキさんの答えに私は頷く。



「では少しお話をしましょう」



私がそう言うと席に座っているシンさん、ミズキさん、カナデさん、ライさん、セイさん、ポーラ、テレス、カロラ、アリーヌさんは一斉に頷く。



「まずは【カグヤ商会】に関してです、新体制になり少し経ちますが今の所問題は起きてません、強いて言うのであれば新事業の【カグヤ警備】の事ですね、今【カグヤ警備】にいる人数は現役討伐者達で今は【スタンピード】に関わっている為に何も進められていないという事です、まあこれに関しては急ぐ必要が無いのでそんなに問題ではありません」



まだ新部門の立ち上げだけで実際に仕事をしているわけではありませんからね。



「あと食品、生活必需品関係を取り仕切る為の長を探していますが未だに適任者がいませんもう少し皆さんの力をおかりすることになります」



ライアット王に頼んで探してもらってはいるが、未だ見つかってはいない。



「次に食事会の事です、先ほども話しましたが今回私達はホストではなくゲストで参加します、なので皆さんはその日、礼服での参加をお願いします、理由として我々は『レン様の従者』なのです、ですので王族の参加する食事会には、レン様の威厳を示すためにもきちんとした身なりで参加すべきです」



あの方々はそのような事は必要ないと思うかもしれませんが、我々がそれを許せないのです。



「ですので皆さんはメリオールに頼んで其々服を作ってもらってください、費用は【カグヤ商会】の方で出します」



これは必要経費で落とします、これからもこのような事があるかもしれませんから丁度いい。



「エルス様、いいでしょうか?」



そんな事を考えていたらポーラが手を挙げて私を見ている。



「何でしょうか?」



「メリオールさんも誘えませんか食事会に」



あ!



「レン様は『家族は全員参加』とおっしゃってましたですので各部門のトップは呼ぶべきかと」



ポーラの言葉に私は納得する。



「誘いましょう、あとガルド殿にも声を掛けます」



皆さんと話し合いをしていて本当に良かった、言われなければメリオールの事を誘う事は無かった、やはり話し合う事はいい事ですね。



「子供達にはプレシア―ナ様の即位式の時に作った服を着てもらいます」



あの服ならば大丈夫。



「私は明日陛下に会ってきます、カロラ、ポーラ、テレスは交代で子供達のお世話とメリオールの所へ行き服の採寸をしてきてください」



もうあまり時間もありませんから効率的に動かないと間に合いませんからね。



「シンさん達も服を頼んでください、メリオールに頼めば期間内に仕上げてくれますから」



服に関してメリオール以上の適任はいないですから。



「ですが合計8人の服はメリオールさんにはきついのではないですか?」



確かにオーダー数は多いですが大丈夫です。



「心配いりません、メリオールに部下が20人つきました、皆さんメリオールとまではいきませんが、かなり衣服に精通されてる方々ですから何とかなるはずです」



もうメリオールは【カグヤ商会】を支える一人なのですから。



「という訳で時間はあまりありませんが、皆さんも準備の方をお願いします」



私の言葉に皆さんは頷き席を立ち上がる。



「あ!カロラさん!」



一つ忘れてました!!



「何でしょうか?」



部屋を出て行こうとしたカロラを慌てて止めた。



「メリオールにレン様の服も頼んでおいてください」



もうサイズは判っているはずなのでたぶん大丈夫なはずです。



「わかりました、でもレン様はもう礼服を持っていますよね?」



カロラの言葉に私は笑う。



「何着あってもいいでしょう?私からレン様へのサプライズプレゼントですわ」



メリオールはレン様の為に服を作りたがってましたから喜んで作ってくれるでしょう。

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