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閑話 師団長達の語らい
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「話し合いで決まった事を皆に話してくるよ」
レンちゃんはそう言って部屋を出て行った。
「それでソルティ?どうだったの?」
私の質問にソルティは笑顔から真剣な表情になる。
今回の防衛戦は私は途中参加だったのでどうだったのかを聞くべくそうソルティに聞いてみた。
「レンちゃんを師団長にしたいくらいよ、凄いわねあの子は」
真剣な顔でそう言って来るって事はかなりの事をレンちゃんはやってくれたのだろう。
「聞かせてくれる?」
レンちゃんとの話し合いもだけどソルティとも話は最低限の事しかしていなかったので詳しく聞くことにする。
「多分レンちゃんがいなければテムザまで魔物の群れに押し込まれたでしょうね」
私はそのままソルティの話を聞く。
「【スタンピード】が起きて第一波の魔物の群れの半分以上をレンちゃんのパーティーで吹き飛ばしたのよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・ソルティは真剣な顔で言ってるので冗談を言ってるとは思えない。
「小休憩とその後の休憩の時に聞いた話なんだけど、ウインドドラゴンのブレスとパーティーメンバーの広範囲魔法で先制攻撃をして魔物を半分位減らしたらしくてね大袈裟に言ってるのかと思ったんだけど、聞く人全員が同じ事を言っていたから本当の事よ」
額に汗をにじませながら口を開く。
「初手でどれくらい減らせたと思ってる?」
私の質問にソルティは真剣な顔で口を開く。
「500は越えてると思う」
確かにレンちゃんやパーティーメンバーが強いのは知っていたけどこれほどとは。
「あとレンちゃん達は率先してドラゴンを相手にしていたわ、他の魔物より厄介だから」
【輝夜】のメンバーならドラゴン相手でも引けは取らないという事だろう。
「アンヌシア・・・信じられる?レンちゃん達はほぼ一撃でアースドラゴンを倒していったのよ?」
「え?」
私達もドラゴン相手でも勝つ自信はある、でもそれは時間をかけて倒す事が出来るという事、今の話のように一撃は無理!!
「あと討伐者達の指揮もしていたわ、そのおかげで防衛縁崩壊を防いでいたし」
その話を聞いてあたしはため息をつく。
「本当にうちに来てくれないかしらね?レンちゃんは騎士の間ではかなりの人気だし師団長になればメイシェル王国も安泰なんだけど」
私がそう言うとソルティが苦笑しながら口を開く。
「陛下が許可なさらないでしょうね、それとレンちゃんも絶対にやらないと思うわ」
「でしょうね」
私がそう言うとソルティがすねた顔になる。
「アンヌシア達はずるいのよ、レンちゃんと遊んだことがあるんだから!私だってレンちゃんと遊びたいのに!!」
「たのしかったわよ?本当に」
「むぅ!!」
私はソルティの反応を見て笑った後に真面目な顔に戻り口を開く。
「ソルティ、第三師団の騎士を選抜して頂戴、私も第二師団の中から選抜して討伐チームを作るわ」
「わかったわ」
そう言ってソルティが立ち上がり部屋を出て行った。
【スタンピード】が落ち着いたら陛下への報告をしなければならないのだけど、きっとまた頭を抱える事になるだろうなと思いながら私も部屋を出て第二師団が集まって休んでいる場所へと歩いて行く。
「リンダ」
他の騎士と話をしていたリンダを見つけ声を掛ける。
「はい」
「【スタンピード】が終息しそうよ、なのでこれから第二師団の騎士達で討伐チームを組んでもらって周囲に討伐に向かってもらいたいの、10人1チーム位でね、ドラゴンを相手するかもしれないからその事はしっかりと伝えておいて」
「わかりました」
そう言って今まで話していた騎士に指示を出し始めたので私は本部である建物へと戻る。
「最後まで油断しないようにしないとね」
私の仕事は出来るだけ犠牲者を出さないよう立ち回る事だから。
レンちゃんはそう言って部屋を出て行った。
「それでソルティ?どうだったの?」
私の質問にソルティは笑顔から真剣な表情になる。
今回の防衛戦は私は途中参加だったのでどうだったのかを聞くべくそうソルティに聞いてみた。
「レンちゃんを師団長にしたいくらいよ、凄いわねあの子は」
真剣な顔でそう言って来るって事はかなりの事をレンちゃんはやってくれたのだろう。
「聞かせてくれる?」
レンちゃんとの話し合いもだけどソルティとも話は最低限の事しかしていなかったので詳しく聞くことにする。
「多分レンちゃんがいなければテムザまで魔物の群れに押し込まれたでしょうね」
私はそのままソルティの話を聞く。
「【スタンピード】が起きて第一波の魔物の群れの半分以上をレンちゃんのパーティーで吹き飛ばしたのよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・ソルティは真剣な顔で言ってるので冗談を言ってるとは思えない。
「小休憩とその後の休憩の時に聞いた話なんだけど、ウインドドラゴンのブレスとパーティーメンバーの広範囲魔法で先制攻撃をして魔物を半分位減らしたらしくてね大袈裟に言ってるのかと思ったんだけど、聞く人全員が同じ事を言っていたから本当の事よ」
額に汗をにじませながら口を開く。
「初手でどれくらい減らせたと思ってる?」
私の質問にソルティは真剣な顔で口を開く。
「500は越えてると思う」
確かにレンちゃんやパーティーメンバーが強いのは知っていたけどこれほどとは。
「あとレンちゃん達は率先してドラゴンを相手にしていたわ、他の魔物より厄介だから」
【輝夜】のメンバーならドラゴン相手でも引けは取らないという事だろう。
「アンヌシア・・・信じられる?レンちゃん達はほぼ一撃でアースドラゴンを倒していったのよ?」
「え?」
私達もドラゴン相手でも勝つ自信はある、でもそれは時間をかけて倒す事が出来るという事、今の話のように一撃は無理!!
「あと討伐者達の指揮もしていたわ、そのおかげで防衛縁崩壊を防いでいたし」
その話を聞いてあたしはため息をつく。
「本当にうちに来てくれないかしらね?レンちゃんは騎士の間ではかなりの人気だし師団長になればメイシェル王国も安泰なんだけど」
私がそう言うとソルティが苦笑しながら口を開く。
「陛下が許可なさらないでしょうね、それとレンちゃんも絶対にやらないと思うわ」
「でしょうね」
私がそう言うとソルティがすねた顔になる。
「アンヌシア達はずるいのよ、レンちゃんと遊んだことがあるんだから!私だってレンちゃんと遊びたいのに!!」
「たのしかったわよ?本当に」
「むぅ!!」
私はソルティの反応を見て笑った後に真面目な顔に戻り口を開く。
「ソルティ、第三師団の騎士を選抜して頂戴、私も第二師団の中から選抜して討伐チームを作るわ」
「わかったわ」
そう言ってソルティが立ち上がり部屋を出て行った。
【スタンピード】が落ち着いたら陛下への報告をしなければならないのだけど、きっとまた頭を抱える事になるだろうなと思いながら私も部屋を出て第二師団が集まって休んでいる場所へと歩いて行く。
「リンダ」
他の騎士と話をしていたリンダを見つけ声を掛ける。
「はい」
「【スタンピード】が終息しそうよ、なのでこれから第二師団の騎士達で討伐チームを組んでもらって周囲に討伐に向かってもらいたいの、10人1チーム位でね、ドラゴンを相手するかもしれないからその事はしっかりと伝えておいて」
「わかりました」
そう言って今まで話していた騎士に指示を出し始めたので私は本部である建物へと戻る。
「最後まで油断しないようにしないとね」
私の仕事は出来るだけ犠牲者を出さないよう立ち回る事だから。
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