レディース異世界満喫禄

日の丸

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ぶれないね!!

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「レン様・・・お綺麗ですわ」



着替え終わったあたしを見てうっとりとしたような顔でカナデが呟けば、その言葉を聞きメリオールさんが腕を組みながら何度も頷く。



「さすがメリオールですね」



満足そうにあたしを見ているエルスさんがミズキに視線を向けて頷く。



「レン様お座りください」



椅子を差し出されてそう言われたのであたしはその椅子に座る。



「失礼します」



ミズキがあたしの後ろにまわり櫛を取り出してあたしの髪を梳き始める。

どうやらあたしの髪型をいじるみたいだ。

あたしの着ているドレスは派手ではないけど胸が少し開いた感じのドレスだからどんな感じの髪型にするか少し楽しみだ。



「出来ましたよ」



うんいつもの髪型だった!!



「んじゃ皆が待ってるから行こうか」



あたしはそう言って立ち上がり部屋から出ようとして足を止める。



「ほら行くよ?メリオールさん」



「え?」



あたしの言葉にメリオールさんが『何言ってるの?』って顔であたしを見ている。



「【カグヤ商会】に入ったんだべ?だったらもうあたし達は仲間なんだメリオールさんもパーティーに参加してあたしの友達の門出を祝って欲しい」



幸いな事にここに来る為に正装レベルの服を着て来てくれたので問題は無いのだ。



「いいの?私は女王様の知り合いでも何でもないのよ」



「問題ないよ」



プレシアはそんな事は気にしないからね。



「皆が待ってるんだ早く行くよ」



更にあたしがそう言うと諦めたように頷きメリオールさんも歩き始めたのでそのまま部屋を出て会場へと向かう。

途中歩いている騎士さんに道を聞きやっと会場にたどり着き中に入るともう始まっていて人々はおしゃべりや料理を楽しんでいた。



「さてと」



あたしは辺りを見渡してうちの子達を探して・・・・・いた!!

あたしは子供達とシンやライがいるところに歩いていく。



「お待たせ」



・・・・・・・・ん?さっきまで騒がしかったのに何で静まり返ってるの?

と思い辺りを見渡すと何故かあたし達に視線が集まっていた。



「レンお姉ちゃん綺麗!!」



テレシアがあたしに抱きつきながら目を輝かせて言って来た。

他の子供達もあたしに『綺麗』とか『やっぱりお姉ちゃんは美人』とか言われて顔がにやけるのを必死に我慢する。



「ありがとう」



なんか褒められると嬉しいね!!



「レン、今日はありがとうね」



「ん?」



後から声が掛けられたので振り返るとプレシアがニコニコしながら立っていた。

あ!!プレシアが来たから皆の視線が集まったんだね!!



「あ!プレシア!今日はおめでとうね!!」



「ありがとう、今日貴女が来てくれて本当に良かったわ、お陰で緊張せずに即位式が出来たの」



「それなら参加した甲斐がるってもんだ」



そう言った後あたしとプレシアは笑った。



「そうだプレシア、パーティーが終った後少し会えないかな?」



プレシアを写真もどきで写さないといけないからね!!



「もちろんいいわ、それじゃあ後でね」



そう言って歩いて行った、気ッと他のゲスト達と話さなければならないのだろう。



「さてあたし達も料理を楽し・・・・・・」



そう言って振り返るともうアリーヌさんは美味しそうに料理を楽しんでおりました!!



「ぶれないね!!」



思わずツッコんでしまった!!まああたしも食べるんだけどね!!



「美味しそうだよ、さあ皆で食べよう」



あたしが来るのを待ってくれていた子供達も食事を始めてあたしも食べ始める。

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