レディース異世界満喫禄

ナイスアイディア！！

「それじゃあ一週間後に一度来てね」



メリオールさんがそう言って奥の部屋へと早足で向かって行ってあたし達だけが取り残された。



「これはもう帰っていいって事かな？」



沈黙に支配された部屋であたしがボソッと言うとポーラが首を傾げた後に頷く。



「戻ってこないようなので多分大丈夫だと思います」



「それじゃあここを出ようか」



ポーラが頷いたのであたし達はメリオールさんの家を出て王都の自宅へと戻ることにした。



「お？姐御じゃんーか！！」



のんびりと歩いてていたら見知った奴が声を掛けて来た。



「久しぶりだねガルト」



討伐者パーティー【スカーレット】のメンバーがそろって歩いて来てリーダーであるガルトが声を掛けてきてくれた。



「本当に久しぶりだ、たまには王都のギルドに顔を出せよ」



そう言えば全然顔を出してない・・・・・・後で顔を出しておこう爺さんはともかくアリアさんには会いたいからね！



「他の連中・・・・【ムーンライト】は元気にしてる？」



【スカーレット】のメンバーを見たら【ムーンライト】の面々が元気にしてるのかが気になった。



「あいつ等も元気にしてるぞ？この間も一緒に組んで【大地の最奥】に潜って来た」



「元気にしてるみたいでよかった、何処まで潜ったの？」



Ａランクパーティー２組で潜ったんだからかなり下までいったんでない？



「３６階までだな、滅茶苦茶疲れたよ」



確かに魔物の強さがやばかったからねあそこは・・・・・でも【ムーンライト】と【スカーレット】が組んだのならもう少し下に行けると思うんだよね。



「近いうちにギルドに顔を出すよ、その時時間が合えば吞むべ」



「わかった、それじゃあな」



ガルドと別れた後に王都の家にいどうして家で少しのんびりすることにした。



「プレシアの即位式までにやっておかなきゃいけない事って他にあるかな？」



紅茶を飲みながらポーラにそう聞いてみた。



「衣装関係はこれでいいと思います、あとは・・・・・・お祝い品とかもご用意しておいてもいいかも知れませんね、レン様はプレシア様と個人で友誼を結んでいますので」



お祝い品か・・・・・・何がいいかな？



「まだ時間はございますじっくりとお考えください」



本当に何を送ろう？友達の誕生日プレゼントとかってかなり悩むよね、渡したら『持ってる』とかいわれたらかなりへこむし！！



「あ」



暫く会ってないから会うついでにさりげなく欲しいものをきけばいいじゃん！！流石あたし！ナイスアイディア！！



「今日これからやる事が決まったよ！バウダック王国に行ってプレシアに会ってくる」



ポーラがそれを聞いて立ち上がる。



「それでしたら私はアズエルに戻らせてもらいますね」



「わかった、子供達の事よろしくね」



「お任せください」



その言葉の後に【転移の腕輪】を使いアズエルに戻って行った。



「もう少ししたら行こうね」



紅茶を飲んでるからね！って言うかアリーヌがおやつを嬉しそうに食べてるんだもん邪魔しちゃだめだし。



「レン・・・・おかわりがほしいわ！！」



あたしは溜息をつきつつミズキに視線を向ける。



「畏まりました」



ミズキが【アイテムボックス】からサンドイッチを取り出してテーブルの上におく。



「美味しそうね！」



嬉しそうにサンドイッチを手に取り食べ始めたのであたしはもう一度ミズキに視線を見ける。



「ミズキ、お替りいいかな？」



まだしばらくかかりそうなので紅茶を飲んでのんびりとしよう！