レディース異世界満喫禄

日の丸

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セレーナァァァァァァ!!

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「何ですかお姉さま?」



レコアさんが何であたしの事を『お姉さま』っていうのさ?レコアさんの方が年上だよね?



「何でレコアさんがあたしを『お姉さま』っていうのさ?レコアさん何歳なのさ?」



もしかしてこの見た目で『17歳です!』って言われたら別の意味で驚くけどね!!



「23歳ですお姉さま」



やっぱあたしより年上じゃん!!



「あたし20歳なんだけどレコアさんの方が『お姉さま』だべ?」



「そうなのですか?ですが貴女は私の師・・・・・・お姉さまと呼ばせてもらいます」



「何でそうなる!!」



おかしくね?あたし年下だよ?



「セレーナも師である貴女を『お姉さま』と呼んでおります、なので私もそう呼ばさせてもらいます」



セレーナァァァァァァ!!アンタがお姉さまと言ってるからレコアさんまで呼ぶようになったじゃないか!!

そう思いセレーナを見るとニコニコしながらこっちを見ていた。

って言うか本当にレコアさんが大人しくなってるんだけど、すごいねアンヌシアさん!



「アンヌシアさん迷惑をかけたね、2人を預かってくれて助かったよ」



あたしの言葉にアンヌシアさんが苦笑しながら口を開く。



「レンちゃんレコアに関しては私はあまり手を出していないわ、ただ新人騎士と同じことをやらせただけよ、この子がこうなった原因はレンちゃんの方が強いと思うわ」



「へ?」



あたし何もしてないよ?原因って言われても思いつかないんだけど?



「レコアを此処に連れてくる前に貴女がこの子を完膚なきまで叩きのめしたでしょう?その時に『井の中の蛙』って思い始めた時に私の所ですっかり『今』のレコアとなったわ」



・・・・・・・・・つまりあたしにボコボコにやられた後に更にアンヌシアさんが追い詰めたらこうなったって事?うん結果オーライだね!!



「それでアンヌシアさんこの子達はすぐに連れ帰ってもいいの?何か仕事でも任せてたんじゃないの?」



あたしの言葉にアンヌシアさんが首を左右に振る。



「新人2人に任せる仕事は無いわ、というか2人はレンちゃんから預かってるだけだから騎士団の仕事をやらせる訳にはいかないのよ、だからレコアは新人育成プランをやらせて、セレーナは私は手が空いた時見て、他の時は騎士団の槍使いの中で暇な人に見てもらっていたのよ」



どうやらセレーナはしっかりとアンヌシアさんや騎士団の人から指導を受けたみたいだね。



「よかったじゃんセレーナ」



あたしの言葉にセレーナは笑顔で頷く。



「はい!基礎からやり直している所、皆様からご指導いただき気がついた点がいくつもございました。とてもありがたかったです」



どうやら2人をアンヌシアさんに預けて正解だったね。

本当はとても心配してたんだよ何せアンヌシアさんも脳筋だからね!!無茶をやらしてトラウマでも植え付けられるのかと思ってたよ!



「2人共一応私が見るのは今日までとなりますが、何かあったらいつでも来なさい鍛え直してあげる」



ニコニコしながらアンヌシアさんがそう言うと2人はアンヌシアさんに向い深々と頭を下げてから口を開いた。



「「ありがとうございました」」



そのやり取りを見た後にあたしは2人に声を掛ける。



「2人供借りてる部屋に戻って私物を取って来て、この後すぐにアズエルに戻るからね」



「「はい」」



あたしは2人を見送った後視線をアンヌシアさんに戻す。



「今回は本当に助かったよ、それでアンヌシアさんレコアさんの性格は矯正されたと思う?」



「多分大丈夫だと思うわ、普通性格の矯正は時間をかけてやるものだけどあの子は『手の足も出ないままボロボロになるまでやられた』って強烈な体験をして性格を矯正したからよほどの事が無い限り、前みたいな事にはならないと思うわ」



なんかその理由だけを聞くとあたしは酷い奴に聞こえるけど、アンヌシアさんのお墨付きももらったし一安心かな?
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