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それは考えてなかった!!
しおりを挟む「よろしくお願いいたしますお姉さま!!」
「うん、ちょっと待とうか」
あたしの前で深々と頭を下げているレコアさんにあたしはそう言った。
レコアさんを預けてから約7ヶ月後にあたしの希望した武道館は完成した。
最初の計画では向こうの体育館クラスの大きさで考えてたんだけど,買えた土地がかなりの広さだっただった為に予定の2倍くらいの大きさになった。
この武道館にはあたしの幾つかのアイデアを取り入れた作りになった・・・・って言うかあたしも参加していろいろやった。
そのうちの一つが建物に【超硬化】の付与、ちょっと前にギリスの森の大災害があったけど街の人の避難場所があまりないと思っていたので、何かあった時にこの武道館に避難してもらい身を守ってもらおうと思ったので頑張って付与してみた。
しかも地下室まで作ったのでかなりの人数は入ると思う。
「レン様、一応アストレイ様とギルドに話はしておいた方がいいですよ」
武道館が完成した夜にエルスさんがあたしのにそう言って来たのであたしは首を傾げる。
「へ?」
エルスさんがため息をつきながら口を開く。
「あの建物のコンセプトをレン様や私達が知っていても街の責任者であるアストレイ様や防衛の要であるギルドが知らないと宝の持ち腐れになると思いますが?」
「あ!確かに!!」
そうだよね!事があってから知るのは意味がないよね!!納得したよ!!
「んじゃ明日アストレイに会いに行った後にギルドに顔を出すよ。
「そうなさってください」
そう言えばギルドに顔を出すのは久しぶりだね、レスティオールの武闘大会の後はウォルムでフィルミナやリュージュと遊んだり海に行ってタコを探して似たような生き物を見つけてたこ焼きもどきを作って食べてみたりして過ごしたので、全然顔を出していないのだ。
翌日あたしはアストレイ宅まで行きドアをノックするといつもの高齢な執事さんが出て来た。
「こんにちわアストレイに会えるかな?」
そう聞くと執事さんはあたしを執務室まで案内してくれた。
「ん?レンか?何かあったのか?」
仕事を中断してあたしを見てそう言って来たのであたしは口を開く。
「うんアストレイには言っておこうと思って来たんだ、あたしが街の外れに土地を買って建物を作っていたの知ってる?」
その言葉を聞きアストレイは頷く。
「報告は聞いている何に使うかわ知らないがかなり大きな建物だと聞いているが?」
「それが昨日完成したんだ」
「それはめでたいな、もしかして今晩完成祝いでもするから誘いに来たとかか?」
あ!それは考えてなかった!!やってもいいかな?建物を作ってくれた職人達や関係者を呼んで・・・後でエルスさんに相談しよう!!
「違うよ、まあやるかもしれないからその時は声を掛けるよって・・・・そうじゃなくてその建物なんだけど本来はあの建物は訓練場に使うつもりなんだ」
「ほう」
あたしは訓練場を作る経緯を話した後に此処に来た理由を話す。
「それでここからがアストレイに知っていて欲しい事なんだけど、あの建物は避難場所になるよう作ってあるから、何かあった時はあの建物を避難場所にして欲しい」
「は?」
あたしの言葉にポカンとするアストレイにあたしが考えていた事を離すとアストレイは溜息をつく。
「レンよこの街を思ってくれる事は嬉しく思うがその手の話は俺の仕事だぞ?俺に話を通してくれれば資金をこちらで出す事が出来たのだぞ?街の為の建てたものとなるのだからな」
そんな言葉にあたしは首を左右に振る。
あたしはそんな事の為につくったわけじゃないんだよ。
「うん、ちょっと待とうか」
あたしの前で深々と頭を下げているレコアさんにあたしはそう言った。
レコアさんを預けてから約7ヶ月後にあたしの希望した武道館は完成した。
最初の計画では向こうの体育館クラスの大きさで考えてたんだけど,買えた土地がかなりの広さだっただった為に予定の2倍くらいの大きさになった。
この武道館にはあたしの幾つかのアイデアを取り入れた作りになった・・・・って言うかあたしも参加していろいろやった。
そのうちの一つが建物に【超硬化】の付与、ちょっと前にギリスの森の大災害があったけど街の人の避難場所があまりないと思っていたので、何かあった時にこの武道館に避難してもらい身を守ってもらおうと思ったので頑張って付与してみた。
しかも地下室まで作ったのでかなりの人数は入ると思う。
「レン様、一応アストレイ様とギルドに話はしておいた方がいいですよ」
武道館が完成した夜にエルスさんがあたしのにそう言って来たのであたしは首を傾げる。
「へ?」
エルスさんがため息をつきながら口を開く。
「あの建物のコンセプトをレン様や私達が知っていても街の責任者であるアストレイ様や防衛の要であるギルドが知らないと宝の持ち腐れになると思いますが?」
「あ!確かに!!」
そうだよね!事があってから知るのは意味がないよね!!納得したよ!!
「んじゃ明日アストレイに会いに行った後にギルドに顔を出すよ。
「そうなさってください」
そう言えばギルドに顔を出すのは久しぶりだね、レスティオールの武闘大会の後はウォルムでフィルミナやリュージュと遊んだり海に行ってタコを探して似たような生き物を見つけてたこ焼きもどきを作って食べてみたりして過ごしたので、全然顔を出していないのだ。
翌日あたしはアストレイ宅まで行きドアをノックするといつもの高齢な執事さんが出て来た。
「こんにちわアストレイに会えるかな?」
そう聞くと執事さんはあたしを執務室まで案内してくれた。
「ん?レンか?何かあったのか?」
仕事を中断してあたしを見てそう言って来たのであたしは口を開く。
「うんアストレイには言っておこうと思って来たんだ、あたしが街の外れに土地を買って建物を作っていたの知ってる?」
その言葉を聞きアストレイは頷く。
「報告は聞いている何に使うかわ知らないがかなり大きな建物だと聞いているが?」
「それが昨日完成したんだ」
「それはめでたいな、もしかして今晩完成祝いでもするから誘いに来たとかか?」
あ!それは考えてなかった!!やってもいいかな?建物を作ってくれた職人達や関係者を呼んで・・・後でエルスさんに相談しよう!!
「違うよ、まあやるかもしれないからその時は声を掛けるよって・・・・そうじゃなくてその建物なんだけど本来はあの建物は訓練場に使うつもりなんだ」
「ほう」
あたしは訓練場を作る経緯を話した後に此処に来た理由を話す。
「それでここからがアストレイに知っていて欲しい事なんだけど、あの建物は避難場所になるよう作ってあるから、何かあった時はあの建物を避難場所にして欲しい」
「は?」
あたしの言葉にポカンとするアストレイにあたしが考えていた事を離すとアストレイは溜息をつく。
「レンよこの街を思ってくれる事は嬉しく思うがその手の話は俺の仕事だぞ?俺に話を通してくれれば資金をこちらで出す事が出来たのだぞ?街の為の建てたものとなるのだからな」
そんな言葉にあたしは首を左右に振る。
あたしはそんな事の為につくったわけじゃないんだよ。
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