947 / 1,656
しっかりと貰っておかないとね!!
しおりを挟む
あたしの言葉を聞き啞然とする国王様が立ち直り苦笑しながら口を開く。
「流石にそれは・・・・・・」
信じようとしない国王様に内心あたしも同意する。
国の名前を挙げて初めて気がついたよ王族の知り合いが多すぎるって!!おかしいよねあたしはただの平民のはずなのに!!
「お話中に割り込むことをお許しください」
セレーナが国王さんにそう言って一礼し王様が頷く。
「お姉さまが言っている事は嘘ではありません、何故かと言うと私がその事を証明できるからです、我が名はセレーナ・アルフィード 、ハウダック王国の三大王族の一家アルフィード家の末席に席を置く者でず。
わが国と我が名に懸けてお姉さまが嘘をついていないと証明します、それとお姉さま各国から頂いた国旗を出してもらえますか?それで証明になるかともいます」
セレーナの名乗りとその言葉に王様だけじゃなくここに居る王族や騎士達も驚いた顔で立ち尽くす。
もちろんレコアさんもだ。
「・・・・・・・・・何故王族である君が彼女と共に居るのだ?」
半信半疑の顔で王様がそう訊ねるとセレーナは笑顔で口を開く。
「私はお姉さまに鍛えてもらっていますの、これはわが国の女王様の許可もきちんと得ています」
セレーナと王様の会話を聞きながら【アイテムボックス】からアニマルズ用にもらった各国の国旗を取り出してセレーナに渡す。
「ほい」
「ありがとうございますお姉さま」
セレーナに手渡した国旗をみて王様も信じてくれたようだった。
「疑ってすまなかった、あと先程の部下の失言をもう一度詫びさせてほしい、すまなかった」
今度はしっかりと頭を下げて謝って来た事にあたしは驚き、跪いていた騎士達は立ち上がり王様に駆け寄る。
「何をなさっているのですか陛下!!このような平民に頭を下げる事などないのです!!」
駆け寄る騎士達を一睨みして動きを止め口を開く。
「この者は6国の王に認められた者だぞ?貴様等はそれを聞いてなおこの者を貶めるのか?」
王様が黙り込んだ騎士を見た後にもう一度あたしに視線を向ける。
「すまないね、部下には後でしっかりと教育しておくよ」
その言葉にあたしは首を左右に振る。
「その人たちは自分の仕事をしていただけだからあんまり責めないで、んじゃあたし達はいくよ」
そう言って立ち去ろうとするとセレーナがレコアさんに視線を向け口を開く。
「レコアさん、私は強かったですか?」
真剣な表情でそう訊ねレコアさんは頷く。
「そうですか・・・・でもこんな私を軽く倒せる人達が複数います、世界は広いですよ」
セレーナの言葉に考えこむレコアさんを置いてあたし達はエルスさんと合流するべく移動する。
「あ!大会本部に行かなきゃいけなかったんじゃなかったっけ?」
合流すべく歩いている時にふと思い出した。
「あ!そうですね一度顔を出さないとまずいですよね」
閉会式はセレーナの治療中に終わったみたいだけど賞金はもらってない、セレーナが頑張った証ともいえるしセレーナのおこずかいになるんだからしっかりと貰っておかないとね!!
セレーナを先頭に忙しそうにしている大会スタッフを避けながら大会本部となっている部屋へと入ると、大会で司会者をしていた男性がセレーナの姿を見て駆け寄って来た。
「セレーナ選手お体は大丈夫なのですか?かなり打たれてましたよね?無理はしないでください」
司会者がそう言った事でセレーナに視線が集った後に、スタッフが集まりセレーナに声を掛けて来た。
「おしかったね!」
「いい試合だった!!」
「凄くドキドキしたよ!!」
「貴女は強かった!!感動した!!」
等々言われて最初は驚いていたけど段々と嬉しそうにはにかむセレーナ。
この優勝は出来なかったけどいい経験をしたねセレーナ。
「流石にそれは・・・・・・」
信じようとしない国王様に内心あたしも同意する。
国の名前を挙げて初めて気がついたよ王族の知り合いが多すぎるって!!おかしいよねあたしはただの平民のはずなのに!!
「お話中に割り込むことをお許しください」
セレーナが国王さんにそう言って一礼し王様が頷く。
「お姉さまが言っている事は嘘ではありません、何故かと言うと私がその事を証明できるからです、我が名はセレーナ・アルフィード 、ハウダック王国の三大王族の一家アルフィード家の末席に席を置く者でず。
わが国と我が名に懸けてお姉さまが嘘をついていないと証明します、それとお姉さま各国から頂いた国旗を出してもらえますか?それで証明になるかともいます」
セレーナの名乗りとその言葉に王様だけじゃなくここに居る王族や騎士達も驚いた顔で立ち尽くす。
もちろんレコアさんもだ。
「・・・・・・・・・何故王族である君が彼女と共に居るのだ?」
半信半疑の顔で王様がそう訊ねるとセレーナは笑顔で口を開く。
「私はお姉さまに鍛えてもらっていますの、これはわが国の女王様の許可もきちんと得ています」
セレーナと王様の会話を聞きながら【アイテムボックス】からアニマルズ用にもらった各国の国旗を取り出してセレーナに渡す。
「ほい」
「ありがとうございますお姉さま」
セレーナに手渡した国旗をみて王様も信じてくれたようだった。
「疑ってすまなかった、あと先程の部下の失言をもう一度詫びさせてほしい、すまなかった」
今度はしっかりと頭を下げて謝って来た事にあたしは驚き、跪いていた騎士達は立ち上がり王様に駆け寄る。
「何をなさっているのですか陛下!!このような平民に頭を下げる事などないのです!!」
駆け寄る騎士達を一睨みして動きを止め口を開く。
「この者は6国の王に認められた者だぞ?貴様等はそれを聞いてなおこの者を貶めるのか?」
王様が黙り込んだ騎士を見た後にもう一度あたしに視線を向ける。
「すまないね、部下には後でしっかりと教育しておくよ」
その言葉にあたしは首を左右に振る。
「その人たちは自分の仕事をしていただけだからあんまり責めないで、んじゃあたし達はいくよ」
そう言って立ち去ろうとするとセレーナがレコアさんに視線を向け口を開く。
「レコアさん、私は強かったですか?」
真剣な表情でそう訊ねレコアさんは頷く。
「そうですか・・・・でもこんな私を軽く倒せる人達が複数います、世界は広いですよ」
セレーナの言葉に考えこむレコアさんを置いてあたし達はエルスさんと合流するべく移動する。
「あ!大会本部に行かなきゃいけなかったんじゃなかったっけ?」
合流すべく歩いている時にふと思い出した。
「あ!そうですね一度顔を出さないとまずいですよね」
閉会式はセレーナの治療中に終わったみたいだけど賞金はもらってない、セレーナが頑張った証ともいえるしセレーナのおこずかいになるんだからしっかりと貰っておかないとね!!
セレーナを先頭に忙しそうにしている大会スタッフを避けながら大会本部となっている部屋へと入ると、大会で司会者をしていた男性がセレーナの姿を見て駆け寄って来た。
「セレーナ選手お体は大丈夫なのですか?かなり打たれてましたよね?無理はしないでください」
司会者がそう言った事でセレーナに視線が集った後に、スタッフが集まりセレーナに声を掛けて来た。
「おしかったね!」
「いい試合だった!!」
「凄くドキドキしたよ!!」
「貴女は強かった!!感動した!!」
等々言われて最初は驚いていたけど段々と嬉しそうにはにかむセレーナ。
この優勝は出来なかったけどいい経験をしたねセレーナ。
121
お気に入りに追加
1,280
あなたにおすすめの小説

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる