レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
927 / 1,656

ごめんよセレーナ!!

しおりを挟む
馬乗りされて両腕はキザット選手の両足の下に抑え込まれた状態となった。



「このっ!!」



どうにかして逃げ出そうと暴れるけど逃げられないセレーナっを上からキザット選手の拳がセレーナの顔に降りかかるけど何とか首をひねって躱しているけどそろそろヤバいかも知れない。

ヤバいと思った時にセレーナの右手に握っている水湖から氷が広がっていきセレーナの体を覆いつくし始めたので、警戒してキザット選手が飛びあがりバックステップで離れて槍を構え直す。

そしてその隙にセレーナは立ち上がり構え直す。



「寒くないかい?見てて寒くなってきたんだけど」



キザット選手がそう言って来たのでセレーナは苦笑しながら口を開く。



「寒いけど負けるよりはマシよ」



「それは確かに」



槍の打ち合いを話しながら戦っている2人はとても真剣勝負をやっているようには見えないのだけど突きの威力は当たれば吹き飛ぶほどの威力だと槍同士がぶつかる音でわかる。









「何とか抜け出せたけど危なかったね」



「そうですね使ってる槍が水湖じゃなければ終わってましたね」



頷くシンにあたしは問いかける。



「どっちが勝つと思う?」



あたし的にはキザット選手が少し上だと思うんだけど、接近戦に持ち込まれたらキザット選手が勝つかな?と思っている。



「私はキザット選手が勝つと思います」



シンもキザット選手推しか。



「理由は?」



「戦いが拮抗している場合、勝つ為にはその人の持つ技の多さが影響してきますから」



「なるほど」



確かに実力が拮抗すれば持ち技が多い方が有利になるか。



「セレーナはどうするかな?」



「恐らく水湖と使いこなすかどうかで変わってくると思います」



やべえ・・・・・・・・・・しっかり伝えといた方がよかった・・・ごめんよセレーナ!!









セレーナとキザット選手の戦いはキザット選手の攻撃し続け、それを何とかセレーナが槍で防いでいるし状態になった。



「くっ」



何とか躱していたがヤバくなってきて水湖を思いっきり振り下ろして距離を取る。



「え?」



その苦し紛れに振り下ろした時に振り下ろした軌道にナイフ位の氷の塊が出現しキザット選手に向かい飛んで行ったのだ。

それを見たセレーナが同じように何度か振り下ろして、何回か成功たのがあってセレーナが頷く。



「理解したわ」



そう言った後にキザット選手に向かい踏み込み下から石突を振り上げて躱された時に穂先を振り下ろす。

その穂先から氷の刃が複数作り出されてキザット選手に向かい飛んでいきキザット選手がその刃を撃ち落としている間に接近し石突を使って足を払いキザット選手を転がした。

そしてその後に石突を地面に打ち付ける。

すると打ち付けられた場所から氷が舞台全体に広がり始めてキザット選手を巻き込みながら氷の世界を舞台上で作り出した。



「審判?」



セレーナに言われて審判が氷に覆われて動けなくなっているキザット選手を見て口を開く。



「そこまで!!勝者セレーナ・アルフィード!!」



静まり返った会場に審判の宣言が響き会場中が湧き上がり観客達が両選手に賞賛の言葉を掛ける。









「おお!セレーナが勝ったよ!!」



歓声に答えているセレーナを見ながらそう言うとうちの子達も喜んでいた。



「セレーナさんは最後のほうで水湖を使いこなせるようになったみたいですね」



「そうだね、なんか最後のほうで何回か試していたみたいだったよね?あの時何かに気がついたのかな?」



あたしの言葉にシンが頷く。



「おそらくそうでしょう、最初に氷の刃を出した時かなり驚いた顔をした後に何かを試したようでしたから」



格上の相手にどのようにして勝つかを最後まで考えたから勝てたんだね。

しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜

青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ 孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。 そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。 これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。 小説家になろう様からの転載です!

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~

夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。 「聖女なんてやってられないわよ!」 勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。 そのまま意識を失う。 意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。 そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。 そしてさらには、チート級の力を手に入れる。 目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。 その言葉に、マリアは大歓喜。 (国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!) そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。 外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。 一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

処理中です...