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此処には入れないじゃないか!!
しおりを挟む「そう?貴女が参加してくれれば私達はかなり楽が出来るんだけど・・・・仕方ないわね」
あたしが参加拒否したのを驚いていたけど納得してくれたようだ。
「それで少し聞いたいんだけど観光おすすめの所ってある?」
「子供達が子供達が一緒ってことはあそこに行ったかしら?」
「あそこって?」
「遊戯園」
は?遊戯園って何?
「遊戯園って?何?」
「昔の【渡り人】が作った施設よ、そこにある遊戯施設で遊ぶのよ」
もしかして遊園地かな?でかしたよ昔の【渡り人】!!子供達も喜びそうだべさ!!
「面白そうだね!行きたいから場所教えて!!」
クレアさんから場所を教えてもらい少し話した後に別れた。
「って事で行先が決まりました!!遊戯園に行きます!!!」
「「「「「はーい」」」」」
うむ!みんな元気でノリが良くて何よりだ!さあ行くよ!!
「これってカジノじゃん!!」
クレアさんに教わった道を進んでかなり大きな建物が見えて来たんだけど遊園地にしては小さすぎるし建物に入っていく人は皆大人だったので中を覗いてみるとカードとかルーレットに群がる大人達。
何処をどう見てもカジノだった。
確かにカジノも向こうの知識かもしれないけど子供達の為に遊園地を作って欲しかったよ!!
子供達の教育上よろしくないので此処には入れないじゃないか!!
「レンお姉ちゃん入らないの?」
ジンがあたしを見上げて聞いてきたのでどう答えたらいいか考えた後口を開く。
「皆ごめんね此処は大人しか入ったらダメなんだよ、だから他の場所にしよう」
流石に子供達にやらせるわけにはいかないからね。
「んじゃ別の場所に・・・・ってもう表通りを歩こうかおやつも食べたいしね」
もう今日は表通りを見て見逃した店がや欲しい物を買うことにしよう!
「あら?貴女は・・・・・」
表通りを歩いていたら向かいから歩いてきたローブ姿の子があたしに向かい声を掛けて来た。
「あ!本戦参参加おめでとう」
「ありがとう」
フードを深々とかぶっているため顔があまり判らず口元だけ見えるのだけど嬉しそうにしているのが判る。
「貴女の弟と知り合いは本戦に進んだの?」
「いいや・・・弟が・・・」
落ちたと言おうとしたらジンが特服の袖を引っ張りながらあたしに声を掛けて来た。
「お姉ちゃん喉が渇いたよ」
「そっか、ならどこかでお茶にしようか」
かなり歩いたからね子供達を少し休ませてあげないと。
「ならいい場所を知っているわ、ついて来て」
どうやらローブの子がいい場所を知っているみたいなので案内してもらう事にする。
「此処よ」
裏通りの一軒家で表の看板に『グレストレス』と書いてあった。
「此処は?」
ローブの子が『食事処よ』と言って店に入って行ったのであたし達も店の中に入る。
「いらっしゃいませ」
店に入ると内装は洋風でレトロな感じで統一されていて20代の可愛いお姉さまが笑顔でお迎えしてくれた。
・・・・・・あ!!
「ごめんなさい入る前に確認するべきだったけど従魔も一緒でいいですか?」
入る前に確認すべきだったけど忘れてしまったよ。
そう訊ねるとお姉さまが笑顔で頷き答えてくれた。
「大丈夫ですよ此処は討伐者の皆さんも来ますから従魔もOKなんです、それと・・・」
「それと?」
なんかめっちゃ真顔であたしに言って来るみたいなので身構えてしまう。
「可愛いから撫でたいんだけど、嚙まれないかしら?」
・・・・・・・・・・・・・・・首を傾げながら真剣な顔ってかなりシュールだよね。
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